Zen(Linux ベースのシステム用)のインストール
Linux、macOS および Raspbian ユーザーのための手順
以下のトピックでは、Linux、macOS、および Raspbian システムにおいて Zen Enterprise Server、Cloud Server、および Zen Client をインストールおよびアンインストールする手順について説明します。
Linux、macOS または Raspbian にインストールする前に
Zen Enterprise Server、Cloud Server、Edge Server または Client のインストールまたはアップグレードを行う前に、以下の情報を確認してください。
•Zen リリース ノート readme_zen.htm に記載のシステム要件。これには、ユーザー マニュアルには含まれない最新の更新情報も含まれています。
この製品をインストールするには、root としてログインする必要があります。CD からインストールする場合は、CD のルート ディレクトリに移動する必要があります。
インストール後に問題が発生した場合は、
インストール後のトラブルシューティングを参照してください。
フル インストールとクライアント インストール
Zen では、以下の 64 ビットのフル インストールとクライアント インストールを提供します。
•TAR パッケージ(Linux、macOS、Raspbian 用)
•RPM パッケージ(Linux 用)
•DMG パッケージ(macOS 用)
フル インストールには、エンジンとクライアント ファイル、ユーティリティと完全なユーザー マニュアルが含まれています。クライアント インストールでは、ユーティリティとドキュメントを含む、クライアントのサポートに必要なファイルのみを提供します。32 ビット アプリケーションがある場合は、追加のクライアント アクセス インストールとしてサポートが提供されます。次の表は、インストール パッケージのリストです。
表 6 Linux、macOS および Raspbian におけるフル インストールとクライアント インストール
Zen 製品 | インストール | 含まれるもの |
---|
Enterprise Server 64 ビット | フル | エンジンとクライアント ファイル、ユーティリティ、マニュアル。 |
Edge Server 32 ビット (Raspbian のみ) | フル サーバー インストールのサブセット | エンジンとクライアント ファイル、CLI ユーティリティのサブセット、マニュアルなし。提供される項目の詳細については Raspbian のユーティリティを参照してください。 |
Cloud Server 64 ビット | フル | エンジンとクライアント ファイル、ユーティリティ、マニュアル。 |
Client 64 ビット | クライアント | クライアント ファイル、ユーティリティ、マニュアル。 |
Client 32 ビット (Raspbian のみ) | クライアントのサブセット | クライアント ファイル、CLI ユーティリティのサブセット、マニュアルなし。提供される項目の詳細については Raspbian のユーティリティを参照してください。 |
Client Access(32 ビット) (Linux のみ) | クライアント | クライアント ファイルおよび制限付き 32 ビット ユーティリティ。32 ビット アプリケーション用のデータベースにアクセスできるようにするため、ほかの 3 つの製品のいずれかをインストールした後にインストールされます。 メモ:Glibc および stdc++ パッケージは Client Access をインストールするための必須条件です。Client Access のインストール前に、yum コマンドを使用して Linux ディストリビューションのリポジトリからこれらのパッケージを追加できます。 yum install glibc.i686 libstdc++.i686 |
Raspbian のユーティリティ
Raspbian システムの場合、Zen はフル インストールで利用できるコマンド ライン ユーティリティのサブセットを提供します。これらのユーティリティの構成は次のとおりです。
bcfg | btadmin | clipaadm | dsnadd | psregedit | pvddl |
bdu | butil | dbdefrag | isql | psregsvr | pvnetpass |
bmon | clilcadm | dbmaint | licgetauth | pvdbpass | rbldcli |
Linux ベースのクライアントから Windows 上の Enterprise Server または Cloud Server への接続
サーバー メッセージ ブロック(SMB)プロトコルを使用すれば、Linux、macOS、または Raspbian クライアントから Zen MicroKernel エンジンへのネットワーク アクセスが、Btrieve ファイル レベルで可能となります。SMB 互換のファイル共有に関する詳細は
www.samba.org で確認できます。リモートでの Btrieve レベルのアクセスの詳細については、
Samba 用にサポートされるパスの形式を参照してください。
お使いのデータベース サーバー エンジンが一定のシステム要件を満たさない場合は、ステータス
3031:Linux リクエスターがサーバーに接続できません。を受け取ることがあります。このステータス コードはクライアントとサーバーの互換性がないことを示します。場合によっては、ステータス
94:アプリケーションでアクセス権のエラーが発生しました。を受け取ることもあります。
RPM を使用した Zen のインストール
Linux ディストリビューションに RPM(Red Hat Package Manager)が含まれている場合は、その RPM 形式を使用して Zen をインストールすることができます。
以下のトピックで、RPM を使用して Zen 製品をインストールする方法について説明します。
インストール後に問題が発生した場合は、
インストール後のトラブルシューティングを参照してください。
