PSQL Client（Windows 版）のインストール
さまざまな PSQL Client を Windows にインストールする手順
以下のセクションでは、PSQL Client のインストールについて説明します。
クライアント（Windows 版）をインストールする前に
PSQL のエディションをインストールする前に、以下の情報について熟知しておく必要があります。
•リリース ノート - このリリース ノートは配布メディアに収録されている readme_psql.htm に記載されています。ユーザー マニュアルには含まれない最新の製品情報が記述されています。
PSQL Client（Windows 版）のインストール
PSQL Client（Windows 版）のインストールはクライアント コンピューター自体で行う必要があります。リモートのサーバー コンピューターからインストールすることはできません。
PSQL Client はデフォルトで PSQL Server、PSQL Vx Server および PSQL Workgroup とともにインストールされます。
インストーラーを実行すると、Windows %Temp% ディレクトリにインストール ログ ファイルが作成されます。このログは、インストールが失敗した場合に役立ちます。
►PSQL クライアント（Windows 版）をインストールするには
1 以下のどちらかの方法で、Windows マシンから PSQL のインストーラーを実行します。
•インストーラーをダウンロードして実行する。
•CD-ROM ドライブに PSQL の CD を挿入する。インストーラーが自動的に起動しない場合は、CD のルート ディレクトリを開き、autorun.exe を実行します。
2 インストーラーの選択リストで、［Client Only］（クライアントのみ）をクリックします。これにより、Windows システムのビット アーキテクチャ（32 ビットまたは 64 ビット）に応じた適切なコンポーネントがインストールされます。
3 実行中のアプリケーションが PSQL のインストールに支障をきたす可能性があるアプリケーションを終了またはアンインストールするように求めるメッセージが表示された場合は、そのようにします。このようなプログラムを実行したまま続行したい場合は、［無視］をクリックします。ただし、そのようなプログラムが失敗する原因となる予測できない動作が、PSQL のインストール中に発生する可能性があります。
4 初期画面で［次へ］をクリックします。
5 インストールのタイプを選択します。
•以下の一方または両方が該当する場合は、デフォルトの［サービスとして実行］を選択してください。
•コンピューターの起動時にクライアント キャッシュ エンジンが実行されるようにする必要がある場合。
•ターミナル サービス環境で、あるいはユーザーの簡易切り替えを使用しているマルチユーザー環境で、クライアント キャッシュ エンジンを実行する場合。
•以下の場合には［アプリケーションとして実行する］を選択します。
必要なときのみクライアント キャッシュ エンジンを実行したい場合。クライアント キャッシュ エンジンが起動されると、タスク バーの右端の通知領域のアイコンでエンジンのキャッシュを管理できるようになります。
メモ：クライアントをサービスとして実行する場合は、"サービスとしてログオン" 権限が必要です。デフォルトのローカル システム アカウント以外のユーザー アカウントで、クライアントをサービスとして実行するようにした場合、Windows のコントロール パネルでそのサービスの［ログオン］プロパティを変更するようにしてください。クライアント キャッシュ サービスは、サービスとしてインストールすると、自動的に起動するようにデフォルトで設定されます。ただし、クライアント キャッシュ サービスが実行中でも、クライアントの設定でそのオプションが "オン" になっていなければ、アプリケーションはクライアント キャッシュを利用しません。
クライアント キャッシュ エンジンは、MicroKernel エンジンを特殊化したもので、読み込み専用にデータをキャッシュし、別プロセスで実行されます。クライアント キャッシュ エンジンは、サービスまたはアプリケーションのどちらとしてインストールされている場合でも、利用できないようにデフォルトで "オフ" に設定されています。利用できないようにするとは、クライアント側に何もキャッシュされないことを意味します。アプリケーションからの読み取り要求によって、リモート データベース エンジンからデータを取得します。クライアント キャッシュ エンジンを利用できるようにするとは、それが、クライアントとリモート データベース エンジンとの間で、データのキャッシュを仲介する役割を果たすことを意味します。
『
Advanced Operations Guide』の
キャッシュ エンジンの使用プロパティを参照してください。
6 ［使用許諾契約］ページでライセンス契約書を読み、同意するオプションを選択したら［次へ］をクリックします。
7 次のいずれかのセットアップを選択します。
•通常は、セットアップ タイプ、［
すべて］を選択してください。デフォルトのオプションや場所を使用して、PSQL の全コンポーネントがインストールされます。このセットアップ タイプを選択した場合は、［
次へ］をクリックして手順
12 に進みます。
•［カスタム］セットアップ タイプは上級ユーザー向けです。このセットアップ タイプでは、インストールの場所を選択するとともに、インストールする PSQL コンポーネントの数を制御することができます。［カスタム］セットアップ タイプを選択した場合は、次の手順に進みます。
8 デフォルト以外のインストールの場所を選択するには、表示されているフォルダーに対して［変更］をクリックします。選択し終わったら、［OK］をクリックします。
9 ［次へ］ボタンをクリックして処理を続行します。
