PSQLをインストールするための準備
 
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PSQLをインストールするための準備
PSQL のインストールに必要な準備
この章では、PSQL のインストールの準備を行います。各種要件の概要、PSQL に含まれる主要なコンポーネント、使用可能なインストール オプション、また PSQL のインストールを快適に実行するために役立つ詳細なチェックリストを提供します。
インストール要件
インストール オプション
PSQL 製品
PSQL のオプション機能
インストールに関する検討事項
インストール要件
PSQL をインストールするには、以下の要件を把握しておく必要があります。このリストは、PSQL リリース ノートにあるソフトウェアおよびハードウェア要件を補完するものです。
アクセス権
PSQL Server、PSQL Vx Server、または PSQL Workgroup をインストールするには管理者権限を持っている必要があります。
必要な Windows 更新プログラム
PSQL のインストールが成功するには、Windows システムに以下の更新プログラムを適用しておく必要があります。
Windows 7 または Server 2008 R2:Service Pack 1
Windows 8.1 または Server 2012 R2:Windows 更新プログラム 3118401
ほかの PSQL データベース エンジンがインストールされていない
PSQL がインストールされているマシンに、別のエディションの PSQL をインストールすることはできません。まずは、その既存のエディションをアンインストールする必要があります。たとえば、PSQL Workgroup と PSQL Server を同じマシンで実行することはできません。
PSQL の新しいバージョンへのアップグレード
以前のバージョンの PSQL からアップグレードする場合は、同じエディションの新しいバージョンにアップグレードする必要があります。たとえば、PSQL Workgroup を使用している場合は、PSQL Server ではなく PSQL Workgroup にアップグレードしてください。エディションを変える場合は、まずは既存のエディションをアンインストールする必要があります。例外として、PSQL Server から Vx Server へ、および PSQL Vx Server から Server へはアップグレードすることができます。
動作要件
ライブ マイグレーションをサポートする仮想マシン環境で、エンド ユーザーに悪影響を及ぼすことなく、認証済みの PSQL インスタンスをご自分のアプリケーションと共に、あるホストから別のホストへ移動することができます。
ホスト名が不変な場合は、認証済みの PSQL のインスタンスは、別の物理マシンへ移動、仮想マシンへ変換、または別の仮想マシン ホストへ移行することができます。ホスト名を変更する必要がある場合は、移動、変換、または移行を行う前に PSQL の製品キーを認証解除してください。PSQL は、ホスト名が同じであっても、そのインスタンスごと(仮想マシン用に複製またはコピーされたものを含む)に独自の期限なしライセンス キーが必要です。詳細については、『PSQL User's Guide』のライセンス モデルを参照してください。
インストール オプション
Windows オペレーティング システムの場合、PSQL にはインストール オプションとして[すべて]または[カスタム]があります。
Linux の場合、エディションごとに独自のインストール RPM または TAR ファイルがあり、カスタム インストール オプションは提供しません。Raspbian は TAR インストールを使用します。
OS X の場合には、Linux の場合と同様に TAR を使用してインストールするか、またはネイティブの Apple ディスク イメージ(DMG)インストーラーを使用することができます。
完全インストール
通常は、[すべて]を選択してください。インストール オプション、[すべて]では、デフォルトのインストール設定が使用され、各オペレーティング システムの標準の場所に PSQL とそのすべての機能がインストールされます。
カスタム インストール
PSQL のインストールを制御する必要があるユーザーは[カスタム]インストールを選択してください。カスタム インストールでは、PSQL の中で特定の機能のみを選び、選択したディレクトリの場所にインストールできます。カスタマイズは、Nano Server および IoT Core 以外のすべての Windows プラットフォームで可能です。
PSQL 製品
PSQL には Server、Vx Server、Workgroup および Client のエディションがあります。このセクションでは、PSQL 製品について、および各製品インストレーションにおけるコンポーネントについて説明します。
Server と Vx Server
MicroKernel エンジンは、PSQL アプリケーションに対して Btrieve/MicroKernel API サポートを提供します。
リレーショナル エンジンは、PSQL アプリケーションに対して ODBC/SQL API サポートを提供します。
クライアント リクエスターと Windows、Linux、OS X または Raspbian 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
