Entry Points(エントリ ポイント)
Entry Points — Methods and Fields
フィールドとメソッドは、アプリケーションへのエントリ ポイントを示すために使用されます。 DashO の分析はエントリ ポイントの場所から始まり、これらを使用して、アプリケーションの呼び出し先を詳しく検討します。 これにより、DashO は使用されていないクラスやメンバーを除去することが可能になります。 既定では、エントリ ポイントとして使用されるメソッドやフィールドの名前は変更不能です。 クラスやそのメンバーについて名前を変更可能にするには、項目を選択して[Edit...]ボタンを押し、表示されるエディター ダイアログ ボックスの[Rename]チェック ボックスをオンにします。
メソッドやフィールドに基づくエントリ ポイントを定義する規則を構成するには、グラフィカルな規則エディター セクションを参照してください。
条件付き対象選択
ときには、クラス ファイルをプロジェクトに手作業で含める必要が生じることがあります。Class.forName()
コンストラクトがプロジェクトのどこかで使用されている場合、DashO は必要とされる可能性のあるすべてのクラスを判断できません。この場合には、forName()
コンストラクトで参照されるあらゆるクラスは、エントリ ポイントとして手動で含める必要があります。これらのクラスの名前を変更可能にしてはいけません。forname
検出の詳細については、クラスの動的読み込みを参照してください。
メモ:
エントリ ポイントが定義されていない場合、DashO は、入力 jar ファイルのマニフェストにエントリ ポイントを見つけられないかどうか調べます。何も見つからない場合は、既定値である "ライブラリ モード" になります。このモードでは、すべての public および protected のクラスとメンバーがエントリ ポイントとして使用されます。
Entry Points — Libraries
クラスの jar ファイルやディレクトリを、ライブラリのエントリ ポイントとして使用することができます。DashO は、クラスの全パブリック メンバーを名前変更可能でないエントリ ポイントとして使用します。任意で、プロテクト メンバーを名前変更可能でないエントリ ポイントとして追加することもできます。
ライブラリは、[Add]ボタンを使用してファイル システムからそれらを選択することによって追加できます。[New]ボタンを使ってライブラリ エントリを作成し、名前を編集することもできます。ライブラリ エントリの名前にプロパティ参照を含めることができます。
ライブラリのエントリ ポイントの詳細については、<library> エントリ ポイントを参照してください。
メモ:
ライブラリとして追加された jar ファイルやフォルダーを入力一覧に追加する必要はありません。ライブラリは入力一覧と組み合わさって、処理するクラスを決定します。ライブラリのエントリを追加または削除したら、ツール バーまたはメニューから更新オプションを使用して、入力クラスの一覧を更新することができます。
Entry Points — Special Classes
特殊クラスのエントリ ポイントを使用すると、クラスの仕様として、インターフェイスの実装や、アプリケーションへのエントリ ポイントを定義するクラスの拡張を含めることが可能になります。これらのエントリ ポイントは、通常、Spring、J2ME、アプレットの類のフレームワークによって定義されます。これらのクラスの名前は、完全一致、パターン、あるいは正規表現で指定することができます。
既定では、特殊クラスの名前は変更不能です。クラスとそのメンバー(ほとんどの場合、メンバー)の名前を変更可能にするには、編集する項目を右クリックして[Properties]ダイアログ ボックスを表示し、[Rename Class]または[Rename Members]チェック ボックスをオンにします。
Applet
DashO では、アプレットは、直接的または間接的に java.applet.Applet
を拡張するクラスです。アプレットのクラスの名前は変更可能にできますが、java.applet.Applet
によって定義されるメソッドの名前は変更可能になりません。詳細については、<applet> セクションを参照してください。
Servlet
DashO では、サーブレットは、直接的または間接的に javax.servlet.Servlet
を実装するクラスです。サーブレットのクラスの名前は変更可能にできますが、java.applet.Servlet
によって定義されるメソッドの名前は変更可能になりません。詳細については、<servlet> セクションを参照してください。
Enterprise JavaBeans — EJBs
Enterprise JavaBeans は、分散型オブジェクト指向の企業アプリケーションを作成するために使用できる、Java で書かれたサーバー側のコンポーネントです。DashO の目的としては、EJB は、Bean のホームと主要なクラスを含む javax.ejb
パッケージで定義されているインターフェイスを拡張するクラスです。詳細については、<ejb> セクションを参照してください。
MIDlet と iAppli
MIDlet は、Java ME、CLDC、または MIDP を使用して、埋め込みデバイスで動作する Java クラスです。MIDlet クラスは、直接的または間接的に javax.microedition.midlet.Midlet
を拡張する必要があります。iAppli クラスも似ていますが、こちらは NTT ドコモの iアプリ フレームワークを使用して、直接的または間接的に com.nttdocomo.ui.IApplication
を拡張します。MIDlet および iAppli のクラスの名前は変更可能にできますが、javax.microedition.midlet.Midlet
または com.nttdocomo.ui.IApplication
によって定義されるメソッドの名前は変更可能になりません。詳細については、<midlet> と <iappli> セクションを参照してください。
Android
Android は、Android プロジェクトのクラスを識別するために使用されます。これらのクラスは、android.app.Application
、android.app.Activity
、android.app.Service
、android.content.BroadcastReceiver
、または android.content.ContentProvider
を拡張します。これらはそれぞれ AndroidManifest.xml 内に、アプリケーション、アクティビティ、サービス、レシーバー、またはプロバイダーとして指定されています。詳細については、<android> セクションを参照してください。
SpringBean
SpringBean は、Spring Bean として使用されているクラスを識別するために使用されます(これらのクラスは、spring xml 構成ファイルで参照されます)。init-method
や destroy-method
など非プロパティ メソッドのための、Additional Entry Points 設定があります。他の特殊クラスとは異なり、名前を変更するメンバーはさまざまなカテゴリに分けられます。
Rename Property Methods – プロパティ メソッドおよびフィールドの名前の変更を制御します。
Rename Entry Points – 指定された Additional Entry Points の名前の変更を制御します。
Rename Other Members – その他すべてのメソッドおよびフィールドの名前の変更を制御します。
詳細については、<springbean> セクションと Spring Framework セクションを参照してください。
Class public fields/methods
DashO は、クラス内のすべてのパブリック フィールドおよびメソッドをエントリ ポイントとして使用します。クラスとそのパブリック メンバーの名前は変更されません。詳細については、<publics> セクションを参照してください。
Class all fields/methods
DashO は、クラス内のすべてのフィールドおよびメソッドをエントリ ポイントとして使用します。クラスとその全メンバーの名前は変更されません。このようにクラスを指定すると、クラスの対象選択が無条件で実行されます。詳細については、<unconditional> エントリ ポイント セクションを参照してください。