コマンド ライン インターフェイスの使用
このセクションは、PreEmptive Protection - DashO をコマンド ライン プログラムとして使用する方法について説明します。コマンド ライン インターフェイスは、以下の操作を実行できるように設計されています。
- 提供された Ant 統合および Gradle 統合を使用できない場合は、DashO をビルド処理に統合する。
- DashO GUI を起動する。
- Shelf Life トークンを生成する。
- jar にウォーターマークを追加する。
メモ:
これらのツールすべてに--quiet
オプションが備わっています。このオプションは、大きなビルド工程にこれらを統合するときに役立ちます。
DashO コマンド ライン
コマンド ラインからプロジェクトを実行します。
dashocmd [options] [projectfile]
引数 | 説明 |
---|---|
projectfile |
DashO プロジェクト ファイル |
コマンド ライン オプションは先頭にハイフン(-)を付けます。
オプション | 説明 |
---|---|
-d 、--debug |
詳細な情報に加えてデバッグ情報を出力する |
-e 、--printStackTraces |
例外のスタック トレースを出力する |
-f 、--force |
強制的に実行する |
--file-version |
プロジェクト ファイルのバージョンを表示して終了する |
-h 、--help |
コマンド ライン ヘルプを表示する |
-p 、--properties <filename> |
ファイルからシステム プロパティを読み込む |
-q 、--quiet |
最小の量のメッセージを出力する |
-v 、--verbose |
詳細な情報を出力する |
--version |
バージョンを表示して終了する |
projectfile
は、DashO の毎回の実行に必要な構成ファイルです。このファイルには、処理されるもの(入力、対象除外、エントリ ポイントなど)に関する情報が含まれています。
-d
、--debug
オプションを指定すると、追加のデバッグ情報が出力されるようになります。
メモ:これは
--verbose
も有効にします。
-e
、--printStackTraces
オプションは、例外のスタック トレースを出力します。
-f
、--force
オプションは、DashO が Class.forName()
メソッド(高度なトピックで詳しく説明します)を見つけた場合でも、強制的に実行します。force グローバル オプションの使用は、コマンド ラインでのこのオプションの使用よりも優先されます。
--file-version
オプションは、DashO で使用されるプロジェクト ファイル(.dox)のバージョンを表示して、終了します。
-h
、--help
オプションは、コマンド ライン ヘルプをオン デマンドで表示します。
-p
、--properties
<filename>
オプションは DashO に対して、指定されたファイルからシステム プロパティを読み込むように指示します。
-q
、--quiet
オプションは DashO に対して、最小量のメッセージを出力するように指示します。このオプションを指定すると、詳細出力モードとデバッグ モードはオーバーライドされます。
-v
、--verbose
オプションを指定すると、実行中に付加的で、より詳細なメッセージが出力されるようになります。
--version
オプションは、DashO のバージョン情報およびライセンス情報を表示して、終了します。
メモ:永続的なオプションを dashorc に設定することができます。
コマンド ラインからのプロジェクトのビルド
DashO は、コマンド ラインからプロジェクト ファイルを実行することができます。これを行うには、次を使用します。
dashocmd [options] projectfile
ビルド中に多数の警告が出る可能性がありますが、エラーが発生した場合には、終了コード 1 でビルド処理が直ちに停止します。
DashOGUI コマンド ライン
ユーザー インターフェイスを起動します。
dashogui [options] [projectfile|mapfile]
引数 | 説明 |
---|---|
projectfile |
DashO プロジェクト ファイル |
mapfile |
DashO 名前変更の割り当てファイル |
コマンド ライン オプションは先頭にハイフン(-)を付けます。
オプション | 説明 |
---|---|
--clearPrefs |
DashO のユーザー ベースの設定をリセットする |
--create <project> |
プロジェクトを作成または再初期化する |
-d 、--debug |
詳細な情報に加えてデバッグ情報を出力する |
-e 、--printStackTraces |
例外のスタック トレースを出力する |
--file-version |
プロジェクト ファイルのバージョンを表示して終了する |
-h 、--help |
コマンド ライン ヘルプを表示する |
-q 、--quiet |
最小の量のメッセージを出力する |
-v 、--verbose |
詳細な情報を出力する |
--version |
バージョンを表示して終了する |
--wizardCreate <project/dir> |
New Project Wizard を使用して、プロジェクトを作成または再初期化する |
projectfile
は、開く構成ファイルです。
mapfile
は、スタック トレースをデコードするために開く割り当てファイルです。