PSQL Distributed Tuning Interface(DTI)は、低レベルの(コンパイルされた)アプリケーションから PSQL コンポーネントを構成および監視するために使用します。
Workgroup
MicroKernel エンジンは、PSQL アプリケーションに対して Btrieve/MicroKernel API サポートを提供します。
リレーショナル エンジンは、PSQL アプリケーションに対して ODBC/SQL API サポートを提供します。
クライアント リクエスターと Windows または Linux 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
PSQL Distributed Tuning Interface(DTI)は、低レベルの(コンパイルされた)アプリケーションから PSQL コンポーネントを構成および監視するために使用します。
Client
PSQL クライアント リクエスターと Windows、Linux、OS X または Raspbian 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
PSQL Distributed Tuning Interface(DTI)は、低レベルの(コンパイルされた)アプリケーションから PSQL コンポーネントを構成および監視するために使用します。
PSQL キャッシュ エンジン
メモ:Linux の場合、32 ビット クライアント アプリケーション用には、64 ビット PSQL クライアント、サーバー、または Vx パッケージのインストール後、さらに 32 ビット PSQL クライアント アクセス パッケージがインストールされている必要があります。
PSQL のオプション機能
カスタム インストールでは、インストールする PSQL 製品から PSQL の機能を除外することができます。ここで挙げている機能はオプションであるため、このセクションのすべての機能がインストールから除外されても、PSQL 製品はデフォルトでインストールされます。
以下に挙げるオプション機能は、特に注記がなければ、PSQL の各エディションで使用可能です。
PSQL へのアクセス方法
PSQL へのアクセス方法には PSQL ソフトウェア開発者キット(SDK)、および DOS リクエスターがあります。
ActiveX インターフェイス コントロール
ActiveX をサポートする開発環境で Btrieve データに簡単にアクセスできるようにする 9 個のカスタム コントロールから構成されています。このインターフェイスには、1 個のデータ ソース コントロールと 8 個のバウンド データ コントロールが組み込まれています。
ADO.NET プロバイダー
ADO.NET はマネージ コードのみで構築されている .NET 管理データ プロバイダーです。データ プロバイダーは、ネイティブのワイヤ プロトコル プロバイダーです。したがって、データ プロバイダーが、データベース クライアントの形式のアンマネージ コード(.NET Framework 外のコード)を呼び出す必要はありません。
Btrieve DOS
DOS VxD(Virtual eXtended Driver:仮想デバイス ドライバー)(DOS クライアント リクエスター)は Btrieve リクエスターであり、Windows コマンド ウィンドウを介して DOS ベースのアプリケーションを実行するために使用されます(トランザクショナル アクセスのみ)。
DTO
PSQL Distributed Tuning Objects(DTO)はビジュアル開発環境から使用されます。
JCL
Java Class Library(JCL)は Java を介しデータ ファイルへ直接トランザクショナル アクセスするために使用します。
JDBC ドライバー
JDBC ドライバーは Java プログラミング言語を使用してデータ ファイルへリレーショナル アクセスするために使用します。
OLE DB
OLE DB アクセス方法には、データ ファイルへのトランザクショナル アクセスおよびリレーショナル アクセスに使用するランタイム バイナリがあります。
PDAC
PSQL Direct Access Components(PDAC)には、Borland Delphi と C++ Builder 環境内で、PSQL データベース エンジンへ直接トランザクショナルおよびリレーショナル アクセスできるようにする、一連の Visual Component Library(VCL)コンポーネントがあります。
メモ:各アクセス方法の設計時コンポーネントとサンプルは、弊社の Web サイトからダウンロードできます。
各種ユーティリティ
最低限のユーティリティ セットを使用して PSQL データベース エンジンのさまざまなコンポーネントの管理、構成および保守を行います。この基本ユーティリティ セットに含まれるユーティリティは、PSQL の製品すべてにおいてセットとしてインストールされるので、インストールから個別に除外することはできません。
Function Executor
Btrieve Maintenance
Rebuild
Query Plan Viewer
License Administrator
Gateway Locator(ワークグループ エンジンのみ)
Cobol Schema Executor
PSQL Cobol Schema Executor ユーティリティは、COBOL ベースのアプリケーションへの SQL アクセスを可能にするために使用します。