メモ:macOS は RPM をサポートしていません。代わりに、DMG または TAR を使用します。
Zen Enterprise Server または Cloud Server(Linux 版)のインストール - RPM
次の表や配布メディアを使用してインストール対象のパッケージ名を選択してください。
表 7 サーバー用のパッケージ名 - RPM
インストール タイプ | プラットフォーム | パッケージ名 |
---|
Enterprise Server 64 ビット | x86-64 | Zen-EnterpriseServer-jajp-linux-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm |
Cloud Server 64 ビット | x86-64 | Zen-CloudServer-jajp-linux-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm |
ファイルの名前において、yy.yy はリリース番号を示し、zzz.zzz はビルド番号を示します。実際の名前はファイルをご確認ください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストールか、インストールされている既存のバージョンをアップグレードするインストールのいずれかです。
初めてのインストール
パッケージ マネージャーが必要なファイルをすべてディスクにコピーし(デフォルトの場所は、/usr/local/actianzen)、以下のタスクを実行するインストール後処理スクリプトを実行します。
•ユーザー zen-svc とグループ zen-data を作成
•インストールされたファイルの "ユーザー:グループ" 所有権を "zen-svc:zen-data" に設定
•評価ライセンスの認証
•Demodata テスト データベースに新しい ODBC DSN(データ ソース名)を作成
•Zen デーモンの起動スクリプトおよび停止スクリプトを作成
•Zen デーモン(mkded)を起動
►RPM を使用して Zen Enterprise Server または Cloud Server をインストールするには
1 root ユーザーとしてログインします。
2 RPM パッケージが現在のディレクトリにあることを確認し、以下のコマンドを入力します。
rpm -ivh <サーバー用のパッケージ名>
RPM パッケージが別のディレクトリにある場合、パッケージ名の前にパスを付けてください。
アップグレード インストール
古いバージョンの Zen が既にインストールされている場合は、そのバージョンをアンインストールしてから製品の新しいリリースをインストールする必要があります。詳細については、
Linux、macOS または Raspbian での Zen のアンインストールを参照してください。
Zen Client(Linux 版)のインストール - RPM
Zen Client のインストール パッケージの名前は次の表に示す規則を使用します。
表 8 クライアント用のパッケージ名 - RPM
インストール タイプ | プラットフォーム | パッケージ名 |
---|
Client 64 ビット | x86-64 | Zen-Client-jajp-linux-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm |
Client Access(32 ビット) | x86-64 | Zen-Client-Access-jajp-linux-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm |
ファイルの名前において、yy.yy はリリース番号を示し、zzz.zzz はビルド番号を示します。実際の名前はファイルをご確認ください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストールか、インストールされている既存のバージョンをアップグレードするインストールのいずれかです。
初めてのインストール
アプリケーション用に 32 ビット クライアント アクセスを提供する必要がある場合は、まず 64 ビットの Zen Client をインストールし、その後、32 ビットの Zen Client Access を追加してください。それ以外の場合、手順は同じです。
►RPM を使用して Zen Client をインストールするには
1 root ユーザーとしてログインします。
2 RPM パッケージが現在のディレクトリにあることを確認し、以下のコマンドを実行します。
rpm -ivh <クライアント用のパッケージ名>
RPM パッケージが別のディレクトリにある場合、パッケージ名の前にパスを付けてください。
アップグレード インストール
古いバージョンの Zen が既にインストールされている場合は、そのバージョンをアンインストールしてから製品の新しいリリースをインストールする必要があります。詳細については、
Linux、macOS または Raspbian での Zen のアンインストールを参照してください。
TAR を使用した Zen のインストール
TAR(tape archive)形式を使用すると、Linux、macOS、および Raspbian 上に Zen をインストールすることができます。以下のトピックで、TAR を使用して Zen 製品をインストールする方法について説明します。
インストール後に問題が発生した場合は、
インストール後のトラブルシューティングを参照してください。
Zen Enterprise Server または Cloud Server(Linux 版および Raspbian 版)のインストール - TAR
Zen サーバーのインストール パッケージの名前は次の表に示す規則を使用します。
表 9 サーバー用のパッケージ名 - TAR
インストール タイプ | プラットフォーム | パッケージ名 |
---|
Enterprise Server 64 ビット | x86-64 | Zen-EnterpriseServer-jajp-linux-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