--clearPrefs
オプションは、ユーザー設定をクリアしてリセットします。
--create
<project>
オプションは、指定されたプロジェクト ファイルを作成、または再初期化します。
-d
、--debug
オプションを指定すると、追加のデバッグ情報が出力されるようになります。
メモ:これは
--verbose
も有効にします。
-e
、--printStackTraces
オプションは、例外のスタック トレースを出力します。
--file-version
オプションは、DashO で使用されるプロジェクト ファイル(.dox)のバージョンを表示して、終了します。
-h
、--help
オプションは、コマンド ライン ヘルプをオン デマンドで表示します。
-q
、--quiet
オプションは DashO に対して、最小量のメッセージを出力するように指示します。このオプションを指定すると、詳細出力モードとデバッグ モードはオーバーライドされます。
-v
、--verbose
オプションを指定すると、実行中に付加的で、より詳細なメッセージが出力されるようになります。
--version
オプションは、DashO のバージョン情報およびライセンス情報を表示して、終了します。
--wizardCreate
<project/dir>
オプションは、New Project Wizard を起動し、指定されたディレクトリを既定ディレクトリとします。
メモ:
永続的なオプションを dashorc に設定することができます。
Windows から実行している場合、--version
や--help
のようなオプションは表示されません。これは、出力がコンソールに表示されないためです。
ConvertMap
スタック トレースを復号する分析サービスへのアップロードに適した形式に mapfile
を変換する変換ユーティリティ、ConvertMap.jar
が用意されています。
このユーティリティで利用可能なオプションを表示するには、コマンド ラインで java -jar ConvertMap.jar --help
を実行します。
DashO の構成
リソース スクリプト、dashorc.bat
(Windows)または dashorc
(Windows 以外のプラットフォーム)は、DashO のインストール ディレクトリにインストールされます。
dashocmd
、dashogui
、premark
、および tokengenerator
を実行する際に、必ずどちらかの dashorc ファイルを使って特定のオプションを渡すようにすることができます。
このファイルのコピーを変更することで、DashO のすべてのユーザーが使用する設定を制御できます。
また、このファイルをホーム ディレクトリにコピーし、自分用に設定をカスタマイズすることもできます。
macOS と Linux では、このファイルをホーム ディレクトリに配置する際、ファイル名を .dashorc
と変更する必要がありますので、注意してください。
利用可能なオプションは次のとおりです。
javaOptions
- JVM に常に渡される引数(例:javaOptions=-verbose:gc
)。memoryStart
- 初期ヒープ サイズ(例:memoryStart=512m
)。memoryMax
- 最大ヒープ サイズ(例:memoryMax=2048m
)。stackSize
- スタック サイズ(例:stackSize=1m
)。options
-dashocmd
、dashogui
、premark
、およびtokengenerator
に常に渡される引数(例:options=--verbose --printStackTraces
)。DASHO_JAVA_HOME
- ツールが実行される、特定の Java インストールへのパス。 たとえば、次のようになります。- Windows の場合:
C:\Program Files\Java\jdk-9.0.4
- macOS の場合:
/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-9.0.4.jdk/Contents/Home
- Linux の場合:
/usr/java/jdk-9.0.4
- Windows の場合:
メモ:
これらのオプションは、macOS で使用されるネイティブの起動ツールには影響しません。
Shelf Life TokenGenerator
TokenGenerator ツールを使用して、Shelf Life トークンを作成することができます。
tokengenerator [options]
コマンド ライン オプションは先頭にハイフン(-)を付けます。
オプション | 説明 |
---|---|
-d 、--date <date> |
有効期限日(MM/DD/YYYY) |
-e 、--printStackTraces |
例外のスタック トレースを出力する |
-f 、--file <token-file> |
トークン ファイル |
-h 、--help |
コマンド ライン ヘルプを表示する |
-k 、--key <key-file> |
Shelf Life キー ファイル |
-p 、--property <name=value> |
トークン プロパティ |
--period <days> |
有効期限 |
--print |
トークン ファイルを出力する |
-q 、--quiet |
最小の量のメッセージを出力する |
-v 、--verbose |
詳細な情報を出力する |
-w , --warningdate <date> |
期限切れの警告日付(MM/DD/YYYY) |