Data Dictionary File Builder
PSQL Data Dictionary File Builder は、データ辞書ファイル(DDF)を作成および変更するために使用します。
PSQL Control Center
PSQL Control Center は、データベース オブジェクトの作成や操作、SQL 経由のデータベース テーブルへのアクセスに使用します。
PSQL System Analyzer
PSQL System Analyzer ユーティリティは、ネットワーク接続のテストおよびトラブルシュート、ロード モジュールの表示、およびコンポーネント検索の実行に使用します。
ドキュメント
PSQL エンジンおよび SDK のユーザー向けドキュメントは PSQL Control Center(PCC)に統合されました。ドキュメント ライブラリは、PCC インターフェイスの[ようこそ]ビュー、[ヘルプ]メニュー、F1(Windows)または Shift+F1(Unix)キーを押すことによって開くことができます。エンジンおよび SDK 向けドキュメントは弊社 Web サイトでも参照することができます。
メモ:マニュアルをインストールしないようにした場合は、すべての PSQL ユーティリティのグラフィカル ユーザー インターフェイスから(F1 キーによる)状況依存ヘルプが使用できなくなります。
Java Runtime Environment(JRE)
以下の機能で必要とされる JRE のコンポーネントは、PSQL の一部としてインストールされます。
PCC
DDF Builder
コア ユーティリティ
ドキュメント
PSQL の機能は PSQL によってインストールされる JRE のローカル バージョンを使用します。最低限必要な JRE のバージョンがインストールされていなければ、PSQL は JRE のローカル バージョンをインストールします。最低限必要な JRE バージョンが既に存在していれば、JRE のローカル バージョンをインストールすることなく、既存の JRE のファイルを PSQL 機能で使用します。
メモ:JRE のローカル バージョンが使用されるのは、上記の PSQL 機能のみです。JRE のローカル バージョンは、PSQL アクセス方法である Java Class Libraries(JCL)または JDBC を使用した Java アプリケーション開発のための要件には影響しません。Java アプリケーション開発のための要件(java.sun.com から入手するコンポーネントなど)については、PSQL 開発者用ドキュメント(SDK)で説明しています。『Java Class Library Guide』および『JDBC Driver Guide』を参照してください。
インストールに関する検討事項
次のチェックリストは、インストール前に確認すべき、よく寄せられる質問を記載しており、インストールの準備を行うのに役立ちます。
クイック チェックリスト
このチェックリストには、PSQL をインストールするための要件が記載されています。インストールを実行する前にすべての要件を満たしておく必要があります。
*システムのハードウェアが PSQL をインストールする要件を満たしている。
*お使いのオペレーティング システムとネットワーク環境が PSQL でサポート対象となっている。
*Windows オペレーティング システムに Microsoft からの最新の更新プログラムが適用されている。
*PSQL をインストールしようとするシステムにおいて管理者レベルの権限をすべて持っている。
*完全インストールおよびカスタム インストールで使用可能なオプションの違いを理解しているので、必要なコンポーネント セットのみをインストールできる。
*インストール メディアにある readme_psql.htm のリリース ノートを参照し、ユーザー マニュアルには含めることができなかったが、製品のインストールや使用に関する重要な最新の注意事項や情報を確認した。
*プロキシ サーバーを使用している場合は、PSQL を認証できるよう設定する必要があります。PSQL をインストールする前にプロキシ サーバーを設定するか、またはインストール時には製品認証を省略し、プロキシ サーバーの設定後に製品を認証することができます。『PSQL User's Guide』のプロキシ サーバー経由の認証アクセスを参照してください。
*ユーザー アカウント制御(UAC)だけでなく、標準ユーザーと管理者との違いおよび制限についてもよく理解し、ターゲット システムにインストールするための適切な権限を持っている。
*アプリケーション ベンダーが PSQL エンジンをサポートしている。
ヒント: 不明確な場合は、アプリケーション ベンダーに問い合わせるか、またはベンダーからのドキュメントを再度参照して、インストールする PSQL エンジンのバージョンおよびモードをベンダーがサポートしていることを確認してください。
インストール前の一般的な質問
このセクションでは、PSQL のインストール前の段階で多く寄せられる一般的な質問について説明します。これらの質問では、初めてのインストールが成功するのを妨げる可能性がある特別な状況を示します。インストールを開始する前に、以下の質問で示される状況を検討し、それに加えてクイック チェックリストですべての要件を満たしているか、また特別な注意が必要な状況があるかどうかを確認してください。
PSQL サーバー や Vx Server はどこにインストールすればよいですか?