Enterprise Server 64 ビット | ARM64 | Zen-EnterpriseServer-jajp-linux-aarch64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
Cloud Server 64 ビット | x86-64 | Zen-CloudServer-jajp-linux-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
Cloud Server 64 ビット | ARM64 | Zen-CloudServer-jajp-linux-aarch64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
Edge Server 32 ビット | ARM32 | Zen-Edge-Server-jajp-linux-armhf-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
ファイルの名前において、yy.yy はリリース番号を示し、zzz.zzz はビルド番号を示します。実際の名前はファイルをご確認ください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストールか、インストールされている既存のバージョンをアップグレードするインストールのいずれかです。
Linux および Raspbian への初めての Zen サーバー インストール
64 ビットのインストール スクリプトでは以下の作業を実行します。
•必要な権限が完全にインストールされたかどうかを確認する
•ユーザー zen-svc とグループ zen-data が存在していない場合は作成する
•インストールされたファイルの "ユーザー:グループ" 所有権が "zen-svc:zen-data" に設定されていない場合は設定する
►TAR を使用して Zen サーバーを Linux または Raspbian にインストールするには
1 root ユーザーとしてログインします。
2 /usr/local ディレクトリに変更します。
cd /usr/local
3 次のコマンドを入力して .tar ファイルを /usr/local にコピーします。
たとえば、インストール パッケージを /home/bholly ディレクトリにダウンロードした場合は次のようにします。
cp /home/bholly/<サーバー用のパッケージ名> .
4 次のコマンドを使用して .tar ファイルをアンパックします。
tar -zxf <サーバー用のパッケージ名>
5 ディレクトリをインストール スクリプトがある /usr/local/actianzen/etc フォルダーに変更します。
cd actianzen/etc
6 インストール前スクリプトを実行します。
./preinstall.sh
7 インストール後スクリプトを実行します。
./postinstall.sh
インストールは完了しました。詳細については、
TAR を使用した Zen のインストールを参照してください。
Linux および Raspbian での Zen サーバー インストレーションのアップグレード
古いバージョンの Zen が既にインストールされている場合は、そのバージョンをアンインストールしてから新しい Zen 製品をインストールする必要があります。詳細については、
Linux、macOS または Raspbian での Zen のアンインストールを参照してください。
Zen サーバー(macOS 版)のインストール - TAR
Zen サーバーのインストール パッケージの名前は次の表に示す規則を使用します。
表 10 サーバー用のパッケージ名 - TAR
インストール タイプ | プラットフォーム | パッケージ名 |
---|
Enterprise Server 64 ビット | x86-64 | Zen-EnterpriseServer-jajp-macos-x86_64-14.00.046.000.tar.gz |
Cloud Server 64 ビット | x86-64 | Zen-CloudServer-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
ファイルの名前において、yy.yy はリリース番号を示し、zzz.zzz はビルド番号を示します。実際の名前はファイルをご確認ください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストールか、インストールされている既存のバージョンをアップグレードするインストールのいずれかです。
macOS への初めての Zen サーバー インストール
64 ビットのインストール スクリプトでは以下の作業を実行します。
•必要な権限が完全にインストールされたかどうかを確認する
•ユーザー zen-svc とグループ zen-data が存在していない場合は作成する
•インストールされたファイルの "ユーザー:グループ" 所有権が "zen-svc:zen-data" に設定されていない場合は設定する
►TAR を使用して Zen サーバーを macOS にインストールするには
sudo コマンドを使用するには、管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。
1 Spotlight 検索で「ターミナル」と入力して、ターミナル ウィンドウを開きます。
2 プロンプトで sudo コマンドを次のように入力し、アプリケーションのインストールに必要な管理者権限を取得します。
sudo -i bash -l
3 Zen インストールは /usr/local ディレクトリを必要とします。次のコマンドを使用して作成します。
mkdir /usr/local
4 新しく作成した場所にディレクトリを変更します。
cd /usr/local
5 tar コマンドを使用して .tar ファイルをアンパックします。