10 デフォルトでは、PSQL のすべてのコンポーネントおよび機能がインストールされるようになっています。必要に応じてインストールから除外する項目を選択して［次へ］をクリックします。
•データ アクセス
•ActiveX インターフェイス コントロール
•ADO.NET プロバイダー
•Btrieve DOS（32 ビットのみ）
•DTO/DTI
•JCL
•JDBC ドライバー
•OLE DB
•PDAC
•ユーティリティ
•Java ユーティリティ
・PSQL Control Center（PCC）
・PCC 用のドキュメント プラグイン
・Data Dictionary File Builder
•その他のユーティリティ
・Cobol Schema Executor
・PSQL System Analyzer
11 ［次へ］ボタンをクリックして処理を続行します。
12 ［インストール］ボタンをクリックしてインストール処理を開始します。
13 インストールが完了すると、インストールが正常に終了したことがウィザードに示されます。［完了］をクリックします。
システムの再起動を促された場合は、PSQL 製品を正しく稼動させるためにも再起動するようにしてください。
メモ：設定したシステム環境変数がこのインストーラーによって変更されます。
BTRBOX リクエスターのインストール
PSQL v13 では Windows プラットフォーム用の BTRBOX リクエスターを用いて DOS Btrieve アプリケーションをサポートします。従来の DOS アプリケーションにもこのリクエスターを使用することができます。
DOS リクエスターは単独でインストールする必要がなくなりました。PSQL v13 エンジンの完全なインストールを選択すれば、そのインストール時にDOS リクエスターが自動的にインストールされます。カスタム インストールの場合、［データ アクセス］グループ セクションで "DOS" オプション機能を選択すると DOS リクエスターがインストールされます。
メモ：DOS オペレーティング システムを使用するクライアントは、データ ファイルへのトランザクショナル アクセスだけが可能です。このプラットフォームではリレーショナル アクセスはできません。
Win32 DOS ボックスのサポート
BTRBOX を使用すれば、Windows ワークステーション上の DOS ボックスで DOS アプリケーションを実行することができます。これにより、データベース エンジンではなく、Windows 32 ビット ワークステーションのコンポーネントと直接通信することが可能になります。この設定は、ローカルの PSQL v13 ワークグループ エンジン、あるいはリモート PSQL v13 サーバー エンジンのどちらでも使用することができます。クライアント/サーバー アクセスに TCP/IP と SPX プロトコルのどちらを使用するかは、Windows 32 ビット コンポーネントの設定によって決まります。
DOS アプリケーションは 64 ビット Windows プラットフォームではサポートされません。このため、BTRBOX は 64 ビット Windows プラットフォームではサポートされません。
クライアント リクエスターについて
データベース ファイルにアクセスする必要があるワークステーションは、PSQL Server が稼動しているマシンに対するクライアントと見なされます。PSQL データベース サーバーのデータベース ファイルにアクセスするときには、クライアント リクエスター（略称：リクエスター）と呼ばれるソフトウェアが必要です。アプリケーションの PSQL 呼び出しはリクエスター経由で PSQL Server に送られて処理され、その結果はアプリケーションに返されます。
PSQL リクエスターがサポートされるプラットフォームについては、本製品で提供しているリリース ノートを参照してください。リクエスターは、使用しているサーバーのタイプによって、TCP、SPX、NetBIOS のいずれかのプロトコルを使用してサーバーの MicroKernel と通信します。ワークステーションに、適切なネットワーク プロトコル ソフトウェアがインストールされていることを確認してください。
メモ：DOS オペレーティング システムを使用するクライアントは、データ ファイルへのトランザクショナル アクセスだけが可能です。このプラットフォームではリレーショナル アクセスはできません。
Windows リクエスターのタイプ
PSQL には以下のタイプの Windows 用リクエスターがあります。
•DOS
•トレース
リクエスターを手動でロードまたはアンロードする必要はありません。PSQL への最初のアプリケーション呼び出しの際に、システムがリクエスターをロードし、アプリケーションの終了時にそのリクエスターをアンロードします。
DOS リクエスター
このタイプのリクエスターは、DOS オペレーティング システムで実行するアプリケーションで使用します。
トレース リクエスター
トレース リクエスターは、クライアントにおける低レベルの問題をトラブルシュート（トレース）する際に使用します。通常、このタイプのトレースを行うことはありません。この低レベルのトレースは熟練のサポート スタッフが使用するためのものです。製品のベンダーまたは PSQL Software のサポートからこの低レベルのトレースの実行を指示されることがあるかもしれません。その際にはトレース リクエスターの使用方法が説明されます。
PSQL が提供するツールを使用すれば、ほとんどの問題を解決することができます。たとえば、PSQL System Analyzer ではネットワーク接続テストを実行してネットワークの接続を検証します。
次に行うこと
PSQL Client を円滑に操作するには適切な設定を行っておく必要があります。この操作を実行する方法の詳細については、
クライアント用のネットワーク通信の設定を参照してください。