--warningperiod <days> |
期限切れの警告期間 |
-d
、--date
<date>
オプションは、有効期限日を指定します。
-e
、--printStackTraces
オプションは、例外のスタック トレースを出力します。
-f
、--file
<token-file>
オプションは、トークン ファイルを指定します。
-h
、--help
オプションは、コマンド ライン ヘルプをオン デマンドで表示します。
-k
、--key
<key-file>
オプションは、トークンの生成に必要なキー ファイルを指定します。
-p
、--property
<name=value>
オプションは、トークンに含めるプロパティを指定します。
--period
<days>
オプションは、開始日(差し込み時に指定されます)からの経過日数を指定します。
--print
オプションは、トークン情報を出力します。
-q
、--quiet
オプションは TokenGenerator ツールに対して、最小量のメッセージを出力するように指示します。このオプションを指定すると、詳細出力モードはオーバーライドされます。
-v
、--verbose
オプションを指定すると、実行中に付加的で、より詳細なメッセージが出力されるようになります。
-w
、--warningdate
<date>
オプションは、警告を開始する日付を指定します。
--warningperiod
<days>
オプションは、期限切れになる何日前から警告を開始するかを指定します。
メモ:永続的なオプションを dashorc に設定することができます。
PreMark ウォーターマーク ツール
PreMark ツールを使用して、ウォーターマークの追加、読み取りを行うことができます。これは、DashO を起動しなくても jar にウォーターマークを入れることができるコマンド ライン ツールです。このツールを使用すると、DashO によって難読化されていない jar ファイルであっても PreMark 処理することができます。
premark [options] inputfile
コマンド ライン オプションは先頭にハイフン(-)を付けます。
オプション | 説明 |
---|---|
-c 、--charmap <charmap> |
文字コード名(6bit-a 、6bit-b 、7bit-a 、4bit-a 、utf8 ) |
-e 、--printStackTraces |
例外のスタック トレースを出力する |
-h 、--help |
コマンド ライン ヘルプを表示する |
-m 、--mark <watermark> |
ウォーターマークを追加する |
-o 、--output <file> |
ファイルを出力する |
-p 、--passphrase <passphrase> |
ウォーターマーク文字列を暗号化/復号する際に使用するパスフレーズ |
-q 、--quiet |
最小の量のメッセージを出力する |
-r 、--read |
ウォーターマークを読み取る |
-t 、--truncate |
ウォーターマークが大きすぎる場合は切り捨てる(既定:失敗する) |
-v 、--verbose |
詳細な情報を出力する |
--version |
バージョンを表示して終了する |
-c
、--charmap
<charmap>
オプションは、PreMark ツールに対し、指定された入力 jar にウォーターマーク文字列を埋め込むためにどの文字コードのエンコードを使用する必要があるかを指示します。
-e
、--printStackTraces
オプションは、例外のスタック トレースを出力します。
-h
、--help
オプションは、コマンド ライン ヘルプをオン デマンドで表示します。
-m
、--mark
<watermark>
オプションは、特定の入力 jar に、指定されたウォーターマーク文字列を埋め込みます。
-o
、--output
<file>
オプションでは、ウォーターマーク処理された出力 jar へのパスを指定することができます。
-p
、--passphrase
<passphrase>
オプションでは、パスフレーズを設定します。PreMark ツールは、ウォーターマーク文字列を暗号化/復号する場合にこのパスフレーズを使用します。
-q
、--quiet
オプションは PreMark ツールに対して、最小量のメッセージを出力するように指示します。このオプションを指定すると、詳細出力モードはオーバーライドされます。
-r
、--read
オプションは、指定された入力ファイルからウォーターマーク文字列を読み取ります。
-t
、--truncate
オプションは、ウォーターマーク文字列が長すぎる場合には文字列を切り捨てます。このオプションが指定されていない場合は、既定として、ファイルをウォーターマーク処理しないで失敗します。
-v
、--verbose
オプションを指定すると、実行中に付加的で、より詳細なメッセージが出力されるようになります。
--version
オプションを指定すると、PreMark ツールは、アプリケーションのバージョンを表示した後、そのアプリケーションを終了します。
メモ:永続的なオプションを dashorc に設定することができます。
Ant 統合
カスタム Ant タスクを使用して、DashO を Ant ビルド システムと直接統合することができます。
Ant 統合は、antconfig および antinstall を使用して構成、インストールする必要があります。
Gradle 統合
Gradle プラグインを使用して、DashO を Gradle ビルド システムと直接統合することができます。