たとえば、インストール パッケージをデスクトップにダウンロードした場合は次のようにします。
tar -zxf /Users/<ユーザー名>/Desktop/<サーバー用のパッケージ名>
6 ディレクトリをインストール スクリプトがある /usr/local/actianzen/etc に変更します。
cd actianzen/etc
7 インストール前スクリプトを実行します。
./preinstall.sh
8 インストール後スクリプトを実行します。
./postinstall.sh
macOS での Zen サーバーのアップグレード
古いバージョンの Zen が既にインストールされている場合は、そのバージョンをアンインストールしてから新しい Zen 製品をインストールする必要があります。詳細については、
Linux、macOS または Raspbian での Zen のアンインストールを参照してください。
Zen Client(Linux 版および Raspbian 版)のインストール - TAR
Zen Client のインストール パッケージの名前は次の表に示す規則を使用します。
表 11 クライアント用のパッケージ名 - TAR
インストール タイプ | プラットフォーム | パッケージ名 |
---|
Client 64 ビット | x86-64 | Zen-Client-jajp-linux-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
Client 64 ビット | ARM64 | Zen-Client-jajp-linux-aarch64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
Client 32 ビット | ARM32 | Zen-Edge-Client-jajp-linux-armhf-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
Client Access(32 ビット) | x86 | Zen-Client-Access-jajp-linux-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
ファイルの名前において、yy.yy はリリース番号を示し、zzz.zzz はビルド番号を示します。実際の名前はファイルをご確認ください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストールか、インストールされている既存のバージョンをアップグレードするインストールのいずれかです。
Linux および Raspbian への初めてのクライアント インストール
アプリケーション用に 32 ビット クライアント アクセスを提供する必要がある場合は、まず 64 ビットの Zen Client をインストールし、その後、32 ビットの Zen Client Access を追加してください。次に説明するインストール前スクリプトとインストール後スクリプトの手順を除き、インストールの手順は同じです。32 ビット クライアント アクセスは Raspbian システムには適用されません。
►TAR を使用して Zen Client(Linux 版)をインストールするには
1 root ユーザーとしてログインします。
2 /usr/local ディレクトリに変更します。
cd /usr/local
3 次のコマンドを入力して .tar ファイルを /usr/local にコピーします。
たとえば、インストール パッケージを /home/bholly ディレクトリにダウンロードした場合は次のようにします。
cp /home/bholly/<クライアント用のパッケージ名> .
4 次のコマンドを使用して .tar ファイルをアンパックします。
tar -zxf <クライアント用のパッケージ名>
アンパックによって zenclient という名前のディレクトリが作成されます。
5 ディレクトリを Zen インストール スクリプトがある /usr/local/actianzen/etc フォルダーに変更します。
cd actianzen/etc
6 インストールするクライアント パッケージに従って、必要なインストール前スクリプトを実行します。
•Client 64 ビット:./clientpreinstall.sh
または
•Client Access 32 ビット:./clientaccesspreinstall.sh
7 インストールするクライアント パッケージに従って、必要なインストール後スクリプトを実行します。
•Client 64 ビット:./clientpostinstall.sh
または
•Client Access 32 ビット:./clientaccesspostinstall.sh
Linux および Raspbian でのクライアント インストレーションのアップグレード
古いバージョンの Zen が既にインストールされている場合は、そのバージョンをアンインストールしてから新しいバージョンをインストールする必要があります。詳細については、
Linux、macOS または Raspbian での Zen のアンインストールを参照してください。
Zen Client(macOS 版)のインストール - TAR
Zen Client のインストール パッケージの名前は次の表に示す規則を使用します。
表 12 クライアント用のパッケージ名 - TAR
インストール タイプ | プラットフォーム | パッケージ名 |
---|
Client 64 ビット | x86-64 | Zen-Client-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz |
ファイルの名前において、yy.yy はリリース番号を示し、zzz.zzz はビルド番号を示します。実際の名前はファイルをご確認ください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストールか、インストールされている既存のバージョンをアップグレードするインストールのいずれかです。
macOS への初めてのクライアント インストール