サーバー エンジンは、データベース ファイルが置かれている同じコンピューターにインストールする必要があります。
PSQL Server のクライアント ソフトウェアはどのようにインストールされますか?
PSQL Client は、サーバーと同じコンピューターにインストールしてもしなくてもかまいませんが、データベースにアクセスする必要があるすべてのコンピューターで実行することだけが必要です。
PSQL Client はどの PSQL エンジンとも一緒にインストールされるため、どのエンジンもクライアントとしてほかの任意のエンジンに接続することができます。
PSQL Workgroup はどこにインストールすればよいですか?
PSQL Workgroup は、データベース ファイルが置かれている同じコンピューター、またはネットワーク上のデータにアクセスするほかのコンピューターのどちらでもインストールが可能です。
ワークグループのクライアントはどのようにインストールされますか?
PSQL Client はどのエンジンでもインストールされます。ほかのワークグループ エンジンを介してリモート ファイルにアクセスする場合は、クライアント ソフトウェアが既にインストールされているので、クライアントを個別にインストールする必要はありません。
PSQL はどのように Microsoft Cluster Service 環境へインストールできますか?
Microsoft Cluster Service(MSCS)を使用したクラスター環境に PSQL をインストールしようとお考えの場合は、まず『Advanced Operations Guide』の高可用性のサポートをお読みください。この章では、PSQL をクラスター環境へインストールしたり、パッチを適用したりする手順を提供しています。
通常、MSCS 環境内で仮想マシンを実行することは、非常に作業を複雑にします。このため、MSCS 環境内の仮想マシンにおける PSQL の実行は、仮想マシンを使用しない場合に比べ複雑になります。MSCS 環境内で仮想マシンを実行する場合は、さまざまなハイパーバイザー ベンダーが提供しているドキュメントを参照してください。
PSQL はどのように Microsoft ターミナル サービスまたは XenApp 環境へインストールできますか?
Microsoft ターミナル サービス、または XenApp 環境へ PSQL をインストールするつもりであれば、そのサーバーのコンソールにシステム管理者権限を持つユーザーとしてログオンしておく必要があります。これは、サーバー上の物理コンソールまたはリモート コンソール セッションのどちらでも可能です。
ターミナル サービス環境へワークグループまたはクライアント キャッシュ エンジンをインストールする場合には、そのエンジンをサービスとしてインストールする必要があります。ワークグループの場合は、新規インストールではデフォルトでサービスとして実行するよう設定されます。クライアントの場合は、新規インストールのデフォルトではアプリケーションとして実行するようになっているので、"サービスとしてインストール" するよう設定する必要があります。サービスとしてインストールした際には、クライアント キャッシュ エンジン サービスはデフォルトで自動開始します。ただし、クライアント キャッシュ サービスが実行中でも、クライアントの設定でそのオプションが "オン" になっていなければ、アプリケーションはクライアント キャッシュ エンジンを利用しません(デフォルトの設定は "オフ" です)。『Advanced Operations Guide』のキャッシュ エンジンの使用を参照してください。
データベース エンジンの 1 つのインスタンスのみを任意のターミナル サーバー プラットフォーム上で起動することができます。2 つ以上のターミナル セッション内でデータベース エンジンのコピーを個別に起動することはできません。PSQL Server、Vx Server、Workgroup および Client でサポートされるターミナル サーバー環境の一覧については、弊社の Web サイトを参照してください。
メモ:あるユーザーが、ターミナル サービス セッションで、あるいはユーザーの簡易切り替えを使用しているマルチユーザー環境で、ワークグループ エンジンまたはキャッシュ エンジンを起動した場合、そのシステムのほかのユーザーはそのエンジンにアクセスすることも、またユーザー自身のエンジンのコピーを起動することもできなくなります。

2 番目のユーザーが MicroKernel エンジンを通じて別のユーザーのエンジンにアクセスしようとすると、ステータス コード 3032 が返されます。

複数のローカル ユーザーがローカル エンジンにアクセスできるようにする場合は、ワークグループ エンジンまたはクライアント キャッシュ エンジンをサービスとして実行させるようにしてください。ワークグループ エンジンまたはキャッシュ エンジンをターミナル サービス環境へインストールする方法は前述の説明を参照してください。
PSQL データベースはどのように Microsoft Active Directory 環境へインストールできますか?
