一般リファレンス > User's Guide > コマンド ライン インターフェイス ユーティリティ
コマンド ライン インターフェイス ユーティリティ
以下のセクションでは、Zen コマンド ライン インターフェイス(CLI)ユーティリティについて説明します。
CLI ユーティリティの概要
Zen では、GUI ユーティリティに加えて、いくつものコマンド ライン インターフェイス(CLI)ユーティリティを提供します。多くの場合、これらのユーティリティは GUI ユーティリティで実行できるのと同じ機能を持ちます。
Zen ファイルのデフォルトの保存場所については、『Getting Started with Zen』のファイルはどこにインストールされますか?を参照してください。
CLI ユーティリティを持つプラットフォーム
これらのユーティリティは以下のインストールで提供されます。
Windows - Enterprise Server、Cloud Server、および Workgroup の限定されたセット
Linux および Raspbian - Enterprise Server、Cloud Server、および Client の限定されたセット
この後に続くユーティリティの概要では、どのユーティリティがどのインストールに存在するかについて述べています。
CLI ユーティリティの場所
お使いのプラットフォームに基づいて、場所を確認してください。
Windows
Windows では、これらのユーティリティは Zen インストールの bin ディレクトリにインストールされます。デフォルトの場所にインストールした場合は、C:\Program Files (x86)\Actian\Zen\bin\ です。Zen インストールはインストール ディレクトリを PATH 環境変数に追加するため、これらのユーティリティはコマンド プロンプトでどこからでも使用できます。
Linux および Raspbian
Linux では、ユーティリティは /usr/local/psql/bin にインストールされます。zen-svc というユーザーは、このユーティリティを使用するための必須の環境変数です。zen-svc 以外のアカウントでユーティリティを使用したい場合は、Linux および Raspbian での Zen のアカウント管理の説明に従ってください。
プラットフォームおよびエンジンのタイプごとのユーティリティ
次の表に、コマンド ライン ツールの説明、そのツールが使用できるプラットフォーム、またグラフィカル ユーザー インターフェイスがあるかどうかを示します。
ツール
説明
使用可能な GUI
Windows
Linux
サーバー
クライアント
サーバー
クライアント
Zen コンポーネントの設定
Zen Control Center(『Advanced Operations Guide』の設定リファレンスを参照してください)
Yes
Yes
Yes
Yes
データベースへのデータのインポート
なし
Yes
No
Yes
No
Zen 動作のモニター
Monitor ツール(『Advanced Operations Guide』の監視を参照してください)
Yes
 
Yes
 
データベースのユーザー名とパスワードを作成および管理します。
なし
No
No
Yes
No
データ ファイルの修復と操作を行います。
Maintenance ツール(『Advanced Operations Guide』の Maintenance ツールを使用した Btrieve データ ファイルの操作を参照してください)
Yes
Yes
Yes
Yes
w64clilcadm(Windows 64 ビット)
clilcadm64(Linux 64 ビット)
ユーザー ライセンスの適用と管理を行います。
License Administrator(ライセンス管理を参照してください)
Yes
No
Yes
No
w64clipaadm(Windows 64 ビット)
clipaadm64(Linux 64 ビット)
インターネット接続が利用できない場合、製品キーの認証に使用する手動認証ツール
(手動認証のみ)
手動認証ウィザードを開くには、コマンド プロンプトで guipaadm を実行します。
Yes
Yes
Yes
Yes
データの断片化の検出と修正、インデックスの再作成、未使用領域の削除を行います。
Defragmenter(『Advanced Operations Guide』のデータ ファイルの断片化の監視を参照してください)
Yes
No
Yes
No
名前付きデータベースの作成と管理を行います。
なし
No
No
Yes
No
SELECT ステートメントに基づいて、区切り文字付きデータをテキスト ファイルにエクスポートします。
Yes
Yes
Yes
Yes
サーバー上のエンジン DSN の作成と管理を行います。
なし
No
No
Yes
Yes
データベース間のレコードのレプリケーションを自動化します。
なし
Yes
No
Yes
No
isql64(Linux 64 ビット)
SQL ステートメントを対話型で実行し、DSN への接続をテストすることができます。
なし
No
No
Yes
Yes
w64licgetauth(Windows 64 ビット)
licgetauth64(Linux 64 ビット)
認証要求データを転送し、認証キー データを取得します。
(オフライン認証のみ)
なし
Yes
Yes
Yes
Yes
Notification Viewer
Notification 領域アイコンとグラフィカル ユーザー インターフェイスの 2 つのインターフェイスを提供します。厳密には CLI ツールではありませんが、参考のためここで簡単に触れておきます。
Advanced Operations Guide』の Notification Viewer を参照してください。
Yes
No
Yes
No
Zen サービスの操作
なし
Yes
Yes
No
No
Zen レジストリの編集による、Zen コンポーネントの設定
なし
No
No
Yes
Yes
Zen コンポーネントの登録
なし
No
No
Yes
Yes
セキュリティで保護されたデータベースのユーザー名とパスワードの指定
Zen Control Center(『Advanced Operations Guide』の Zen セキュリティを参照してください)
Yes
Yes
Yes
Yes
コマンド ファイルでの SQL ステートメントの処理
Zen Control Center(SQL Editor を参照してください)
Yes
Yes
Yes
Yes
リモート サーバーのユーザー名とパスワードの指定
なし
Yes
Yes
Yes
Yes
MicroKernel データ ファイルをリビルドします。
Rebuild ウィザード(『Advanced Operations Guide』の Rebuild ツールの GUI のリファレンスを参照してください)
Yes
Yes
Yes
Yes
rbldcli_offline
MicroKernel データ ファイルをリビルドします。rbldcli と同じですが、Zen がインストールされていないシステムでも使用できます。
なし
適用外
適用外
適用外
適用外
コマンド ライン インターフェイス ツールのリファレンス
このセクションでは、以下のコマンド ライン インターフェイス ユーティリティのリファレンスを提供します。
bcfg
bdu
bmon
butil
w64clilcadm
clilcadm64
w64clipaadm
clipaadm64
dsnadd
isql
isql64
w64licgetauth
licgetauth64
psc
pvddl
bcfg
bcfg ツールについては、『Advanced Operations Guide』で説明しています。bcfg を使用した設定を参照してください。
bdu
説明
バルク データ ユーティリティ(BDU)はコマンド ライン ツールで、区切り文字付きテキスト ファイルのデータをテーブルに読み込むことができます。テーブルおよびデータベースは既に存在している必要があります。
BDU、テーブル、データベースおよび Zen データベース エンジンはすべて同じコンピューター上に存在する必要があります。区切り文字付きテキスト ファイルは、ローカル ドライブ、マップ ドライブ、マウントされたフォルダーまたは共有フォルダーの中でデータベース エンジンがローカルにアクセス可能である必要があります。
デフォルトの区切り文字を使うこともできますし、ユーザー指定の区切り文字を使用することもできます。区切り文字に使用する文字がデータ自体に含まれていてはいけません。次の表は許可されている区切り文字の一覧です。
列の区切り文字
表示
タブ
\t(デフォルト)
印刷可能な任意の 1 文字(制御文字は印刷不能ですが、ヌル、タブ、改行(LF)および復帰(CR)は例外です。)
(*、A、t、l など)
メモ:  Zen では、ヌル終端文字(\0)や二重引用符(")は列の区切り文字として使用できません。
行の区切り文字
表示
改行文字
\n(デフォルト)
復帰(CR)
\r
復帰改行(CR LF)
\r\n
BDU では、一重引用符(')および二重引用符(")のみがテキストの囲み文字として使用できます。データ ファイルには、一重引用符または二重引用符で囲まれた列値を含むことができます。たとえば、次のような列値は二重引用符で囲まれ、タブ文字で区切られています。
"Fred"\t"22"\t"2459"\t"Sales"\t
BDU は、連続した区切り文字をヌル値として扱います。ツールは、連続した列区切り文字を検出すると列にヌル値を挿入し、その列をヌル値許可とします。
ヌル値には囲み文字は使用できません。次の列データでは、2 番目の列にヌル値を挿入します。この列には囲み文字が使用されていないことに注意してください。
"Fred"\t\t"2459"\t"Sales"\t
概要
bdu {database_name} {table_name} {data_file}
[-<e|E> max_errors]
[-<r|R> reject_file]
[-<f|F> first_row]
[-<l|L> last_row]
[-<t|T> field_term]
[-<n|N> row_term]
[-<o|O> output_file]
[{-<u|U> login_id} {-<p|P> password}]
[-<c|C> encoding]
[-<h|H>]
メモ:  BDU を使用してセキュリティが設定されているデータベース(Btrieve セキュリティ ポリシーが[混合]に設定されている)にデータを読み込む場合、提供される資格情報(ユーザー名およびパスワード)が Zen データベースのユーザー アカウントおよびシステムのユーザー アカウントと一致する必要があります。
パラメーター
パラメーター
必須/省略可能
デフォルト値
説明
database_name
必須
 
ローカル エンジンに接続するデータベース名
table_name
必須
 
そこに含まれるテーブルの名前
data_file
必須
 
区切り文字付きテキスト ファイルの名前とロケーション
-<e|E> max_errors
省略可能
0(ゼロ)
BDU は最初のエラーが発生すると終了します。
BDU が終了するまでに無視するエラーの数。
-<r|R> reject_file
省略可能
stderr
読み込みに失敗した行を書き出すファイルの名前。指定するディレクトリが存在している必要があります。ただし、指定したディレクトリにファイルが存在しない場合は作成されます。
-<f|F> first_row
省略可能
行 1
読み込みを開始する区切り文字付きテキスト ファイルの最初の行。このパラメーターを使用すると、ヘッダー行をスキップすることができます。たとえば、ヘッダー行が 1 行目の場合は、first_row に 2 を設定します。
-<l|L> last_row
省略可能
ソース ファイルの終わり。
ソース ファイルの最終行(この行は読み込まれます)。最終行が読み込まれると、読み込みは停止します。
-<t|T> field_term
省略可能
カンマやタブ文字などの文字。
ソース ファイルの列区切り文字。
-<n|N> row_term
省略可能
改行文字
ソース ファイルの行区切り文字。
-<o|O> output_file
省略可能
stderr
読み込み中の情報およびエラー メッセージを書き出すファイルの名前。指定するディレクトリが存在している必要があります。ただし、指定したディレクトリにファイルが存在しない場合は作成されます。
-<u|U> login_id
省略可能
 
リレーショナル エンジンに接続するユーザーの名前。
-<p|P> password
省略可能
 
リレーショナル エンジンに接続するパスワード。
-<c|C> encoding
省略可能
システムのコード ページまたは "ASCII"(システムのコード ページが判定できない場合)
encoding に対して有効な値は次のとおりです。
ASCII
UTF-8
UTF-16LE
UTF-16BE
encoding パラメーターでは、大文字と小文字が区別されず、引用符も必要ありません。を参照してください。
メモ:データ ファイルに BOM(バイト オーダー マーク)が含まれている場合、BDU はその BOM で指定されたエンコードを用います。つまり、コマンド ラインでencoding パラメーターの値を指定したとしても、データ ファイルで BOM を使用して UTF-8、UTF-16LE、または UTF-16BE のエンコードを示していた場合は、BDU はそのエンコードを優先して使用します。