►TAR を使用して Zen Client(macOS 版)をインストールするには
sudo コマンドを使用するには、管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。
1 Spotlight 検索で「ターミナル」と入力して、ターミナル ウィンドウを開きます。
2 プロンプトで sudo コマンドを次のように入力し、アプリケーションのインストールに必要な管理者権限を取得します。
sudo -i bash -l
3 Zen インストールは /usr/local ディレクトリを必要とします。次のコマンドを使用して作成します。
mkdir /usr/local
4 新しく作成した場所にディレクトリを変更します。
cd /usr/local
5 tar コマンドを使用して .tar ファイルをアンパックします。
たとえば、インストール パッケージをデスクトップにダウンロードした場合は次のようにします。
tar -zxf /Users/<ユーザー名>/Desktop/<クライアント用のパッケージ名>
アンパックによって zenclient という名前のディレクトリが作成されます。
6 ディレクトリを Zen インストール スクリプトがある /usr/local/actianzen/etc フォルダーに変更します。
cd actianzen/etc
7 インストールするクライアント パッケージに従って、必要なインストール前スクリプトを実行します。
./clientpreinstall.sh
8 インストールするクライアント パッケージに従って、必要なインストール後スクリプトを実行します。
./clientpostinstall.sh
macOS でのクライアント インストールのアップグレード
古いバージョンの Zen が既にインストールされている場合は、そのバージョンをアンインストールしてから新しいバージョンをインストールする必要があります。詳細については、
Linux、macOS または Raspbian での Zen のアンインストールを参照してください。
macOS での DMG を使用した Zen のインストール
macOS では、ネイティブの Apple ディスク イメージ(DMG)を使用して Zen をインストールすることができます。DMG とは、macOS のアプリケーションを配布するのによく使われるコンテナー ファイルです。
以下のトピックで、DMG を使用して Zen 製品をインストールする方法について説明します。
インストール後に問題が発生した場合は、
インストール後のトラブルシューティングを参照してください。
Zen サーバー(macOS 版)のインストール - DMG
Zen サーバーの DMG の名前は次の表に示す規則を使用します。
表 13 サーバー用のディスク イメージ - DMG
インストール タイプ | プラットフォーム | ディスク イメージ |
---|
Enterprise Server 64 ビット | x86-64 | Zen-EnterpriseServer-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.dmg |
Cloud Server 64 ビット | x86-64 | Zen-CloudServer-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.dmg |
ファイルの名前において、yy.yy はリリース番号を示し、zzz.zzz はビルド番号を示します。実際の名前はファイルをご確認ください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストールか、インストールされている既存のバージョンをアップグレードするインストールのいずれかです。
macOS への初めての Zen サーバー インストール
64 ビットのインストール スクリプトでは以下の作業を実行します。
•必要な権限が完全にインストールされたかどうかを確認する
•ユーザー zen-svc とグループ zen-data が存在していない場合は作成する
•インストールされたファイルの "ユーザー:グループ" 所有権が "zen-svc:zen-data" に設定されていない場合は設定する
►DMG を使用して Zen サーバーを macOS にインストールするには
1 .dmg ファイルをシステムにコピーします。
2 そのファイルをダブルクリックしてディスク イメージをマウントすると、次の 3 つの項目を表示するウィンドウが開きます。
•Zen インストーラー
•HTML 形式のリリース ノートを含む Readme ファイル
•PDF 形式の使用許諾契約書
3 インストーラーをダブルクリックして開き、後続の手順に従ってください。
4 入力を求められたら、管理者権限を持つアカウント名とパスワードを入力します。
5 Zen がインストールされていることを示すダイアログが表示された場合は、[表示]をクリックしてそれを確認するか、[続行]をクリックします。
6 Zen に関する情報を提供するダイアログでは、[表示]をクリックして内容を確認するか、[続行]をクリックして、.dmg ファイルのマウントを解除して終了します。
macOS での Zen サーバーのアップグレード
古いバージョンの Zen が既にインストールされている場合は、そのバージョンをアンインストールしてから新しいバージョンをインストールする必要があります。詳細については、
Linux、macOS または Raspbian での Zen のアンインストールを参照してください。
Zen Client(macOS 版)のインストール - DMG
Zen Client の DMG の名前は次の表に示す規則を使用します。
表 14 クライアント用のディスク イメージ - DMG
インストール タイプ | プラットフォーム | ディスク イメージ |
---|
Client 64 ビット | x86-64 | Zen-Client-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.dmg |