Active Directory 環境に PSQL データベース エンジンをインストールするのに特別な手順は必要ありません。購入された製品に付属する本マニュアルの中で説明しているインストール手順に従ってください。
モードを選択すると、ドメイン コントローラーに PSQL のデータベース エンジンをインストールすることができます。ただし、ドメイン コントローラー上での作業はデータベース エンジンのパフォーマンスに影響することがあります。このような理由から、ドメイン コントローラーではないサーバーに PSQL をインストールすることをお勧めします。
Web アプリケーションへアクセスする PSQL Client はどこにインストールすればよいですか?
Web アプリケーションの場合は、クライアントを Web サーバーと同じコンピューターにインストールする必要があります。複数の Web サーバー プラットフォームでは各プラットフォーム上に 1 つのクライアントが必要です。
PSQL Client のバージョンは PSQL Server のバージョンと一致している必要がありますか?
データベース エンジンと同じバージョンの Client のインストールを使用することをお勧めします。通信するデータベース エンジンより古いバージョンのクライアントを使用することもできます。ただし、アプリケーションで使用する SDK アクセス方法のタイプによっては、古いバージョンのリクエスターがデータベース エンジンで動作しないこともあります。アプリケーションはデータベース エンジンと通信できなくなります。そのような状況の場合は、データベース エンジンと同じバージョンのクライアントを使用する必要があります。
データベース エンジンよりも新しいバージョンのクライアントの場合、正しく機能するかどうかはわかりません。新しいバージョンのクライアントと古いバージョンのエンジンを一緒に使用した場合の動作については保証できません。このため、新しいバージョンのクライアントと古いバージョンのエンジンを一緒に使用しないようにすることをお勧めします。
PSQL v13 インストーラーをダウンロードする場所について留意することがありますか?
はい、あります。ダウンロード版の PSQL でインストールを行う場合、セットアップ ファイルを PATH 環境変数に含まれるディレクトリには置かないでください。セットアップ ファイルがそれらのディレクトリ内にあると、インストール中にファイルのコピーで問題が発生します。このようなセットアップ ファイルは Windows の %Temp% ディレクトリなどに置くようにしてください。
使用しているシステムは年中無休で実行しています。PSQL v13 のインストールまたはアップグレードに最適のタイミングはいつでしょうか?
インストールとアップグレードは、すべてのユーザーがシステムからログオフし、すべてのデータ ファイルが閉じている間に実行する必要があります。重要なソフトウェアのインストールを行う場合は、その前にターゲット ハード ドライブ上の重要なファイル(データ ファイルを含む)をバックアップしておいてください。
アップグレードを実行するときは、製品の前のバージョンに戻す必要がある場合に備えてインストール メディアや旧インストールの手順を保管しておいてください。
ターミナル サービスで実行しているユーザーに対し、PSQL の設定の変更、DSN の作成、および Monitor ユーティリティの使用を制限する方法はありますか?
ターミナル サービス クライアント セッション内で実行する PSQL クライアントは、デフォルトで PSQL の管理者機能を実行することができます。たとえば、そのようなクライアントのユーザーは、PSQL の構成の変更、DSN の作成および Monitor ユーティリティの使用が可能です。以前のリリースでは、管理者機能をクライアントから実行することはできませんでした。
この機能を制限する場合、システム管理者は以下の手順に従ってください。
1 PCC で、[ローカル クライアント]の下にある[MicroKernel ルーター]のプロパティを開きます。
2 このプロパティ ダイアログで、[WTS クライアントからの管理機能を制限]オプションのチェックをオンにします。
3 OK]をクリックして PCC を終了してから再度起動すると、この設定が有効になります。
自社用に設定する必要のある、ここにリストされていない特別な設定はありますか?
はい、PSQL 構成のデフォルト設定の一部を調整しなければならない場合があります。設定を調整しなければならない代表的な場合を次に示します。
複数のネットワーク インターフェイス
スペースを含めないデータベース ファイル
Microsoft Active Directory サービス
中断されやすいネットワーク
詳細(特に、インストール後に予期しない動作が発生した場合の詳細)については、特別な状況における設定を参照してください。