ODBC を使用した Actian Zen へのアクセス

このチュートリアルでは、ODBC コマンドを使用して Actian Zen データベースに接続する方法を学習します。右側の「このページの内容」では当ページで扱うトピックを示しています。

データベースへの接続

Actian Zen はリレーショナルデータベース管理システムです。Actian Zen インスタンスは複数のデータベースを持つことができます。各データベースにはテーブルが含まれています。テーブルには、データベース内の個々のエントリを表すレコードが含まれています。また、テーブルは、レコードの各列のデータ型を含むスキーマまたは構造体を持っています。

Actian Zen インストールには、あらかじめ構成された Demodata というサンプルデータベースが含まれています。表示するには、Zen Control Center を開きます。左側のナビゲーションウィンドウで、ノードを［Zen］>［エンジン］>［サーバー（実際の名前）］>［データベース］>［DEMODATA］>［テーブル］と展開して、データベースの内容を見ます。

Zen Control Center では、テーブル内のレコードの表示と編集、クエリの実行、パフォーマンスの監視、ランセンス管理などが行えます。

本チュートリアルの残り部分では、ODBC を使用して、プログラムからデータベースにアクセスします。スクリプトを書いたり、アプリケーションにデータベースの呼び出しを含めたりすることで、ターミナルまたはコマンドプロンプトを介して対話形式でデータベースへの書き込みおよび照会ができるようになります。

独自のデータベースの作成

このチュートリアルで使用するための独自のデータベースを作成するには、Zen Control Center でデータベースアイコンを右クリックし、［新規作成］>［データベース］を選択します。

この例では、ZENDB という新しいデータベースを作成します。次のダイアログを使用して、データベースの名前、場所、および設定を選択できます。他の Zen チュートリアルでは ZENDB を使用します。

メモ：データベースを \bin ディレクトリに作成することはお勧めしません。データベースは、データ保存場所の独自のディレクトリに作成することをお勧めします。たとえば、C:\ProgramData\Actian\Zen の下に ZenDB という新しいフォルダーを作成します。その後、C:\ProgramData\Actian\Zen\ZenDB という場所にチュートリアルデータベースを作成します。

名前と場所を入力したら、残りのオプションはデフォルト設定を受け入れて、［完了］をクリックします。

詳細については、Zen ドキュメントのデータベースの作成を参照してください。

ODBC 接続文字列（Python）

ODBC 経由でデータベースとやり取りするには、まず pyodbc モジュールをスクリプトまたは対話型セッションにインポートする必要があります。

import pyodbc

これは、ガイド内のその他すべての例で前提となるため、すべての例でこの行を繰り返すことはしません。

データベースに接続するには、pyodbc.connect コマンドを使用して、ドライバー固有の接続文字列を Actian Zen に渡す必要があります。

conn_str = "Driver={Pervasive ODBC Interface};Server=Localhost;DBQ=ZENDB"
db = pyodbc.connect(conn_str)

接続文字列には次のことを指定します。

Driver は、接続に使用する ODBC ドライバーです。使用可能なドライバー名は、Actian Zen ドキュメントの Zen ODBC ドライバー名で確認できます。
Server は、接続するコンピューターの場所です。この場合、Localhost はローカルシステム上のインスタンスを参照します。
DBQ は、接続するデータベースの内部名です。この例では、先ほど作成した ZENDB データベースを使用します。

その他サポートされる接続文字列オプションは、ドキュメントの ODBC ドライバーパラメーターに説明されています。

カーソルの作成

データベースとやり取りするには、カーソルを作成する必要があります。

c = db.cursor()

カーソルにより、SQL の作成、読み取り、更新、削除（CRUD）コマンドを実行できるようになりました。このチュートリアルでは、それらについて詳しく説明します。