encoding パラメーターに対して無効な値を入力した場合には、"コマンド ライン引数 -c (file_encoding) の値が無効です。" というメッセージが返されます。
-<h|H>
省略可能
 
BDU のバージョンと使用法のヘルプを表示します。
注記
各種設定
BDU を使用するのに Zen 設定パラメーターを変更する必要はありません。
BDU はアクセラレイティド モードを使用してデータをテーブルに読み込みます。データの読み込み中、MicroKernel はトランザクション ログを実行しません。
アーカイブ ログを使用している場合は、データ ファイルを再度バックアップします。
エラー ログ
デフォルトで、BDU はすべての情報とエラー メッセージを標準エラー ストリーム(stderr)に記録します。このツールが情報またはエラー メッセージを書き込むログ ファイルを指定することができます。
重大なエラーと回復可能なエラーの 2 種類は記録されません。重大なエラーが起きた場合、BDU はエラーからの復旧を行うことができないため、終了します。たとえば、区切り文字の欠落したデータ ファイルは重大なエラーです。
回復可能なエラーが起きた場合、BDU はエラーをスキップして処理を継続します。このツールは、スキップしたエラーの回数を保持していて、ユーザーが指定したスレッショルドに達すると終了します。デフォルトで、スレッショルドにはゼロが設定されています。
制約
BDU を使用してデータを読み込む際には、以下の制約が適用されます。
制約
説明
参照整合性(RI)エラーは RI 違反と見なされる
行は拒否されます。
任意の一意のキーまたは主キーの違反
行は拒否されます。
非ヌル列に値が指定されていない 1
列のデフォルト値に無関係に、行は拒否されます。
ヌル値を許可する列に値が指定されていない 1
列のデフォルト値に無関係に、ヌルが挿入されます。
テーブルには CLOB または BLOB 列(リレーショナル データ型の LONGVARCHAR、NLONGVARCHAR、または LONGVARBINARY)が含まれています。
BDU はテーブルにデータを読み込まず、"ターゲット テーブルに LONGVARCHAR、NLONGVARCHAR、または LONGVARBINARY データ型が含まれています。これらのデータ型はサポートされていません。" というメッセージを返します。
行の順序
BDU は、区切り文字付きデータ ファイルを順不同と見なします。行の元の順序は保持されない可能性があります。
データ フィールド
サポートされる唯一の形式は yyyy-mm-dd です。
時刻フィールド
サポートされる唯一の形式は yyyy-mm-dd です。
タイム スタンプ フィールド
サポートされる唯一の形式は yyyy-mm-dd HH:MM:SS.MS です。
空白と列の区切り文字
データ値が引用符で囲まれた場合でも、列の区切り文字とデータ値の間には空白を入れてはいけません。
1 テーブルの作成中または更新中に定義した列のデフォルト値は、BDU によって認識されていないためです。
最良実施例
可能であれば、データベース読み込みが最小のとき、または、読み込み中のテーブルに同時セッションが存在しないときに BDU を実行してください。
読み込み中のテーブルにインデックスが含まれている場合は、BDU を使用する前にインデックスを削除します。読み込みの完了後インデックスを再作成します。
読み込み中のテーブルに CHECK 制約がかけられている列がある場合は、BDU を使用する前に CHECK 制約を削除してください。読み込み完了後に制約を再指定します。
サンプル ソース ファイル
以下のデータ内容を使用して、サンプルの文字区切りテキスト ファイルが作成されています。使用例を検証するのに、このファイルを使用することができます。例では、このファイルを data_file.txt として使用しています。以下のデータ内容はカンマ区切りになっているため、BDU では -t パラメーターを指定する必要があることに注意してください。-t パラメーターは、タブ文字以外の区切り文字では必須です。
zenBDUsample_1,12345,zen,101,18446744073709551615
zenBDUsample_2,12346,zen,102,18446744073709551614
zenBDUsample_3,12347,zen,103,18446744073709551613
zenBDUsample_4,12348,zen,104,18446744073709551612
zenBDUsample_5,12349,zen,105,18446744073709551611
zenBDUsample_6,12350,zen,106,18446744073709551610
zenBDUsample_7,12351,zen,107,18446744073709551609
zenBDUsample_8,12352,zen,108,18446744073709551608
zenBDUsample_9,12353,zen,109,18446744073709551607
zenBDUsample10,12354,zen,110,18446744073709551606
ソースの入力として使用されるデータ ファイルは、データ値を引用符で囲んだ場合でも、列の区切り文字とデータ値の間に空白を含めてはいけません。
以下の例では、BDU_Table という名前のテーブルが Demodata サンプル データベースに含まれているものと仮定しています。Demodata にこのようなテーブルを追加するには、次のクエリを使用します。
CREATE TABLE BDU_Table (Name CHAR(20) NOT NULL CASE, PhoneNo INTEGER,BuildingName CHAR(25) NOT NULL CASE, RoomNo UINT NOT NULL,HeadOfDept UBIGINT NOT NULL)
BDU をデフォルトのオプションで実行するには次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt
メモ:  入力データはタブ区切りで、デフォルトのオプションを使用する必要があります。入力データがタブ区切りでない場合は、-t パラメーターを使用して区切り文字を指定する必要があります。たとえば、これらの例のカンマ区切りのデータを使用するには、次のように BDU を実行します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -t ,
———————— 
サンプル データベースの Demodata の Billing テーブルを対象に、タブ区切りデータを含むファイルを読み込むために DBU を実行するには次のように記述します。このファイルでは UTF-16LE エンコードを使用します。
bdu demodata Billing D:\billing_data_import.txt -c UTF-16LE
———————— 
ユーザー名とパスワードを必要とするデータベースで BDU を実行するには次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -u <ユーザー名> -p <パスワード>
———————— 
最大のエラー数オプションを使用して BDU を実行するには次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -e <ユーザーが許可するエラーの数>
たとえば、エラーが 100 個続くまで読み込むには、次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -e 100
———————— 
特定の列区切り文字オプションを使用して BDU を実行するには次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -t <列区切り文字>
たとえば、ソース ファイルに各行がカンマ(,)で分離されるテキストを含まれている場合は、次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -t ,
———————— 
特定の行区切り文字オプションを使用して BDU を実行するには次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -n <行区切り文字>
たとえば、ソース ファイルに各行が \n で分離されるテキストを含まれている場合は、次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -n \n
———————— 
特定の開始行オプションを使用して BDU を実行するには次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -f <読み込みを開始する行番号>
———————— 
特定の行終端オプションを使用して BDU を実行するには次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -l <読み込みを終了する行番号>
———————— 
パラメーターは組み合わせて使用することができます。|で区切られ、' で囲まれたデータを含むソース ファイルの先頭 15 行を読み込むには次のように記述します。
bdu demodata BDU_Table D:\data_file.txt -f 1 -l 15 -t |
bmon
bmon ツールについては、『Advanced Operations Guide』で説明しています。Monitor のコマンド ライン インターフェイスを参照してください。
btadmin
説明
btadmin ツールは、Zen ユーザーを認証するためのユーザー名とパスワードが保存されたフラット ファイル btpasswd の作成と更新に使用します。管理者権限を付与されたユーザーは、リモートでエンジンのステータスを監視し、エンジンを設定できます。
概要
btadmin [ -p password] [a+] [a-] [-r] username
オプション
-p
パスワードを指定します。このオプションを指定しなかった場合、パスワードの入力が求められます。
a+
このユーザーに管理者権限を付与します。
a-
このユーザーの管理者権限を取り消します。
-r
btpasswd ファイルからユーザー名を削除します。
username
この変数に指定したユーザー名を btpasswd ファイル内で作成または更新します。username に指定したユーザー名がこのファイルに存在しない場合、そのユーザー名がエントリとして追加されます。存在する場合は、btpasswd ファイルが変更されます。
関連項目
注記
リモート ワークステーションからエンジンを管理するには、ユーザー名とパスワードを指定する必要があります。Zen の初期インストール時では、デフォルトのユーザー名は admin で、パスワードは空です。
btadmin を使用して管理者を追加します。
% btadmin [-p password] [a+] username
このツールは、username として指定したユーザーに password として指定したパスワードを付けたレコードをファイル btpasswd に作成します(オプション -p を使用しなかった場合、パスワードの入力が求められます)。ユーザーが既に存在する場合は、パスワードが指定されたとおりに変更されます。
デフォルトでは、ユーザーは管理者権限なしで作成されます。a+ オプションを使用して、ユーザーに管理者権限を付与できます。管理者権限を取り消すには、a- オプションを使用します。
パスワード ファイルからユーザー レコードを削除するには、次のように入力します。
% btadmin -r username
btpasswd ファイルが変更されるたびに、前バージョンが btpasswd- にバックアップされます。
butil
説明
Btrieve ユーティリティ butil は、Btrieve ファイルとそのデータの操作や管理のためにコマンド プロンプトで使用されます。butil を使用することで以下の操作が実行できます。
サーバーのバックアップに使用する Continuous オペレーションの開始と終了。
最後のバックアップからシステム エラーが発生するまでの間に行ったファイルへの変更の回復。
ASCII 形式、シーケンシャル形式、および SDF 形式のデータのインポートとエクスポート。
ファイル間のデータのコピー。
ファイルのページ キャッシュの事前ロードまたは消去。
MicroKernel エンジン バージョン情報の取得。
Continuous オペレーションは、Zen ベースのアプリケーションで使用中のファイルをバックアップできる MicroKernel エンジンの機能です。Maintenance ユーティリティの 2 つのコマンド startbuendbu を使用して、単一または複数のファイルに対する Continuous オペレーションを開始および終了します。
概要
butil
-cache <sourceFile | @listFile>
-clone outputFile sourceFile [/O<owner> | /PROMPT] [/pagecompresson | /pagecompressoff] [/recordcompresson | /recordcompressoff] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-close [sourceFile | @listFile] [/Sserver]
