Zen v16 の新機能
Zen v16 のリリース、バージョン 16.00 では、以下の新機能と変更が含まれています。
JSON
このドキュメントは、リリース後にも更新される可能性があります。最新バージョンは、弊社 Web サイトからご参照ください。
255 バイトより長いキーをサポートする 16.0 ファイル形式
Zen v16 では "16.0" という新しいファイル形式(ファイル バージョン)が導入されました。
16.0 形式のファイルの最大キー長は 1024 バイトです。
新しいデータ同期ユーティリティ
easysync コマンド ライン ユーティリティは、Zen データベース間における新規作成または更新されたレコードのレプリケーションを自動化するための新しい Zen データ同期ツールです。2 つのデータベースは、それぞれ異なるサーバー上にあっても、また同じサーバー上にあってもかまいません。同期の頻度は、ほぼリアルタイムにすることも、長い間隔を空けてスケジュールすることもできます。全般的な監視、エラーの検出、予期しない結果のトラブルシューティングを可能にするログ機能が含まれています。easysync の説明については、『Zen User's Guide』のコマンド ライン インターフェイス ツールのリファレンスで記載しています。
SQL と非 SQL データ アクセスの統合の向上
SQL トリガーが定義されているファイルに対して Btrieve オペレーションが正常に実行されるようになりました。
このオペレーションには、ステータス コード 149 が返されます。
SQL の改善
ESCAPE を使用した LIKE をサポートします。
例:SELECT c1 FROM Tbl WHERE c1 LIKE '%10-15!% off%' ESCAPE '!'
バインド列に対する INSERT および UPDATE ステートメントでは最大 2 GB のデータ値をサポートします。以前の最大値は 64 KBでした。
ディスク上の暗号化により、USER.DDF および RIGHTS.DDF ファイルを保護します。
ZenCC の Zen データベース エンジンの[デバッグ]プロパティで、SQL クエリ ログ設定と FETCH ステートメントを含めるか除外するオプションも含まれています。クエリ ログのオン/オフの切り替えを有効にするためにエンジンを再起動する必要はありません。
パフォーマンスの向上
Step オペレーションのパフォーマンス向上のために MicroKernel でページの先読みを行います。
ADO.NET のサポート
Zen v16 SDK の ADO.NET で .NET 8 がサポートされるようになりました。
Offline Rebuild
Zen v16 では、Offline Rebuild と呼ばれる、既存の Rebuild ツールのスタンドアロン コマンド ライン バージョンが含まれています。このユーティリティは、Zen がインストールされていないシステムで Zen データ ファイルを変換するために使用します。大量のファイルやサイズが非常に大きなファイルをリビルドすると、他のユーザーに対する Zen データベース エンジンのパフォーマンスを低下させる可能性があります。別のシステムでファイルをリビルドできれば、この問題を回避できます。
Zen v16 では 6.x より前のファイル バージョンはサポートされなくなったため、Offline Rebuild はこれらのファイルを新しいバージョンに変換するのに便利です。
このツールは Zen v16 のインストールには含まれていません。個別の(クイック スタート ガイド付き)ダウンロードとなります。
Linux ベースのシステム
インストール スクリプトを統合することで、Zen のインストールと削除が簡素化されました。
TAR のインストールのみがサポートされます。
Zen のコンテナ化
Btrieve ソース コネクタおよびシンク コネクタを備えた Docker イメージを使用した Kafka 統合。
JSON
Step/Get Extended JSON クエリ演算子で、入れ子になった JSON オブジェクトがサポートされるようになりました。
Btrieve 2
一括取得におけるシステム データ フィールドがサポートされます。
BRestful API および Document API のサンプル コードとドキュメントが改善されました。
Python Package Index(PyPI)を使用して Python パッケージが配布されます。
サポートされるプラットフォームと廃止予定の機能
現在 Zen でサポートされているプラットフォームの一覧については、弊社 Web サイトを参照してください。
6.x より前の形式のファイルはサポートされなくなりました。新たに追加された Offline Rebuild ユーティリティを使用すれば、それらの古い形式のファイルを、サポートされるファイル形式に変換することができます。
このリリースの開発プラットフォームとして、Zen PDAC SDK は廃止されました。以前のリリースで開発された PDAC アプリケーションは Zen v16 でも引き続き動作します。
既知の問題と修正履歴
更新された Zen の既知の問題ファイルでは、未解決の技術的な問題および使用上の問題をリストアップし、回避策がある場合は併せて記載しています。
更新された Zen の修正履歴ファイルでは、Zen v16 およびリリースされたサービス パックで修正された不具合や機能強化について記載しています。
これらのファイルおよび Zen v16 リリース ノートについては、弊社 Web サイトをご参照ください。
ドキュメント
このリリースのドキュメントは、新機能または変更された機能を反映して更新されています。また、インターネット アドレス(URL)および製品名の変更や既存の説明をより分かりやすくするための改訂も行われました。
 
最終更新日: 2024年07月08日