ファイルの名前において、yy.yy はリリース番号を示し、zzz.zzz はビルド番号を示します。実際の名前はファイルをご確認ください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストールか、インストールされている既存のバージョンをアップグレードするインストールのいずれかです。
macOS への初めてのクライアント インストール
►DMG を使用して Zen Client(macOS 版)をインストールするには
1 .dmg ファイルをシステムにコピーします。
2 そのファイルをダブルクリックしてディスク イメージをマウントすると、次の 3 つの項目を表示するウィンドウが開きます。
•Zen インストーラー
•HTML 形式のリリース ノートを含む Readme ファイル
•PDF 形式の使用許諾契約書
3 インストーラーをダブルクリックして開き、後続の手順に従ってください。
4 入力を求められたら、管理者権限を持つアカウント名とパスワードを入力します。
5 Zen がインストールされていることを示すダイアログが表示された場合は、[表示]をクリックしてそれを確認するか、[続行]をクリックします。
6 Zen に関する情報を提供するダイアログでは、[表示]をクリックして内容を確認するか、[続行]をクリックして、.dmg ファイルのマウントを解除して終了します。
macOS でのクライアント インストールのアップグレード
古いバージョンの Zen が既にインストールされている場合は、そのバージョンをアンインストールしてから新しいバージョンをインストールする必要があります。詳細については、
Linux、macOS または Raspbian での Zen のアンインストールを参照してください。
Linux、macOS または Raspbian への Zen のインストール後
以下のトピックは、Linux、macOS、または Raspbian に Zen をインストールした後で役立つ可能性があります。
RPM でインストールした製品の確認
次の表は、RPM パッケージャーがインストールしたパッケージを調べることができるコマンドの一覧です。このコマンドは大文字小文字が区別されます。
表 15 インストールされた Zen パッケージを調べるための RPM コマンド
Zen パッケージ | インストールを調べるための RPM コマンド |
---|
Enterprise Server | rpm -q Zen-EnterpriseServer-jajp-linux |
Cloud Server | rpm -q Zen-CloudServer-jajp-linux |
Client 64 ビット | rpm -q Zen-Client-jajp-linux インストールされた特定のクライアント バージョン(Zen-Client.jajp-release-build)を返します。 |
Client Access(32 ビット) | rpm -q Zen-Client-Access-jajp-linux インストールされた特定のクライアント バージョン(Zen-Client-Access.jajp-release-build)を返します。 メモ:32 ビットの Client Access パッケージは必ず 64 ビットの製品の後にインストールしてください。 |
Community | rpm -q Zen-Community-jajp-linux |
すべてのインストール | rpm -qa | grep 'Zen' |
データベース エンジンが起動するかどうかのチェック
オプションで、インストール スクリプトが終了したら、ps コマンドを使用してデータベース エンジンが実行されているかどうかを確認できます。コマンド プロンプトで以下のように入力します。
ps -e | egrep mkded
サーバー設定
一般的に、Zen Enterprise Server および Cloud Server のデフォルト設定はそのまま使用しても問題はありません。設定を変更する必要がある場合は、
設定を参照してください。
すべての設定を調査する場合は、『
Advanced Operations Guide』の
設定リファレンスを参照してください。
クライアント設定
Zen Client のすべての設定については、『
Advanced Operations Guide』の
Linux、macOS、および Raspbian クライアント設定プロパティで説明しています。
Linux、macOS、および Raspbian クライアントと Monitor ユーティリティ
この情報は、静的 IP アドレスを使用する Linux、macOS、または Raspbian クライアントのみを対象とした説明です。DHCP を使用し、DSN で名前付きアドレスを解決する場合この説明は無用です。
Zen Monitor ユーティリティを使用してクライアントを監視する場合、ネットワーク経由で送信されるクライアント IP アドレスにはホスト ファイルで設定されている値を使用します。システム名と IP がこのホスト ファイルに追加されていない場合は、ネットワーク通信では 127.0.0.1 または ::1(ループバック アドレス)というローカル ホストの IP アドレスが使用されます。
ループバック アドレスを正しい IP に修正するか、あるいはシステム名と IP をクライアントのホスト ファイルに追加すれば、Monitor ユーティリティにクライアント名が正しく表示されます。
ライセンス管理
インストールが完了した後で、Zen Enterprise Server のユーザー カウントを増やすためや、Cloud Server のセッション数の制限値および使用データの制限値を増やすために、ライセンスの更新をしなければならない場合もあります。『
Zen User's Guide』の
ユーザー数または使用データの追加を参照してください。
インストール後の操作に関する一般的な質問
インストール後に問題が生じた場合は、
インストール後のトラブルシューティングを参照してください。製品のインストール後の操作に関する一般的な質問は次のとおりです。
Linux、macOS、および Raspbian 環境に Zen をインストールする場合、どのようなファイルがどのディレクトリにインストールされますか?