-clrowner sourceFile /O<owner | /PROMPT> [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
@commandFile [commandOutputFile]
-copy sourceFile outputFile
[/O< owner1 | /PROMPT> [/O<owner2 | /PROMPT>]] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-create outputFile descriptionFile [< Y | N >] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-drop sourceFile < keyNumber | SYSKEY >
[/O<owner> | /PROMPT] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-endbu < /A | sourceFile | @listFile > [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-index sourceFile indexFile descriptionFile
[ /O<owner | /PROMPT>] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-load unformattedFile outputFile [/O<owner> | /PROMPT] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-purge <sourceFile | @listFile>
-RECOVER sourceFile unformattedFile [/O<owner |/PROMPT>] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-rollfwd <sourceFile | volume | drive | @listFile>
[</L[dumpFile] | /W[dumpFile]> [/T<dataLength>]
[/E<keyLength>] [/H] [/V] [/O<ownerList | owner> | /PROMPT]]
[/A] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-save sourceFile unformattedFile
[Y indexFile | N <keyNumber | -1>] [/O<owner1 | /PROMPT>
[/O<owner2 | /PROMPT>]] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-setowner sourceFile /O<owner | /PROMPT> level [/L][/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-sindex sourceFile <descriptionFile | SYSKEY> [keyNumber] [/O<owner> | /PROMPT] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-startbu <sourceFile | @listFile> [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-stat <sourceFile> [/O<owner> | /PROMPT] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-ver
メモ:  Linux ディストリビューションの場合、すべてのスラッシュ オプションはスラッシュの代わりにハイフンを使用します。たとえば、butil -copy の /O オプションは -O で、butil -copy -O のようになります。また、オーナー ネームではなく /PROMPT を指定すると、コマンドの実行後にはオーナーネーム用の対話型プロンプトを生成します。
オプション
Maintenance ツールのコマンド オプションは、ファイル名以外は大文字小文字が区別されません。
コマンド オプションを指定せずに、または無効なコマンド オプションを指定して butil を実行すると、使用方法のメッセージが表示されます。使用方法のメッセージは、butil には、オプションの /S コマンド ライン引数があることを示します。この引数は Linux または Raspbian では無視されます。
ファイルをコピーするときに、元のファイルとコピーされるファイルの両方のオーナーネームが必要な場合、-copy オプションでは次の例に示すように、両方のオーナーネームを指定します。
butil -copy originalFile copiedFile /Od3ltagamm@ /OV3rs10nXIII
最初のオーナーネーム d3ltagamm@ は originalFile を開くために必要です。2 番目のオーナーネーム V3rs10nXIII は copiedFile の作成に使用します。
オーナーネームが対話形式で指定される場合、このコマンドは次に示す例のようになります。
butil -copy originalFile copiedFile /PROMPT /PROMPT
これを実行すると、最初にユーザーは originalFile にアクセスするためのオーナーネームの入力を求められます。そのファイルが開いたら、次に copiedFile に割り当てるオーナーネームの入力が求められます。
butil には、コマンド ファイルを実行するためのオプションもあります。
butil のコマンド、オプションおよび使用例の詳しい説明については、『Advanced Operations Guide』の Btrieve の Maintenance コマンド ライン ツール(butil)を参照してください。
関連項目
Linux man page の syslogd
Btrieve API Guide』。MicroKernel エンジン の API について説明しています。
clilcadm
説明
コマンド ライン バージョンの License Administrator ツールは、エンジン上のユーザー カウント ライセンスを管理します。Windows および Linux の 32 ビット コマンド ライン ツールは clilcadm です。このツールの Windows 64 ビット バージョンは w64clilcadm、Linux の 64 ビット バージョンは clilcadm64 です。64 ビット システムでの下位互換のため、clilcadm を使用すると clilcadm64 を呼び出します。
メモ:  Linux および Raspbian の場合、このツールは、zen-data グループに属するユーザー アカウントのみが実行できます。『Getting Started with Zen』の Linux および Raspbian での Zen のアカウント管理を参照してください。
概要
clilcadm -a <key> | -c [key] [force] | -d <key> | -g <key> <filename> |
-h | -i [key] | -k [key] | -n [key] | -s <servername> | -t | -u <username> | -p <password>
w64clilcadm -a <key> | -c [key] [force] | -d <key> | -g <key> <filename> | -h | -i [key] | -k [key] | -n [key] | -s <servername> | -t | -u <username> | -p <password>
clilcadm64 -a <key> | -c [key] [force] | -d <key> | -g <key> <filename> |
-h | -i [key] | -k [key] | -n [key] | -s <servername> | -t | -u <username> | -p <password>
オプション
コマンド ライン オプションの詳しい説明については、License Administrator のトピック CLI 構文を参照してください。
関連項目
製品キーおよびそれに関連するユーティリティの詳細については、ライセンス管理で説明しています。
clipaadm
説明
clipaadm ツールは、オンライン、リモートまたはオフラインによるキーの認証が不可能な場合に、手動による Zen の認証を可能にします。clipaadm は CLI バージョンの手動認証管理ユーティリティです。ここで説明する手順を、ご利用のプラットフォームに応じたバージョンのツールを使用して実行してください。
clipaadm.exe(Windows 32 ビット)
w64clipaadm.exe(Windows 64 ビット)
clipaadm(Linux および Raspbian)
Workgroup エンジンの認証の場合は、管理者権限でログインしてからコマンド プロンプトを開いてください。
概要
clipaadm はパラメーターなしで使用できますが、パラメーターを指定する 2 つの手順で使用することもできます。
パラメーターなし
clipaadm は、stdin を処理する環境ではパラメーターがなくても実行できます。このように実行された clipaadm は対話型モードになり、製品キーを認証する手順が表示されます。
1. コマンド プロンプトで、clipaadm を実行します。
2. コマンド プロンプトで製品キーの入力を求められたら、入力して Enter キーを押します。
3. コマンド プロンプトで認証要求コードが返されたら、テクニカル サポートへそのコードをお知らせください。サポート担当者より次の手順に進むための認証キーを提供します。
ベンダーまたは OEM から製品キーが提供されていた場合は、その提供元のサポート サービスまでお問い合わせください。Actian Corporation から製品キーが提供されていた場合は、Actian サポート サービスまでお問い合わせください。
4. コマンド プロンプトで認証キーの入力を求められたら、入力して Enter キーを押します。
5. コマンド プロンプトで、認証が成功したことが通知されたら、プロンプト ウィンドウを閉じることができます。
2 つの手順でパラメーターを使用
リモートによる PowerShell セッションなど、stdin をサポートしない環境では、下記の 2 つの手順で記述しているパラメーターを指定した clipaadm を使用することで認証を実行することができます。
1. 次のように、コマンド プロンプトで製品キー文字列を指定した clipaadm を実行します。
clipaadm <製品キー>
2. コマンド プロンプトで認証要求コードが返されたら、テクニカル サポートへそのコードをお知らせください。サポート担当者より次の手順に進むための認証キーを提供します。
Actian Corporation から製品キーが提供されていた場合は、Actian サポート サービスまでお問い合わせください。ベンダーまたは OEM から製品キーが提供されていた場合は、その提供元のサポート サービスまでお問い合わせください。
3. コマンド プロンプトで、再度 clipaadm を実行します。今度は、製品キーの後に認証キーを入力します。
clipaadm <製品キー> <認証キー>
4. コマンド プロンプトで、認証が成功したことが通知されたら、プロンプト ウィンドウを閉じることができます。
関連項目
製品キーの管理の詳細については、ライセンス管理で説明しています。
dbdefrag
dbdefrag ツールについては、『Advanced Operations Guide』で説明しています。データ ファイルの断片化の監視を参照してください。
dbmaint
説明
dbmaint ツールは、名前付きデータベースを管理します。
メモ:  このツールは、zen-data グループに属するユーザー アカウントのみが実行できます。Zen Linux または Raspbian ユーティリティとユーザー アカウントについては、該当情報を参照してください。
概要
dbmaint a | d | l | m [-nDbname][-a][-b][-c][-i][-e][-v][-ldictpath][-ddatapath][-ssecuritymode]
 
新しいデータベース名を追加します
a -nDbname [-b] [-i] [-e] [-ldictpath] [-ddatapath]
データベース名を削除します
d -nDbname
データベース名一覧を表示します
ldictpath [-a]
データベースのセキュリティ ポリシーを変更します
m -nDbname -ssecuritymode
データベース コード ページを変更します
m -nDbname -c=codepage
オプション
コマンド
add、a
データベース名を追加します
del、d
