PreEmptive Protection - DashO 9.3
ユーザー ガイド

アップグレード

PreEmptive Protection - DashO v9.0 では、以前に非推奨とされていた機能が削除され、そのうちの一部の機能が新しい機能に取って代わられました。 このため、お使いのプロジェクトでも微調整が必要な可能性があります。 変更点の一覧については、変更履歴を参照してください。

Include JDK（JDK の導入）

新しい Include JDK（JDK の導入）機能を使用すると、JDK と JRE のどちらと一緒に DashO を実行するのかに関係なく、コードのコンパイルに使用する JDK の場所を指定することができます。 Java 9 以降で作業する場合は、この機能を使用する必要があります。

Java 9 と Java 10

一部の機能が非推奨になりました。 これら新しく非推奨になった機能も、Java 9 以降と一緒に DashO を実行する場合に使用することができません。 Java 9 以降のためにコンパイルされたクラスの使用方法については、Java 9 以降のページを参照してください。

  • ［Append current Java runtime］（最新の Java ランタイムの追加）オプションは非推奨になっているため、Java 9 以降で DashO を実行する場合には使用できません。 代わりに、Include JDK（JDK の導入）設定を使用してください。 Java 9（以降）で DashO を実行する場合にこのオプションを使用しようとすると、Error: You cannot append the current runtime when running DashO with Java 9, or later（エラー: Java 9 以降で DashO を実行する場合には、現在のランタイムを追加することはできません）というエラーが発生します。
  • ［Use Classpath from Environment］（環境のクラスパスを使用）オプションは非推奨になっているため、Java 9 以降で DashO を実行する場合には使用できません。 この機能の一部は、Include JDK（JDK の導入）の設定に取って代わられました。 Java プロパティ sun.boot.class.path による参照先に加えてクラスパスが必要な場合は、個別にクラスパス ファイルを追加する必要があります。 Java 9（以降）で DashO を実行する場合にこのオプションを使用しようとすると、Error: You cannot use the environment classpath when running DashO with Java 9, or later（エラー: Java 9 以降で DashO を実行する場合には、環境のクラスパスを使用することはできません）というエラーが発生します。
  • プロパティ定数 ${jce.jar} および ${jsse.jar} は、Java 9 以降で DashO を実行する場合には使用できません。 これらの jar ファイル内のクラスは、Java 9 以降ではベース モジュールに移動されました。 これらのクラスに DashO でアクセスするには、JDK を導入します。

PreEmptive Analytics の差し込み機能（削除済み）

バージョン 8.4 で非推奨になっていた Analytics の差し込み機能が削除されました。 コードに Analytics アノテーションが含まれるか、プロジェクト構成に仮想アノテーションが含まれる、あるいはプロジェクト構成においてメッセージを送信するようチェックが構成されている場合は、ビルド中にエラー（Error: PreEmptive Analytics features have been removed from PreEmptive Protection - DashO（エラー：PreEmptive Analytics 機能は PreEmptive Protection - DashO から削除されました））が発生します。 DashO GUI を使ってプロジェクトを開くと、仮想アノテーションはすべて自動的に除去されます。 ソース ファイルにコーディングされている Analytics アノテーションは、削除する必要があります。

メモ：dasho-annotations.jar ファイルには、チェック アノテーションとレスポンス アノテーションのみが含まれるようになりました。 この新しい jar を使用した場合、削除された Analytics アノテーションをソースで参照すると、コンパイル時にエラーが発生します。

Quick Jar モード（削除済み）

バージョン 8.2 で非推奨になっていた Quick Jar モードが削除されました。 Quick Jar モードを使用するプロジェクトは、DashO の UI で開くと、"Advanced モード" と呼ばれていたモードに変換されることで、自動的にアップグレードされます。

Ant ベースのプロジェクト構成

Ant ベースの DashO ビルド設定の構成は、PreEmptive Protection - DashO 9.0 以降で配布されたバージョンの DashO Ant 統合から削除されました。 それでも DashO を Ant ビルド スクリプト内から呼び出すことはできますが、DashO を既存の .dox ファイルに対して実行する必要があるほか、DashO に構成を追加できなくなっています。

Ant ベースの DashO ビルド設定の構成を使用するプロジェクトがある場合、最も簡単にプロジェクトを移行する方法は、次のように、DashO 8.5 以前で配布されたバージョンの Ant 統合を使って .dox ファイルを生成することです。

  1. <obfuscate> または <obfuscate-jar> に以下の属性を追加します。
    • deleteTempProject="false"
    • verbose="true"
  2. <obfuscate> または <obfuscate-jar> タスクを実行します。
  3. 詳細コンソール出力で Temp Project=.../dasho???????.dox を探します。
  4. そのファイルを（わかりやすい名前で）ローカルにコピーします。
  5. 難読化にはそのコピーしたファイルを使用します。そのためには、そのファイルを <obfuscate> の project 属性に設定してください。
    • 現在 <obfuscate-jar> を使用している場合は、<obfuscate> を使用するようにしてください。
  6. <obfuscate> 内に入れ子になった、サポートされていない要素を削除します。

1 つのプロジェクトに対し異なる構成が必要な場合は、複数の .dox ファイルを作成するかユーザー プロパティを使用します。 今後も、ユーザー プロパティは入れ子になった <sysproperty> 要素を介して DashO に渡すことができます。
詳細については、<obfuscate> の例およびプロパティ参照を参照してください。