Zen Enterprise Server と Cloud Server （Windows 版）のインストール
以下のトピックでは、Zen Server のインストールについて説明します。
インストールする前の確認事項
Zen のエディションをインストールする前に、以下の情報について熟知しておく必要があります。
• リリース ノート - このリリース ノートは配布メディアに収録されている readme_zen.htm に記載されています。ユーザー マニュアルには含まれない最新の製品情報が記述されています。
プラットフォームに関する注記
Zen を Windows にインストールする場合、管理者権限が必要です。
ターミナル サーバーへのエンジンのインストール
ターミナル サーバー上にインストールするには、インストールするためのシステム管理者権限を持つユーザーとしてそのサーバーのコンソールにログオンする必要があります。これは、サーバー上の物理コンソールまたはリモート コンソール セッションのどちらでも可能です。
このドキュメントに記載される手順を使用して、通常どおりインストールしてください。オペレーティング システムではターミナル サーバーのモード変更を自動的に処理します。
ターミナル サーバーにおけるエンジンの実行
データベース エンジンの 1 つのインスタンスのみを任意のターミナル サーバー プラットフォーム上で起動することができます。2 つ以上のターミナル セッション内でデータベース エンジンのコピーを個別に起動することはできません。
インストールのヒント
• システムに初めてインストールするときは、必要なすべてのシステム ファイルが要件を満たしているかどうかをチェックします。これらのファイルがオペレーティング システムでロックされており、インストールを続行する前に再起動を要求される場合もあります。
注意！ 再起動を促すメッセージが表示された場合は、システムを再起動する必要があります。システムを再起動しないと、インストールでエンジンやユーティリティの設定中にエラーが発生します。
フェールオーバー クラスター
Microsoft Cluster Service（MSCS）を使用したクラスター環境に Zen をインストールしようとお考えの場合は、まず『
Advanced Operations Guide』の
高可用性のサポートをお読みください。この章では、Zen をクラスター環境へインストールしたり、パッチを適用したりする手順を提供しています。
Windows への Zen サーバーのインストール
Zen Enterprise Server または Cloud Server は Windows サーバーに直接（ローカルに）インストールする必要があります。リモートのクライアント コンピューターからインストールすることはできません。
インストーラーを実行すると、Windows %Temp% ディレクトリにインストール ログ ファイルが作成されます。このログは、インストールが失敗した場合に役立ちます。
Windows でインストールするには
1. 以下のどちらかの方法で、Windows マシンからインストーラーを実行します。
• インストーラーをダウンロードして実行する。
• CD-ROM ドライブにインストール CD を挿入する。インストーラーが自動的に起動しない場合は、CD のルート ディレクトリを開き、autorun.exe を実行します。
2. インストーラーの選択リストで、［Enterprise Server］または［Cloud Server］をクリックします。これにより、Windows システムのビット アーキテクチャ（32 ビットまたは 64 ビット）に応じた適切なコンポーネントがインストールされます。
3. 実行中のアプリケーションが Zen のインストールに支障をきたす可能性があるアプリケーションを終了またはアンインストールするように求めるメッセージが表示された場合は、そのようにします。このようなプログラムを実行したまま続行したい場合は、［無視］をクリックします。ただし、そのようなプログラムが失敗する原因となる予測できない動作が、Zen のインストール中に発生する可能性があります。
4. 初期画面で［次へ］をクリックします。
5. ［使用許諾契約］ページでライセンス契約書を読み、同意するオプションを選択したら［次へ］をクリックします。
6. 次のいずれかのセットアップを選択します。
• 通常は、セットアップ タイプ、［
すべて］を選択してください。デフォルトのオプションや場所を使用して、Zen の全コンポーネントがインストールされます。このセットアップ タイプを選択した場合は、［
次へ］をクリックして手順
11 に進みます。
• ［カスタム］セットアップ タイプは上級ユーザー向けです。このセットアップ タイプでは、インストールの場所を選択するとともに、インストールする Zen コンポーネントの数を制御することができます。［カスタム］セットアップ タイプを選択した場合は、次の手順に進みます。
7. デフォルト以外のインストールの場所を選択するには、表示されているフォルダーに対して［変更］をクリックします。選択し終わったら、［OK］をクリックします。
8. ［次へ］ボタンをクリックして処理を続行します。
9. デフォルトでは、Zen のすべてのコンポーネントおよび機能がインストールされるようになっています。必要に応じてインストールから除外する項目を選択して［次へ］をクリックします。
• データ アクセス
• ADO.NET プロバイダー
• Btrieve DOS（32 ビットのみ）
• DTO/DTI
• JCL
• JDBC ドライバー
• PDAC
• ユーティリティ
• Java ユーティリティ
• Zen Control Center（ZenCC）
• ZenCC 用のドキュメント プラグイン
• Data Dictionary File Builder
• Notification Viewer
• その他のユーティリティ
• Cobol Schema Executor
• Zen System Analyzer
10. ［次へ］ボタンをクリックして処理を続行します。
11. ［インストール］ボタンをクリックしてインストール処理を開始します。
12. インストールが完了すると、インストールが正常に終了したことがウィザードに示されます。製品は評価版キーでインストールされ、評価期間を過ぎると失効します。
この時点で、引き続き、期限なしキーを使用して製品を認証する処理を行うか、またはインストールを終了するか、2 つの選択肢があります。
• 引き続き、製品を認証する処理を行う場合は、インターネット接続が必要です。［
次へ］をクリックして次の手順に進みます。インターネット接続ができない場合は、［
次へ］をクリックした後、［
完了］をクリックします。その後、『
Zen User's Guide』の
別の認証操作をお読みください。
• この時点でインストールを終了する場合は、［
次へ］をクリックして［
完了］をクリックします。後で、License Administrator ユーティリティを実行して製品キーを適用することもできます。『
Zen User's Guide』の
ライセンス管理を参照してください。
13. 製品キーを入力し、［認証］ボタンをクリックしてキーを適用します。
この時点で製品の認証をキャンセルする場合は、［
完了］をクリックします。後で、License Administrator ユーティリティを実行して製品キーを適用することもできます。『
Zen User's Guide』の
ライセンス管理を参照してください。
14. 認証操作の状態を示すメッセージ ボックスが表示されます。その状態に応じて以下のいずれかの操作を実行します。
• "キーが認証されました" という認証状態のメッセージが表示された場合は、［OK］をクリックし、［完了］をクリックしてインストールを完了します。
• 認証の状態メッセージで、エラーまたは警告が報告される場合は、［OK］をクリックして手順 に戻り、有効な製品キーを入力してください。
システムの再起動を促された場合は、インストールを正しく稼動させるためにも再起動するようにしてください。
メモ： 設定した環境変数がこのインストーラーによって変更されます。
次に行うこと
Zen サーバーを円滑に操作するには適切な設定を行っておく必要があります。この操作を実行する方法の詳細については、
サーバー用のネットワーク通信の設定を参照してください。