データベース名を削除します
list、l
すべてのデータベース名の一覧を表示します
modify、m
データベース名、セキュリティ モードまたはコード ページを変更します
オプション
-a
-l オプションの使用時に、データベース一覧内のデータベース名に関する詳細を表示します
-b
バウンド データベースを作成します
-c=codepage
データベースのコード ページを設定します。ゼロは、サーバーのデフォルト(-c=0)を指定します。
-ddatapath
データ パスを設定します
-e
データベースの辞書ファイルを作成しません
-h
ヘルプの表示
-i
データベースに参照整合性を設定します
-ldictpath
辞書パスを設定します
-nDBName
データベース名を設定します
-ssecuritymode
Btrieve データベースのセキュリティ ポリシーを設定します。Classic、Mixed、Database のいずれかを選択します。
-v
長いメタデータ(メタデータ バージョン 2)を使用してデータベースを作成します
TEST という名前で参照整合性を設定したデータベースを作成するには、次のように記述します。
% dbmaint a -i -nTEST
メモ:  データ パスの指定がない場合は、新しいデータベースはデフォルトのロケーション $ACTIANZEN_ROOT/data に作成されます。同様に辞書パスの指定がない場合は、辞書もデフォルトのロケーションに作成されます。
同じデータベースを削除するには、次のように記述します。
% dbmaint d -nTEST
コード ページ CP932 を使用する mybase というデータベースを作成するには、次のように記述します。
% dbmaint a -nmydbase -c=CP932
同じデータベースで、コード ページにオペレーティング システムのデフォルト コード ページを設定するには、次のように記述します。
% dbmaint m -nmydbase -c=0
有効なコード ページの一覧を表示するには次のようにします(無効なコード ページを指定すると dbmaint は有効なコード ページの一覧を表示します)。
% dbmaint m -nmydbase -c=xzy
dbmaint は、次のように表示します。
Bad code page "xyz" should be: ASCII, ISO8859_1, CP437, CP1252, UTF-8, CP1250, CP1251, CP1253, CP1254, CP1255, CP1256, CP1257, CP1258, CP737, CP775, CP850, CP852, CP855, CP857, CP858, CP862, CP866, CP932, or EUCJP
すべてのデータベース名を、全情報を含めて一覧表示するには
% dbmaint l -a
DefaultDB データベースのセキュリティ ポリシーを混合に変更するには、次のように記述します。
% dbmaint m -nDefaultDB -sMixed
関連項目
dsnaddbutil(1)、btadmin(1)、syslogd(1)、smb.conf(5)
Advanced Operations Guide』の データベース コード ページとクライアント エンコードを参照してください。
deu
説明
deu データ エクスポート ユーティリティは、SQL SELECT ステートメントの結果を区切り文字付きテキスト ファイルにエクスポートします。
メモ:  このユーティリティは、アプリケーションによるバイナリ データのレンダリングや使用に依存しません。バイナリ データをエクスポートするときは、0x123abc のようなバイナリ形式で書き込みます。
概要
deu database selectfile resultsfile [options]
[-c] [-e fileencoding] [-f fielddelimiter] [-h] [-l logfile] [-n portnumber]
[-s servername] [-o] [-u loginid] [-p password]
オプション
database
selectfile 内の SQL ステートメントが実行されるデータベース。データベース名またはサーバー DSN を指定できます。
selectfile
database に対して実行する SQL ステートメントを含むテキスト ファイル。このファイルは、現在のディレクトリから、またはファイル名と共に提供されるパスを使用した場所から読み取られます。
メモ:Unicode 文字はサポートされていません。SELECT ファイルで Unicode 文字を使用している場合は、deu により "指定されたサーバーに接続できません。" というエラー メッセージが返されます。
resultsfile
SQL SELECT ステートメントの結果を入れるテキスト ファイル。このファイルは、存在する場合は上書きすることができます。-o オプションが使用されていない限り、デフォルトでは、ユーザーは上書きするかどうかの確認が求められます。
-c
出力の最初の行に列名を書き込みます。列名の前にはハッシュ文字(#)が付きます。このオプションを指定しない場合、デフォルトは列名なしです。
-d fileencoding
ソース ファイルを、指定された文字エンコードで読み取ります。このオプションを指定しない場合、デフォルトはオペレーティング システムのエンコードです。コード ページ名では、大文字と小文字は区別されません。データ ソースのコード ページを参照してください。
-e fileencoding
結果ファイルを、指定された文字エンコードで書き込みます。このオプションを指定しない場合、デフォルトは Windows-1252 です。コード ページ名では、大文字と小文字は区別されません。SELECT 結果のコード ページを参照してください。
-f fielddelimiter
SELECT の結果のフィールド区切り文字。このオプションを指定しない場合、デフォルトはカンマです。
-h
ヘルプを表示します。
-l logfile
ログ メッセージを標準出力に加えてファイルにも書き出します。logfile は、メッセージ エントリを記録するファイルの名前です。このファイルは、現在のディレクトリ、またはファイル名と共に提供されるパスを使用した場所に書き込まれます。
-n portnumber
servername 上で動作しているデータベース エンジンが受信待ちしている TCP ポート番号。このオプションを指定しない場合、リレーショナル エンジンが使用するデフォルトのポート 1583 になります。
-o
resultsfile が存在する場合、確認を求めずにファイルを上書きします。
-s servername
データベースが定義されているサーバーの名前。このオプションを指定しない場合、デフォルトはローカル マシンです。IP アドレスを使用することもできます。
-u loginid
セキュリティが有効なデータベースに定義されたユーザーの名前。
-p password
loginid で識別されるユーザーのパスワード。
データ ソースのコード ページ
以下の値は -d オプションで使用できるコード ページを示します。このオプションを指定しない場合、デフォルトはオペレーティング システムのエンコードです。これらの値では、大文字と小文字は区別されません。
ANSI:CP1250、CP1251、CP1252( Windows のデフォルト)、CP1253、CP1254、CP1255、CP1256、CP1257、CP1258、CP932、CP936、CP949、CP950
OEM:CP720、CP737、CP775、CP850、CP852、CP855、CP857、CP858、CP862、CP866、EUCJP
Unicode:UTF-8、UTF-16LE
SELECT 結果のコード ページ
以下の値は -e オプションで使用できるコード ページを示します。このオプションを指定しない場合、デフォルトは CP1252 です。これらの値では、大文字と小文字は区別されません。
ANSI:CP1250、CP1251、CP1252( Windows のデフォルト)、CP1253、CP1254、CP1255、CP1256、CP1257、CP1258、CP932、CP936、CP949、CP950
OEM:CP720、CP737、CP775、CP850、CP852、CP855、CP857、CP858、CP862、CP866、EUCJP
Unicode:UTF-8、UTF-8-BOM、UTF-16BE、UTF-16BE-BOM、UTF-16LE、UTF-16LE-BOM
その他のエクスポート形式
次の一覧は、deu による、選択されたデータ型のエクスポートの処理方法を示します。
BIT – 0 または 1
BFLOAT4、REAL – 指数表記、有効桁数 7
BFLOAT8、DOUBLE、FLOAT – 指数表記、有効桁数 16
DATETIME、TIMESTAMP – 年-月-日 時:分:秒.ナノ秒
DATE – 年-月-日
TIME – 時:分:秒
UNIQUEIDENTIFIER – GUID(例:11111111-2222-3333-4444-111111111111)
次の例は、deu コマンド ラインの -h ヘルプに含まれているものです。
deu demodata select.sql datafile.dat -c -l log.txt
この場合、select.sql ファイルおよび datafile.dat ファイルは現在のディレクトリにある必要があります。次の例では、ドライブ D: にある Data というディレクトリを使用しています。
C:\>deu demodata D:\Data\select.sql D:\Data\datafile.dat -c -l D:\Data\log.txt
deu は、結果が 1 つのレコード セットになる、selectfile 内の 1 つの SELECT ステートメントを受け入れるように設計されています。複数の SELECT ステートメントがセミコロンで区切られて含まれるファイルの場合、エラーは返されませんが、deu は最初の SELECT ステートメントのみを実行します。
selectfile では、次の例のように、 UNION を使用して複数の SELECT ステートメントを組み合わせることができます。
SELECT * FROM Class WHERE max_size >= 100
UNION
SELECT * FROM Class where max_size <= 25
このクエリの結果は、1 つのレコード セットになります。
dsnadd
説明
dsnadd を使用すると、Zen データベースに接続する新しい ODBC データ ソースの設定が簡単に行えます。新しいデータ ソースに対し適切なプロパティを提供することで odbc.ini ファイルを変更します。
Zen は /usr/local/actianzen/etc にある odbcinst.ini ファイルを使用することで UNIXODBC に従い、32 ビットおよび 64 ビット ODBC ドライバーを指定します。ドライバー記述 Pervasive ODBC Interface を参照する DSN は、odbc.ini ファイル内の odbcinst.ini 情報を指し示します。1 つの DSN を 32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションの両方で使用することができます。注記も参照してください。
dsnadd は 任意で、レガシー スタイルの DSN を作成できるオプションを提供します。これは odbcinst.ini を指すのではなく、odbc.ini に 32 ビット ドライバー名を指定します。ただし、そのようなスタイルの DSN は 64 ビット アプリケーションにはアクセスできません。
概要
名前付きデータベースへ接続するサーバー上に DSN を作成するには
dsnadd -dsn=myDSN -db=DBname
これは、サーバー上の 32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションの両方で使用できる DSN を Pervasive ODBC Interface ドライバー記述を用いて作成します。この DSN は、Windows クライアントで実行している ODBC アドミニストレーターでエンジン DSN としては表示されません
サーバー上の名前付きデータベースへ接続するクライアントで DSN を追加するには
dsnadd -dsn=myDSN -db=DBname -host=zenhost
これは、クライアント上の 32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションの両方で使用できる DSN を Pervasive ODBC Interface ドライバー記述を用いて作成します。
使用が推奨されないレガシー スタイルのクライアント DSN を Pervasive ODBC Client Interface ドライバー記述を用いて追加するには、次のコマンドを実行します。
dsnadd -dsn=myDSN -sdsn=engineDSN -host=zenhost -clntdsn
DSN がアクセスできるのは 32 ビット アプリケーションのみであることに注意してください。
使用が推奨されないレガシー スタイルのエンジン DSN を Pervasive ODBC Engine Interface ドライバー記述を用いてサーバー上に追加するには、次のコマンドを実行します。