下記の表は、Linux、macOS、または Raspbian にインストールした場合の主要なディレクトリとファイルの一覧です。$ACTIANZEN_ROOT は、ファイルがインストールされるルート ディレクトリを指します。デフォルトで、これは /usr/local/actianzen に設定されます。特に示されていない限り、主要なディレクトリやファイルは 32 ビット製品と 64 ビット製品で同じです。
アップグレード インストールの場合、既存の Zen ファイルが最新のバージョンに更新されます。
表 16 Unix ベースのシステムにインストールした Zen 製品用の主要なディレクトリとファイル
$ACTIANZEN_ROOTT からのパス | 主要ファイル | 説明 | インストールの適用対象 |
---|
./ | ライセンス | ライセンス情報 | サーバー |
./bin | | バイナリ ファイル、実行可能ファイル | サーバーとクライアント |
./bin/plugins | | ユーティリティやドキュメント用のファイルのディレクトリ | サーバーとクライアント |
./data/Demodata | | Zen サンプル データベース | サーバー |
./data/samples | | サンプルの Btrieve ファイル、オルタネート コレーティング シーケンス ファイルおよび DefaultDB システム データベース | サーバー |
./etc | | | サーバーとクライアント |
| .PSRegistry | 各種設定の Zen レジストリ(このディレクトリとその下位ディレクトリ) | サーバー |
| btpasswd | ユーザー パスワード ファイル | サーバー |
| dbnames.cfg | データベース名のマスター テーブル | サーバー |
| odbc.ini | ODBC 設定 | サーバーとクライアント |
| | 以下の状況用のシェル スクリプト •製品のインストール前 •製品のインストール後 •製品のアンインストール前 •製品のアンインストール後 | サーバーとクライアント |
./lib | | 32 ビット共有オブジェクトのライブラリ | サーバーとクライアント |
./lib64 | | 64 ビット共有オブジェクトのライブラリ | サーバーとクライアント |
./log | | トランザクション ログ ファイルのディレクトリ | サーバーとクライアント |
./man/man1 | | コマンド ライン ユーティリティ用の man page | サーバーとクライアント |
ドキュメントにアクセスする方法は?
Zen でインストールされるドキュメントには以下のものがあります。
•コマンド ライン ユーティリティ用の man page
•ドキュメント ライブラリ
•リリース ノート
man page
コマンド ライン ユーティリティ用として man page が提供されます。man page を使用できるようにするには、MANPATH 環境変数に $ACTIANZEN_ROOT/man を追加します。
man page は Zen Enterprise Server、Cloud Server または Client のインストール時に一緒にインストールされます。コマンド ライン ユーティリティについては、ユーザー マニュアルでも説明しています。
ドキュメント ライブラリ
Zen のドキュメント ライブラリには、Zen エンジンおよびソフトウェア開発者キット用のユーザー マニュアルなど、ユーザー向けドキュメントの完全なセットが含まれています。
ドキュメント ライブラリは Zen Control Center(ZenCC)に組み込まれています。[ヘルプ]メニューから開く[ようこそ]タブでドキュメント ライブラリにアクセスしたり、F1 キー(Windows)または Shift+F1 キー(Linux)を押すことによって、状況依存トピックを開いたりすることができます。
リリース ノート
readme_zen.htm のリリース ノートには、リリースに関する一般的な情報や、ユーザー マニュアルではまだ取り上げていない最新の情報が記載されています。リース ノート ファイルは /usr/local/actianzen/docs/ ディレクトリに保存されており、ZenCC の[ヘルプ]メニューから開く[ようこそ]タブにファイルのリンクが含まれています。
弊社 Web サイトには、最新版のリリース ノートが掲載されています。
ユーティリティを起動しようとしてエラーになった場合はどうすればよいですか?
