Actian Zen と Python

プログラマーはいろいろな方法で Actian Zen にアクセスすることができます。このチュートリアルでは Python 3.7 を使用しますが、このガイド内の例は Python 2.7 でも同様に動作するはずです。

右側の「このページの内容」では当ページで扱うトピックを示しています。

Python のセットアップ

最新バージョンの Python がシステムにインストールされていることを確認してください。

Windows と Python

Windows 10 で、Python のバージョンがまだインストールされていない場合は、最新の Python 3 インストーラーをダウンロードして実行します。

インストール処理中、PATH に Python を追加するためのチェック ボックスをオンにすることが重要です。オンにしないと、コマンド プロンプトやターミナルで Python を直接使用できなくなります。

インストールするときは、PIP や一般的な Python パッケージ システムなど、すべてをインストールするオプションを選択してください。後で PIP を使用して他のパッケージをインストールします。

Linux と Python

多くの Linux ディストリビューションには、デフォルトで Python が付属しています。ターミナル ウィンドウで "python -V" コマンドを実行して、Python のバージョンを確認します。Python 3 がまだインストールされていない場合は、ディストリビューションのパッケージ マネージャーを使用してインストールします。

また、必要な Python ライブラリをインストールする必要があるかもしれません。たとえば、apt-get パッケージ マネージャーを使用する Debian ベースのディストリビューションの場合は、次のようにします。

sudo apt-get update && sudo apt-get install build-essential libssl-dev libffi-dev python3-dev python3-distutils

選択したディストリビューションでパッケージ マネージャーを使用して、必要なライブラリをインストールします。

Python と ODBC

データベースと通信するための一般的なインターフェイスは、ODBC です。これは、ほとんどすべての SQL 準拠のデータベースに書き込むための共通 API を提供します。

ODBC ドライバーは Actian Zen Server と一緒にインストールされ、付属する Demodata サンプル データベースは、ODBC API コマンドを受け入れるようにあらかじめ構成されています。

Python を使用してプログラミングする場合は、pyodbc モジュールが無料のオープン ソースの ODBC ブリッジを提供します。これはネイティブな Python データ型を使用しており、これにより一般的な構文を使用してデータベースに簡単にアクセスできます。

PIP を使用して pyodbc をインストールするには、ターミナルまたはコマンド プロンプトを開いて、次のコマンドを実行します。

pip install pyodbc

pyodbc がインストールされたら、チュートリアルの次の手順に移る準備ができました。次の手順では、データベースと通信するための簡単な Python コードを書きます。

詳細については、ODBC を使用した Actian Zen へのアクセスを参照してください。

Python と Btrieve 2 API

Actian Zen の Btrieve 2 SDK は、アプリケーション内に既にあるデータを処理するのに適した、成熟した API を提供します。Btrieve 2 は、ODBC ドライバーやそれに類似したドライバーなどを使用した SQL ベースのデータベース アクセスとは異なり、テーブルをネイティブなデータ構造で表します。つまり、データベースとそのインデックスを格納するファイル システム内の個々のファイルとして表します。

詳細については、Btrieve 2 API を使用した Actian Zen へのアクセスを参照してください。