dsnadd -dsn=myDSN -db=DBname -engdsn
DSN がアクセスできるのは 32 ビット アプリケーションのみであることに注意してください。
既存の DSN を一覧表示するには次のように入力します。
dsnadd -l
上記の要素は次のような意味があります。
myDSN は、新しいデータ ソースに割り当てたい名前です。
DBname は、Zen ホスト上の名前付きデータベースの名前です。
zenhost は、Zen Enterprise Server または Cloud Server がインストールされているホストの名前です。
engineDSN は、Zen ホスト上のエンジン DSN の名前です。
オプション
最も一般的に使用されるオプションは以下のとおりです。
-db=
DSN が関連付けられているデータベース(ローカルまたはリモート)の名前
-dsn-name= | -dsn=
データ ソース名
-help
dsnadd ツールの構文およびオプションを表示します。
-l
既存の DSN を一覧表示します。
openmode=<0|1|-1|-4> | -omode=<-0|1|-1|-4>
現在の接続で開くファイルのデフォルトのオープン モードを指定します。デフォルトは 0(ノーマル)です。ローカル接続のみで使用でき、リモート クライアント接続では使用できません。ファイルのオープン モードの詳細については、『ODBC Guide』の DSN オープン モードを参照してください。
-srv-host= | -host=
サーバーのホスト名
-srv-port= | -port=
サーバーのポート番号。デフォルト値は 1583 です。(『Getting Started with Zen』のデフォルトの通信ポートの変更を参照してください)。
-translate=< none | auto >
文字データに使用するエンコード変換。デフォルト値は "none" です。クライアントとサーバー間で転送される文字データがないことを意味します。これはクライアントとサーバーが同じオペレーティング システムのエンコードを使用していることを前提としています。
ODBC Guide』の自動を参照してください。
以下のオプションは、使用が推奨されないレガシー スタイルの DSN の作成に使用されます。
-clntdsn
使用が推奨されないレガシー スタイルのクライアント DSN を Pervasive ODBC Client Interface ドライバー記述を用いて作成します。
新規アプリケーションまたは修正を施す 32 ビット アプリケーションの場合は、クライアント DSN を使用するよりも、-db= を使用した名前付きデータベースに接続する DSN を作成するようにしてください。
-engdsn
使用が推奨されないレガシー スタイルのエンジン DSN を Pervasive ODBC Engine Interface ドライバー記述を用いて作成します。
新規アプリケーションまたは修正を施す 32 ビット アプリケーションの場合は、エンジン DSN を使用するよりも、-db= を使用した名前付きデータベースに接続する DSN を作成するようにしてください。
-sdsn=
使用が推奨されないレガシー スタイルのクライアント DSN 用に使用します。サーバーのエンジン DSN の名前です。
アプリケーション開発およびテストのみで一般的に使用されるオプションは以下のとおりです。
-drv-desc=
dsnadd は -db、-clntdsn および -engdsn オプションの有無に基づいてドライバー記述を処理します。指定する場合は、次のいずれかを指定する必要があります。
Pervasive ODBC Interface
Pervasive ODBC Client Interface
Pervasive ODBC Engine Interface
-drv-path= | -drv=
ドライバー ライブラリの場所。デフォルトは /usr/local/actianzen/lib:$HOME/lib です。
-dsn-desc= | -desc=
dsnadd は DNS のデフォルトの説明を odbc.ini に提供します。デフォルトの説明を無効にして上書きする場合は、このオプションを使用して説明文字列を指定します。説明文字列に空白文字を含める場合は、その説明文字列全体を二重引用符で囲む必要があります。
-odbc-ini= | -ini=
ODBC.ini ファイルの名前(たとえば、/usr/local/actianzen/etc/odbc.ini)
次の例では、ローカル データベース region1accting に接続するサーバー側 DSN の acctingdb を作成します。
dsnadd -dsn=acctingdb -db=region1accting
次の例では、リモートサーバー USInventory 上のデータベース DomesticOrders に接続するクライアント側 DSN の USInvoices を作成します。
dsnadd -dsn=USInvoices -db=DomesticOrders -host=USInventory
次の例では、使用が推奨されないレガシー スタイルのクライアント DSN bkorderclnt を作成します。この DSN は JapanSvr2 というマシン上のエンジン DSN の backordersrv を参照し、自動エンコードを使用します。
dsnadd -dsn=bkorderclnt -sdsn=backordersrv -host=JapanSvr2 -translate=auto -clntdsn
次の例では、データベース partscatalog に接続する、使用が推奨されないレガシー スタイルのエンジン DSN の partsctlg を作成します。
dsnadd -dsn=partsctlg -db=partscatalog -engdsn
注記
Linux ディストリビューションの場合、個々の ODBC ドライバーはドライバー マネージャー UNIXODBC を介してロードされます。このドライバー マネージャーはデータ ソース名(DSN)から特定の Zen ODBC ドライバーへのマッピングを保持します。
Zen Enterprise Server または Cloud Server 64 ビットまたは Client 64 ビットがインストールされても、既に存在するユーザー定義の 32 ビット DSN に変更はありません。これは、これらの DSN は 64 ビット アプリケーションからは直接アクセスできないということです。新しい DSN については、上記の両製品のインストールで 32 ビットおよび 64 ビット ODBC ドライバーが odbcinst.ini に割り当てられます。この割り当てによって、1 つの DSN を 32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションの両方で使用することができます。
既存の 32 ビット DSN を 32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションの両方にアクセスさせたい場合は、それらの DSN を名前付きデータベースに接続する DSN として再作成する必要があります。
ODBC およびデータ ソース名(DSN)
アプリケーションのビット数が Zen 製品のビット数と一致している必要はありません。たとえば、64 ビット ODBC ドライバーや 32 ビット ODBC ドライバーは、64 ビットまたは 32 ビットの Zen サーバーのどちらの接続にも使用することができます。
ただし、クライアント インストールの場合は、アプリケーションのビット数がクライアント マシン上の Zen Client のビット数と一致している必要があります。クライアント上で 64 ビット アプリケーションを使用するには、Zen 64 ビット Client がインストールされている必要があります。
Linux および Raspbian 用の Zen ODBC ドライバー記述
次の表で説明するように、Zen では DSN は3 つの異なる ODBC ドライバー記述を指定することができます。
INI ファイルにおける ODBC ドライバー記述
一緒にインストールされるドライバー ライブラリ
一緒にインストールされる製品の動作
Pervasive ODBC Engine Interface
Server 64 ビット
Server 32 ビット(Linux のみ)
既存のエンジン DSN との互換性を維持するため ODBC ドライバーを odbc.ini に割り当てます。
ローカルの名前付きデータベースへ接続します。
dsnadd を使用する場合、デフォルトでは作成されなくなりました(-engdsn オプションを使用する必要があります)。
Windows クライアント上で実行している ODBC アドミニストレーターでエンジン DSN を表示すると見ることができます。
エンジン DSN を使用するため既にコード化された 32 ビット アプリケーションに使用されます。
Linux の場合、32 ビット エンジン DSN の使用は推奨しません。
Pervasive ODBC Client Interface
Server 64 ビット
Server 32 ビット(Linux のみ)
Client 32 ビット(Linux のみ)
既存のクライアント DSN との互換性を維持するため ODBC ドライバーを odbc.ini に割り当てます。
ローカルまたはリモートの名前付きデータベース、あるいはエンジン DSN へ接続します。
クライアント DSN を使用するため既にコード化された 32 ビット アプリケーションのみに使用。
dsnadd で –host を指定する場合、デフォルトでは作成されなくなりました(-clntdsn オプションを使用する必要があります)。
Linux の場合、32 ビット クライアント DSN の使用は推奨しません。
Pervasive ODBC Interface
Server 64 ビット
Client 64 ビット
新しい 32 ビットおよび 64 ビット DSN で使用するため ODBC ドライバーを odbcinst.ini に割り当てます。
ローカルまたはリモートの名前付きデータベースへ接続します。
32 ビットおよび 64 ビット アプリケーション用に推奨されるドライバー記述です。
dsnadd を使用する場合、デフォルトで作成されます。
Windows クライアント上で実行している ODBC アドミニストレーターで、エンジン DSN としては表示されません。
Linux または Raspbian 向けの ODBC および DSN サポートに関する FAQ
次の表では、Linux または Raspbian における ODBC および DSN のサポートについてよく寄せられる質問の回答を記載しています。
質問
回答
32 ビット アプリケーションを 64 ビットに移植する場合、DSN について何か行う必要がありますか?
アプリケーションが DSN レス接続(接続文字列 "Pervasive ODBC Client Interface" を使用した接続)を利用している場合、その ODBC ドライバー記述を Pervasive ODBC Interface に変更します。
アプリケーションが DSN を使用する場合は、名前付きデータベースに接続する新しい DSN を作成する必要があります。
DSN レス接続とはなんですか?
DSN レス接続とは、ODBC ドライバー "Pervasive ODBC Client Interface"(既存の 32 ビット アプリケーション用)または "Pervasive ODBC Interface"(32 ビットまたは 64 ビット アプリケーション用)を使用して名前付きデータベースへ接続するものを指します。
使用が推奨されないレガシー スタイルのエンジン DSN やクライアント DSN はまだ作成することができますか?
はい、作成できます。しかし、dsnadd では -engdsn または -clntdsn オプションを指定する必要があります。いずれかのオプションで作成された DSN は 32 ビット アプリケーションのみに対応します。
Windows クライアントで ODBC アドミニストレーターを使用していますが、作成した DSN が見えないのはなぜでしょう?
64 ビット Windows オペレーティング システムの場合、レジストリ設計により 64 ビット システム DSN と 32 ビット システム DSN は区別されています。64 ビット ODBC アドミニストレーターを使用している場合は、32 ビット システム DSN は見えません。逆もまた同様です。
作成したアプリケーションが DTI を使用して DSN を管理する場合はどうなりますか?
DSN 用の DTI 関数で管理するのは 32 ビット エンジン DSN のみです。そのため、将来的には DSN 用の DTI 関数は 32 ビット エンジン インターフェイス ODBC ドライバーと共に使用できなくなる可能性があります。
DSN を管理する DTI を使用する代わりに、SQL や ODBC ステートメントを使用することができます。たとえば、CREATE DATABASE を使用して名前付きデータベースを作成し、SQLConfigDatasource を使用して DSN を設定することができます。
将来的に、ODBC 接続で推奨される方策はありますか?