『
Zen User's Guide』の
Linux での ZenCC の起動、および『
DDF Builder User's Guide』の
コマンド ラインから DDF Builder を起動するを参照してください。
Linux、macOS または Raspbian での Zen のアンインストール
以下のトピックで、Zen をお使いのシステムから削除する方法について説明します。
Zen RPM パッケージの削除
次の表は、Linux で Zen パッケージをアンインストールするための RPM コマンドの一覧です。このコマンドを実行する前に、su コマンドを使って root ユーザーとしてログインしておく必要があります。
表 17 Zen パッケージをアンインストールするための RPM コマンド
アンインストールするパッケージ | 使用する RPM コマンド |
---|
Enterprise Server 64 ビット | rpm -e Zen-EnterpriseServer-jajp-linux |
Cloud Server 64 ビット | rpm -e Zen-CloudServer-jajp-linux |
Client 64 ビット | rpm -e Zen-Client-jajp-linux |
Client Access(32 ビット) | rpm -e Zen-Client-Access-jajp-linux メモ:64 ビット パッケージを削除する前に、追加してある Client Access を削除しておく必要があります。 |
Community Edition | rpm -e Zen-Community-jajp-linux |
メモ:アンインストールではシステム データベースの DEFAULTDB と PERVASIVESYSDB を削除しません。
Zen TAR パッケージの削除
このトピックでは、Zen の各種パッケージを削除するために使用するシェル スクリプトを列挙した表を提供しています。以下の手順で示すように、Linux、macOS、および Raspbian の場合とでは、TAR パッケージのアンインストール方法は少々異なります。
►Linux および Raspbian で Zen の TAR インストレーションをアンインストールするには
1 コマンド プロンプトで、su コマンドを使って root ユーザーとしてログインします。
2 ディレクトリを Zen インストール スクリプトがある /usr/local/actianzen/etc フォルダーに変更します。
cd /usr/local/actianzen/etc
3 下記の表から、インストール環境に対応するアンインストール スクリプトを使用します。
►macOS で Zen の TAR インストールをアンインストールするには
sudo コマンドを使用するには、管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。
1 Spotlight 検索で「ターミナル」と入力して、ターミナル ウィンドウを開きます。
2 プロンプトで sudo コマンドを次のように入力し、アプリケーションのインストールに必要な管理者権限を取得します。
sudo -i bash -l
3 ディレクトリを Zen インストール スクリプトがある /usr/local/actianzen/etc フォルダーに変更します。
cd /usr/local/actianzen/etc
4 下記の表から、インストール環境に対応するアンインストール スクリプトを使用します。
表 18 Zen パッケージをアンインストールするための TAR コマンド
アンインストールするパッケージ | /usr/local/actianzen/etc(保存場所)から実行するスクリプト |
---|
Enterprise Server 64 ビット Cloud Server 64 ビット | ./preuninstall.sh ./postuninstall.sh このスクリプトは、preuninstall、postuninstall の順に実行してください。 |
Client 64 ビット | ./clientpreuninstall.sh ./clientpostuninstall.sh このスクリプトは、clientpreuninstall、clientpostuninstall の順に実行してください。 |
Client Access(32 ビット) (Linux のみ) | ./clientaccesspreuninstall.sh ./clientaccesspostuninstall.sh このスクリプトは、clientaccesspreuninstall、clientaccesspostuninstall の順に実行してください。 メモ:64 ビット パッケージをアンインストールする前に、追加してある Client Access をアンインストールしておく必要があります。 |
メモ:アンインストールではシステム データベースの DEFAULTDB と PERVASIVESYSDB を削除しません。
Zen DMG の削除
1 Finder で[Applications]>[Actian Zen vxx]を開き、[Zen Uninstaller]をダブルクリックします。
2 アンインストールではライセンス キーの認証は解除されない旨の注意が表示されます。次のいずれかを実行します。
•作業を続行する前に製品キーの管理を行う必要がある場合は、[
キャンセル]をクリックしてアンインストールを終了します。詳細については、『
Zen User's Guide』の
ライセンス管理の操作を参照してください。
または
•[続行]をクリックします。
3 入力を求められたら、管理者権限を持つアカウント名とパスワードを入力します。
4 Zen がアンインストールされたことを示すダイアログが表示されたら、[OK]をクリックします。
メモ:アンインストールではシステム データベースの DEFAULTDB と PERVASIVESYSDB を削除しません。