はい。新規アプリケーションまたは修正を施す 32 ビット アプリケーションは、ローカルでもリモートでも、名前付きデータベースへ接続するようにしてください。
ODBC ヘッダー ファイル
ODBC 用の sql.h、sqltypes.h および sqlext.h ヘッダー ファイルには、32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションのコンパイルに違いがあります。64 ビット ODBC の説明については、UNIXODBC Web サイトで ODBC に関するドキュメントを参照してください。たとえば、Web サイト http://www.unixodbc.org/doc/ODBC64.html(英語サイト)の情報が役立ちます。
関連項目
easysync
説明
easysync は、Zen データベース サーバー間で新規作成または更新されたレコードのレプリケーションを自動化できるデータ同期ユーティリティです。2 つのデータベースは、それぞれ異なるサーバー上にあっても、また同じサーバー上にあってもかまいません。同期の頻度は、ほぼリアルタイムにすることも、長い間隔を空けてスケジュールすることもできます。全般的な監視、エラーの検出、予期しない結果のトラブルシューティングを可能にするログ機能が含まれています。easysync を使用する場合は、以下の点に注意してください。
同期するファイルは 13.0 または 16.0 形式を使用する必要があります。
ファイルではシステム データ v2 が有効になっている必要があります。
同期元のファイルと同期先のファイルの両方に、ユーザー定義の重複のない(一意)キーが必要です。
ログに記録されたエントリでは、同期元ファイル、同期先ファイル、Btrieve エラー、および同期元ファイル内の失敗したレコードの更新システム データ v2 タイムスタンプ(該当する場合)を識別します。
同期させることができるのは、Insert および Update オペレーションのみです。Delete オペレーションは追跡されません。
easysync では、挿入レコードや更新レコードの同期に失敗した後、再度同期の試行は行いません。
エラーが発生した場合、easysync はそれ以降のファイル内の変更は同期しようとしません。最後に正常に同期されたレコードの時刻値を保存し、次回 easysync が構成ファイルを実行するときにその時点から同期を試みます。
easysync は、重複のないユーザー定義キーを使用して更新の同期を実行します。レコードの更新時に競合が発生しないように、このキーを変更できないようにすることが最善の方法として推奨されますが、これは必須ではありません。レコードの重複のないキーが変更された場合、通常は、元のキーを持つレコードに加えて、新しい重複のないキーを持つレコードが同期先に追加されます。
もう 1 つの良い方法は、複数のクライアントが変更を単一のソースへ同期するシナリオです。セグメント化されたキーを使用すると、キーの衝突を回避できます。セグメントの 1 つがデバイス名などのクライアント固有の識別子になります。その他のセグメントでは、デバイス/クライアント名セグメントと組み合わせて一意となる autoincrement/identity セグメントを使用できます。
概要
easysync [-e] [-o] config_file
easysync [-s]
easysync [-h]
オプション
パラメーター
省略の可否
説明
config_file
不可
実行する JSON 構成ファイルのパス名。
-e
構成ファイル内のオーナー ネーム、ユーザー名、およびパスワードを暗号化します。
-o
構成ファイルは、キャンセルされるまで繰り返すのではなく、1 回だけ実行します。
-s
使用状況の情報を含むサンプル構成ファイルを出力します。
-h
コマンド ライン ヘルプ。
構成ファイル
構成ファイルは JSON 形式です。これはバージョン番号、設定、および同期するデータ ファイルの一覧で構成されます。同期元および同期先のオーナー ネームとパスワードなど、使用されていない要素は省略できます。必須の要素が省略されている場合は、次のテンプレート サンプルの後にある表に示されているデフォルト値が使用されます。
次のテンプレート構成ファイルをコピーして、新しい構成ファイルを作成できます。この例には、2 つの同期元ファイルとその同期先のエントリがあります。
{
"version": 1,
"settings": {
"log_file": "c:/path_to_logfile/easysync.log",
"log_level": "verbose",
"polling_interval_sec": 10,
"resume_on_error": true
},
"files": [{
"source_file": "btrv://server1/easysync?dbfile=src1.mkd",
"source_owner_name": "",
"source_username": "",
"source_password": "",
"destination_file": "btrv://server2/easysync?dbfile=des1.mkd",
"destination_owner_name": "",
"destination_username": "",
"destination_password": "",
"unique_key": 0,
"create_destination": true,
"_last_copied_record_timestamp": "0000000000000000",
"_last_existing_transaction_time": "0000000000000000",
"_last_file_timestamp": "0000000000000000"
}, {
"source_file": "btrv://server1/easysync?dbfile=src2.mkd",
"source_owner_name": "",
"source_username": "",
"source_password": "",
"destination_file": "btrv://server2/easysync?dbfile=des2.mkd",
"destination_owner_name": "",
"destination_username": "",
"destination_password": "",
"unique_key": 0,
"create_destination": true,
"_last_copied_record_timestamp": "08DC6AB81253D4D6",
"_last_existing_transaction_time": "0000000000000000",
"_last_file_timestamp": "08DC6AB81253D4D6"
}]
}
次の表に、構成ファイル内の要素、デフォルト値(存在する場合)、および説明を示します。要素名は大文字と小文字が区別されます。
要素
デフォルト
説明
version
1
将来的な下位互換性用
polling_interval_sec
30
ファイルの新しいデータをチェックする頻度(秒単位)
log_file
./easysync.log
ログ ファイルのパスと名前
resume_on_error
true
エラー発生後にファイルの同期を続行するかどうかを指定
source_file
必須。同期元ファイルの絶対パスまたは BTRV URI
source_owner_name
オーナー ネーム(使用する場合)
source_username
ユーザー名(使用する場合)
source_password
パスワード(ユーザー名が使用されている場合)
destination_file
必須。同期先ファイルの絶対パスまたは BTRV URI
destination_owner_name
オーナー ネーム(使用する場合)
destination_username
ユーザー名(使用する場合)
destination_password
パスワード(ユーザー名が使用されている場合)
unique_key
必須。同期元ファイルの更新に基づいて更新する同期先ファイル レコードを見つけるために使用する、同期元ファイルと同期先ファイルの両方に存在する重複しないキー番号
create_destination
false
true の場合、ファイルが存在しない場合は作成されます
_last_copied_record_timestamp
0
easysync によって管理されます。更新システム データ v2 タイムスタンプに基づいて、同期元ファイルからコピーされた最後のレコードのタイムスタンプです。選択した時刻に同期を開始するように手動で設定できます。指定しない場合、タイム スタンプがゼロと見なされ、同期元ファイル内のすべてのレコードが同期先ファイルにコピーされます。
_last_existing_transaction_time
easysync によって管理されます。古い既存のトランザクションが原因で同期が失敗しているかどうかを判断するのに役立つ時刻値。
_last_file_timestamp
easysync によって管理されます。ファイルに新しいデータが存在するが、同期が失敗しているかどうかを判断するための時刻値。
isql
説明
対話型の ODBC テスト ツールである isql を使用するれば、DSN に対しデータベースへの接続をテストしたり、データベースに接続できていれば SQL ステートメントを実行したりすることができます。このツールの 32 ビット版は、Zen Enterprise Server 32 ビット、Zen Client 32 ビット、また Zen Enterprise Server 64 ビットのインストールで一緒にインストールされます。このツールの 64 ビット版は isql64 という名前です。これは Enterprise Server 64 ビットおよび Client 64 ビットのインストールで一緒にインストールされます。
2 つのユーティリティの違いは、接続できる DSN のタイプです。デフォルトで、dsnadd は 32 ビットおよび 64 ビットのどちらのアプリケーションにもアクセスできます(DSN はドライバー記述 "Pervasive ODBC Interface" を指定します)。isql または isql64 ではそのような DSN の接続をテストできます。Linux および Raspbian 用の Zen ODBC ドライバー記述を参照してください。
使用が推奨されないレガシー スタイルの DSN がアクセスできるのは 32 ビット アプリケーションのみです。このため、そのような DSN の接続テストが可能なのは isql のみです。Linux または Raspbian 向けの ODBC および DSN サポートに関する FAQ を参照してください。
たとえば、Zen に含まれる Demodata サンプル データベースに接続するには、isql demodata または isql64 demodata というように、DSN を第 1 パラメーターとして指定し isql(または isql64)を実行します(Demodata 用の DSN にはドライバー記述に "Pervasive ODBC Interface" を指定するので、どちらのバージョンのツールもその DSN 接続をテストすることができます)。
このツールを使用すると、データベースを対話型で処理できる状態になります。この状態で、データベースにクエリ(SELECT * FROM Department など)を実行することができます。
isql を使用してデータベースのセキュリティを有効にするには、まず Master ユーザーとしてデータベースに接続します。次に SQL の SET SECURITY ステートメントを使用して Master ユーザーのパスワードを設定します。たとえば、次のように指定します。
isql demodata Master
SET SECURITY = password
SQL Engine Reference』の SET SECURITY を参照してください。
セキュリティが設定されているデータベースに接続するには、isql の 2 番目と 3 番目のパラメーターとして、それぞれユーザー名とパスワードを渡します。たとえば、demodata にパスワード vforge を使用し Master ユーザーとして接続するには、isql64 demodata Master vforge または isql demodata Master vforge と入力します。
概要
<isql | isql64> DSN [UID [PWD]] [options]
上記の要素は次のような意味があります。
DSN は接続するデータベースのデータ ソース名です。必ず指定する必要があります。
UID は、Zen SQL データベース エンジンに接続するユーザー名です。セキュリティで保護されたデータベースに対して使用します。セキュリティで保護されているデータベースの場合のみ必要です。
PWDUID のパスワードです。UID が使用されている場合のみ必要です。
options は以下に示す 1 つまたは複数のオプションです。
オプション
-b
バッチ処理用のプロンプトを表示させないようにします。注記を参照してください。
-c
最初の行の列名を表示します(-d と共に使用)。
-dx
x 文字で列を区切ります。
-llocnname
locname にロケールを設定します。
-mn
列の表示幅を n 文字(数)に制限します。
-v
エラーや警告の詳細な説明を表示します。
--version
使用中の unixODBC のバージョンを表示します。
-w
結果を HTML テーブルにラップします。
-x0xHH
HH で列を区切ります。x は 16 進数で示します。たとえば、0x09 はタブ文字です。
コマンド
対話モードにした場合は、以下のコマンドを使用することができます。
sql-statement
isql または isql64 によって接続されるデータベースに対して実行する有効な SQL ステートメント。
help [tablename]
列情報を表示します。この出力は dbo.fSQLColumns カタログ関数の出力と同じです。『SQL Engine Reference』の dbo.fSQLColumns を参照してください。
tablename を省略すると、出力はデータベースのすべてのテーブルを対象とします。これにはシステム テーブルも含まれます。
quit
対話モードを終了します。
注記
デフォルトで、isql および isql64 は対話モードの場合にプロンプト情報を表示します(Connected!、sql-statement、help [tablename] および quit など)。ファイルへの出力をリダイレクトおよびパイプするため、プロンプト情報を表示させたくない場合もあります。-b オプションを使用すれば、プロンプト情報は出力されません。
isql および isql64 は入出力のリダイレクションとパイプをサポートします。さらに、両ユーティリティは複数の SQL ステートメントを含むファイルを処理することができます。各ステートメントの終わりには、キャリッジ リターン/ライン フィードを指定する必要があります。ファイルの最終行は空白行にしてください。を参照してください。
次の例では、64 ビット クライアント上で実行する 64 ビット ODBC アプリケーションからアクセスされる、セキュリティで保護されていない acctspay というデータベースに接続します。
isql64 acctspay
データベースと同様に acctspay という DSN が指定されています。この DSN では ODBC ドライバー記述 "Pervasive ODBC Interface" を指定しています。
次の例は、セキュリティで保護された payrol というデータベースに対し、パスワード j77b99 を使用し Master ユーザーとして接続します。
isql payrollsecdb Master j77b99
payrollsecdb という DSN が指定されています。この DSN では、使用が推奨されないレガシー スタイルの ODBC ドライバー記述 "Pervasive ODBC Engine Interface" を指定しています。また、isql の他の用途としては、ODBC ドライバー記述 "Pervasive ODBC Interface" が指定されているかどうか DSN をテストすることもできます。
次の例は、複数の SQL ステートメントを処理する方法を示します。Demodata サンプル データベースに対して、以下の 2 つのクエリを実行します。
select count(*) from billing
select count(*) from person
この 2 つの行で 1 つのファイル(説明上、名前は two-queries.sql とします)が作成されます。ファイルの最終行として空白行追加します。
次のコマンドを実行します。
cat two-queries.sql | isql demodata -b
結果は次のようになります。
+------------+
| EXPR_1     |
+------------+
| 1315       |
+------------+
SQLRowCount returns 1
1 rows fetched
+------------+
| EXPR_1     |
+------------+
| 1500       |
+------------+
SQLRowCount returns 1
1 rows fetched
-b オプションを使用した場合は、プロンプト情報が出力されないので注意してください。-b オプションを使用していなければ、結果は次のようになります。
+---------------------------------------+
| Connected! |
|                                       |
| sql-statement                         |
| help [tablename]                      |
| quit                                  |
|                                       |
+---------------------------------------+
SQL> +------------+
| EXPR_1     |
+------------+
| 1315       |
+------------+
SQLRowCount returns 1
1 rows fetched
SQL> +------------+
| EXPR_1     |
+------------+
| 1500       |
+------------+
SQLRowCount returns 1
1 rows fetched
関連項目
licgetauth
説明
licgetauth ツールは、製品キーの認証に用いられるオフライン認証プロセスの第 2 段階で使用されます。このツールは clilcadm と組み合わせて使用することで、オフライン認証プロセスが完了します。
概要
licgetauth.exe [output_filename.ath]
オプション
output_filename.ath
認証出力ファイルの名前。
関連項目
psc
説明
psc は、Actian Zen Enterprise Server サービスに関する制御情報を取得および設定するためのツールです。
psc を実行するには、管理者権限を持っている必要があります。
概要
psc < start | stop | restart | query | getpolicy > servicename
または
psc setpolicy servicename < automatic | manual | disabled >
オプション
サービスには、特に(ハードウェアに近い)低レベルでほかのプログラムをサポートする、特定のシステム関数を実行するプログラム、ルーチンまたはプロセスの名前を指定します。servicename は、レジストリでサービス キーに設定されている名前です。サービス キー名は、サービス表示名とは異なることがあるので注意してください。多くの場合は、異なります
以下に説明するオプションでは、大文字小文字が区別されません。
start
Zen のサービスを開始します。
stop
Zen のサービスを終了します。
restart
Zen のサービスを終了し、再度そのサービスを開始します。
query
servicename が実行されているかどうかを示します。
getpolicy
servicename に関連する startmode(automatic、manual または disabled)のタイプの取得
setpolicy
servicename に関連する startmode(automatic、manual または disabled)のタイプの設定
automatic
サービスは、オペレーティング システムが起動したときに自動的に開始します。
manual
サービスは、オペレーティング システム起動後に手動で開始する必要があります。
disabled
サービスが無効化され、オペレーティング システム起動後に開始しません。
次の例は、Zen データベース製品をサービスとして実行しているすべてのインストールで同じです。以前のリリースでは、Enterprise Server、Cloud Server、Workgroup、Client、および Reporting サービスの短い名前は異なっていましたが、v14 から、これらはすべて "zenengine" を使用します。
psc start zenengine
startstop、および restart で zenengine サービス名を使用できます。
リターン コード
psc ツールでは psc コマンドの実行後、サービスの状態を示す以下のコード(DOS ERRORLEVEL)を返します。
文字列
コード(DOS ERRORLEVEL)
BTI_SERVICE_ACCESS_DENIED
32775
BTI_SERVICE_ALREADY_RUNNING
32778
BTI_SERVICE_CANNOT_ACCEPT_CTRL
32779
BTI_SERVICE_CONTINUE_PENDING
32772
BTI_SERVICE_DATABASE_LOCKED
32780
BTI_SERVICE_DEPENDENCY_DELETED
32783
BTI_SERVICE_DEPENDENCY_FAIL
32784
BTI_SERVICE_DISABLED
32782
BTI_SERVICE_DOES_NOT_EXIST
32785
BTI_SERVICE_DUP_NAME
32776
BTI_SERVICE_EXISTS
32786
BTI_SERVICE_INVALID_CTRL
32789
BTI_SERVICE_INVALID_NAME
32777
BTI_SERVICE_MARKED_FOR_DELELE
32790
BTI_SERVICE_NOT_ACTIVE
32787
BTI_SERVICE_PAUSE_PENDING
32773
BTI_SERVICE_PAUSED
32774
BTI_SERVICE_REQUEST_TIMEOUT
32788
BTI_SERVICE_RUNNING
32771
BTI_SERVICE_START_PENDING
32769
BTI_SERVICE_STOP_PENDING
32770
BTI_SERVICE_STOPPED
32768
psregedit
説明
psregedit は、Linux の Zen レジストリを管理するために使用します。Zen レジストリに変更を加えるには、root ユーザーであるか、zen-data グループのメンバーでなければなりません。
概要
psregedit
-key keyname [ -r ]
-key keyname -value valuename
-set -key keyname [-type type] value
-set -key keyname -value valuename [-type type] value
-delete -key keyname
-delete -key keyname -value valuename
-export -key keyname [-file filename]
-import [-file filename]
上記の要素は次のような意味があります。
keyname は、"PS_HKEY\Subkey" という書式で表し、この PS_HKEY 部分は PS_HKEY_CONFIG、PS_HKEY_CONFIG_64、PS_HKEY_CLASSES、PS_HKEY_CLASSES_64 または PS_HKEY_USER のいずれかが定義されます。Subkey は、主要キーの下位にあるキーです。
valuename は、レジストリ値に割り当てられる名前、またはデフォルト値です。
type は、PS_REG_STR、PS_REG_UINT32 または PS_REG_UINT64 です。
value は、valuename に対して割り当てる値です。
filename はファイル名で、パスも含めることができます。
オプション
-key
キー値を取得します。-value を指定しない場合は、キーの内容全体が表示されます。すべてのサブキーを表示するには -r(再帰的)を指定します。
-set -key
キー値を設定します。-value を指定しない場合は、デフォルト値が設定されます。VALUE は指定された TYPE(種類)に応じて適切に設定する必要があります。-type を指定しない場合は、PS_REG_STR と見なされます。
-delete -key
指定したキーまたは値を削除します。-value を指定しない場合は、キー全体とすべてのサブキーが削除されます。
-export -key
指定したキー(すべての値とサブキーを含む)を標準出力または名前を付けたファイルにエクスポートします。
-import [-file filename]
標準出力または名前付きファイルからキーと値をインポートします。
Linux でキーの名前と値を入力します。
psregedit -set -key PS_HKEY_CONFIG\SOFTWARE\Actian\Zen\ELS -value proxy_host ‑type PS_REG_STR "192.168.220.128"
この同じ値を含む .xml ファイルをインポートすることができます。
psregedit -import -file ELSProxy.xml
この ELSProxy.xml には以下が含まれます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<key name="PS_HKEY_CONFIG\SOFTWARE\Actian\Zen\ELS">
<value name="proxy_host" type="PS_REG_STR">192.168.220.128</value>
</key>
psregsvr
説明
psregsvr は、Linux システムの Zen レジストリでコンポーネントを登録するのに使用します。
概要
psregsvr [ -s ] [ -u ] { [ -f file ] | filename }
オプション
-s
サイレント。ステータスやエラー メッセージを出力しません。
-u
登録を解除します。指定しないと登録と見なされます。
-f file
PCOM モジュールを 1 行に 1 つずつリストするテキスト ファイルを指定します。
filename
登録する 1 つの PCOM モジュールを指定します。
pvdbpass
説明
pvdbpass を使用すると、ユーザーは管理者の介入なしでセキュリティで保護されたデータベースのパスワードを変更することができます。
概要
このツールは次の構文でパスワードの入力を求めます。
pvdbpass database username [-server name] [-port number]
この構文には旧パスワードと新しいパスワードが含まれます。
pvdbpass database username password newpassword
[-server name] [-port number]
オプション
database
username が定義されているデータベース(データベース名またはサーバー DSN)。
username
パスワードを変更しようとするユーザー。
password
ユーザーの現在のパスワード。パスワードを変更するには、元のパスワードを指定する必要があります。パスワードはパラメーターとして指定することもできますし、指定せずに入力を求めることもできます。
newpassword
ユーザーの新しいパスワード。パスワードの制限の詳細については、『Advanced Operations Guide』の識別子の制限を参照してください。
メモ:新しいパスワードがアルファベット以外の文字で始まる場合は、パスワードを一重引用符で囲む必要があります。現在のパスワードがアルファベット以外の文字で始まる場合は、パスワードを一重引用符で囲まないでください(例を参照してください)。
-server name
省略可能。データベースが定義されているサーバー名。このオプションが指定されていない場合は、ローカル マシンと見なされます。
-port number
省略可能。servername 上で動作している SQL エンジンが受信待ちしている TCP ポート。このオプションが指定されていない場合は、デフォルト ポート 1583 と見なされます『Getting Started with Zen』の デフォルトの通信ポートの変更も参照してください。
Master ユーザーのパスワードを変更するためにプロンプトを表示する場合は、次のように記述します。
pvdbpass demodata Master
現在のパスワードを英文字で始まらないパスワードに変更する場合は、次のようにします(一重引用符を使用します)。
pvdbpass demodata Joe oldpassword '123'
リモート サーバー上のパスワードを変更する場合は、次のように記述します。
pvdbpass demodata Joe oldpass newpass -server finance1
pvddl
説明
pvddl は、コマンド ファイルで一連の SQL ステートメントを実行するのに使用します。
概要
pvddl database commandfile
[-separator character] [-username username] [-password password] [-server servername] [-port number] [-stoponfail] [-log logfile]
オプション
database
commandfile 内の SQL ステートメントが実行されるデータベース。これはデータベース名またはサーバー DSN です。
commandfile
SQL ステートメントを含むテキスト ファイル。データ定義言語など、ある種の SQL ステートメントは、コマンド ファイルでの使用に向いています。これは、SELECT などのデータ操作とは対照的です。SELECT ステートメントは使用できますが、結果セットは標準出力に返されません。
コマンド ファイル内では、各コマンド間に区切り文字が必要です。-separator 文字を参照してください。
メモ:pvddl は Unicode 文字をサポートしません。コマンド ファイルで Unicode 文字を使用している場合は、pvddl により "指定されたサーバーに接続できません。" というエラー メッセージが返されます。
-separator character
commandfile で SQL ステートメントを区切るのに使用する文字です。有効な文字は印刷可能な任意の文字です。ただし、その文字が SQL ステートメント内に出現しないことを確認してください。一般的に使用される文字は、シャープ記号(#)、セミコロン(;)、および単価記号(@)です。
メモ:Linux では、セミコロンの区切り文字を一重引用符で囲む必要があります。これをしない場合、commandfile の最初の pvddl ステートメントしか正しく実行されません。残りのステートメントはエラーもなく実行されたように見えますが、正しく実行されていません。
-username username
セキュリティが有効なデータベースに定義されたユーザーの名前。
-password password
username で識別されるユーザーのパスワード
-server servername
データベースが定義されているサーバーの名前。このオプションが指定されていない場合は、ローカル マシンと見なされます。サーバーの IP アドレスを指定することもできます。
-port number
servername 上で動作しているデータベース エンジンが受信待ちしている TCP ポート番号。このオプションが指定されていない場合は、デフォルト ポート 1583 と見なされますポート 1583 はリレーショナル エンジンが使用するデフォルトのポートです。
-stoponfail
commandfile 内の最初の SQL エラーで停止します。エラーが発生すると Pvddl はエラー コード PS_E_FAIL を返します(10 進数の -2147467259 と同等です)。SQL エラーが発生した後のデフォルトの動作は pvddl の継続です。
-log logfile
ログを標準出力(stdout)ではなく、ファイルに出力します。logfile には出力を記録するファイル名を指定します。ファイルのパスを指定することもできます。パスを省略すると、logfile は dvddl と同じディレクトリに作成されます。
関連項目
SQL Engine Reference』で、使用できる SQL 構文に関する詳細を参照してください。
pvnetpass
説明
pvnetpass は、Zen ネットワーク パスワード ユーティリティです。クライアントが接続するサーバーのユーザー ID とパスワードを管理するのに使用するコマンド ライン ツールです。サーバーに接続しようとする場合、クライアントはレジストリでサーバー名を検索し、そのサーバーのユーザー名とパスワードのセットを使用します。
アプリケーションが MicroKernel エンジンを使用し、BTPASSWD または PAM 認証を使用するよう設定されている Linux または Raspbian データベース エンジンに接続する場合、このアプリケーションはデータベース エンジンに接続するのに一連の資格情報を必要とします。pvnetpass を使用して、アプリケーションが使用する一連の資格情報を設定します。Pvnetpass は、データベース エンジンがローカルでもリモートでもそのデータベース エンジンに接続するすべてのマシンで実行する必要があります。詳細については、『Getting Started with Zen』の認証(Authentication)を参照してください。
同一サーバーに対してグローバル エントリおよびユーザー エントリを持っている場合、ユーザー エントリがグローバル エントリより優先されます。ユーザー名にはユーザー コンテキスト全部を含める必要があります。たとえば、ドメイン名を持つ Windows 環境ではユーザーは domain\user のように指定します。Linux または Raspbian 環境では、mymachine.mydomain などの完全なマシン DNS 名とユーザー アカウント名を使用します。
pvnetpass ユーティリティは、Windows クライアントで、ログイン ダイアログを使用して保存された証明を変更するのにも使用できます。『Advanced Operations Guide』のクライアント保持の資格情報の容認およびクライアント資格情報の入力要求を参照してください。
概要
pvnetpass [-g] {-a | -r | -m} server [-u user] [-p pwd]
pvnetpass -d
オプション
-a
-u パラメーターで指定されたユーザーのサーバー エントリを追加します。ユーザーを指定しない場合は現在のユーザーと見なされます。
-d
設定されたサーバーの一覧を表示します。設定されたサーバーは点線で区切られた 2 つのグループに表示されます。線より上のデータはグローバル エントリで、zen-data グループのメンバーである管理者しか見ることができません。線より下のデータは現在のユーザー エントリです。同一サーバーに対してグローバル エントリおよびユーザー エントリを持っている場合、ユーザー エントリがグローバル エントリより優先されます。
-g
すべてのユーザーに対しデフォルトの設定を行います。-g で作成された設定は個々のユーザーによって無効にすることができます。
-m
-u パラメーターで指定されたユーザーのサーバー エントリを変更します。ユーザーを指定しない場合は現在のユーザーと見なされます。
-p
そのユーザーのパスワードを指定します。指定しない場合、pvnetpass はパスワードの入力を要求します。
-r
-u パラメーターで指定されたユーザーのサーバー エントリを削除します。ユーザーを指定しない場合は現在のユーザーと見なされます。
server
接続エントリを追加しようとしているサーバー(ローカルまたはリモート)です。サーバーは '*'(引用符を含む)とすることもできます。この場合はデフォルト サーバー エントリの情報が設定されます。このデフォルトのエントリはサーバーにユーザー エントリがない場合に使用されます。
-u
ユーザーの名前を指定します。-u が指定されない場合は、現在のユーザー名が使用されます。
関連項目
現在のユーザーからすべてのサーバーへ(-g より優先されます)
pvnetpass -a '*' -p password
現在のユーザーから 1 つのサーバー 'myserver' へ(-g より優先されます)
pvnetpass -a myserver -p password
すべてのユーザー(-g)から 1 つのサーバー 'myserver' へ(証明として joe:password を使用)
pvnetpass -g -a myserver -u joe -p password
すべてのユーザー(-g)からすべてのサーバー('*')へ(デフォルトの証明 joe:password を使用)
pvnetpass -g -a '*' -u joe -p password
'sles2HR' という名前のローカル サーバーに、ユーザー名が 'acctadmin'、パスワードが '88sJkE5' のユーザーを追加するには次のように指定します。
pvnetpass -a sles2HR -u acctadmin -p p88sJkE5
'myserver' という名前のリモート サーバーに、パスワードが 'peggysue' のユーザー 'bholly' を追加するには次のように指定します。
pvnetpass -a myserver -u bholly -p peggysue
エントリが受け付けられたかどうかを調べるには -d オプションを使用します。
pvnetpass -d
このコマンドでは以下の結果を得られます。
Server: myserver
User: bholly
Password: (表示されません)
Linux クライアントから myserver に接続する際に使用するパスワードを変更するには次のように記述します。
pvnetpass -m myserver -u bholly -p newpassword
'myserver' サーバー用のエントリを削除するには次のように記述します。
pvnetpass -r myserver
ユーザー固有のエントリが存在しない場合に、'myserver' サーバーに接続しようとするユーザー用のデフォルトのエントリを追加するには次のように記述します。
pvnetpass -g -a myserver -u admin -p adminpassword
ユーザー コンテキスト(PS_HKEY_USER)にデフォルトのサーバー エントリを追加するには次のように記述します。
pvnetpass -a '*' -u admin -p adminpassword
マシン コンテキスト(PS_HKEY_CONFIG)にデフォルトのサーバー エントリを追加するには次のように記述します。
pvnetpass -g -a '*' -u admin -p adminpassword
Linux クライアントから、ドメイン名 mydomain および ユーザー名 user1 を使用して、Windows ドメイン サーバー(myserver)で認証されるには、次のように記述します。
pvnetpass -a myserver -u mydomain\user1 -p user1password
rbldcli
説明
rbldcli ツールはサーバー上の MicroKernel データ ファイルの再構築に使用します。
概要
rbldcli [ -parameter ] file
rbldcli @command-file
オプション
rebuild の詳細については、『Advanced Operations Guide』のコマンド構文を参照してください。
Zen v16 リリースには、rbldcli_offline と呼ばれる、rbldcli のスタンドアロン バージョンが含まれています。このユーティリティを使用すれば、Zen がインストールされていないシステムで Zen データ ファイルを変換することができます。大量のファイルやサイズが非常に大きなファイルをリビルドすると、他のユーザーに対する Zen データベース エンジンのパフォーマンスを低下させる可能性があります。別のシステムでファイルをリビルドできれば、この問題を回避できます。
関連項目
データ ファイルのリビルドの詳細については、『Advanced Operations Guide』を参照してください。
 
最終更新日: 2024年07月09日