PSQL v12 ADO.NET データ プロバイダー リリース ノート
一般リリース – 2016 年 7 月

目次

このファイルには以下の項目が含まれています。

PSQL ADO.NET データ プロバイダーについて

PSQL v12 は ADO.NET データ プロバイダーのバージョン 4.0 および 4.2 の 2 つのバージョンを提供します。デフォルトで、すべてのバージョンがデータベース エンジンと一緒にインストールされます。

PSQL ADO.NET データ プロバイダーはマネージ コードのみで構築されており、実行およびデータベースへの接続は完全に共通言語ランタイム(CLR)内で行うことができます。

メモ  アプリケーションがバインド リダイレクトを使用している場合は、バインド リダイレクト ファイルを Pervasive.Data.SqlClient.4.0 または Pervasive.Data.SqlClient.4.2 にアップデートする必要があります。

システム要件

このリリースでの新機能

PSQL Data Provider for .NET Guide』の「本リリースでの新機能」を参照してください。

はじめに

ADO.NET のための PSQL データ プロバイダーで必要とされるファイルは、2 つの異なったインストールを通して提供されます。PSQL データベース エンジン(全エディション)をインストールすると、デフォルトでプロバイダー アセンブリが含まれています。設計時ファイル、サンプル ソース コード、テンプレートおよびライブラリは、ADO.NET アクセス方法用のソフトウェア開発キット(SDK)に含まれています。

プロバイダー アセンブリ

データベース エンジンのインストールは、PSQL インストール先の PSQL\bin フォルダー下のバージョンに応じたフォルダーに、プロバイダー アセンブリをコピーします。個別のフォルダーは 4.0 と 4.2 を使用します。

.NET Framework のサポートされているバージョンを検出した場合は、次の処理も発生します。

汎用プロバイダーのインスタンス(Pervasive.Data.SqlClient)は常に最新のプロバイダー アセンブリを指します。

PSQL\bin フォルダーにコピーされたプロバイダー アセンブリは、インストール時にプリコンパイルされません。つまり、それらはローカル コンピューター上の Windows ネイティブ イメージ サービスに追加されません。プロバイダー アセンブリをプライベート サイド バイ サイド アセンブリとしてアプリケーションと一緒にインストールし、ターゲット システム上の Windows ネイティブ イメージ サービスに追加したい場合は、インストールにそれらを追加する必要があります。Microsoft MSDN ライブラリで "ネイティブ イメージ サービス" を参照してください。

メモ  データベース エンジンのインストールがバージョン 3.2 より古い PSQL ADO.NET データ プロバイダーを検出すると、古いプロバイダーはアンインストールされます。

設計時ファイル

ASP.NET 用のさまざまな PSQL メンバーシップ プロバイダーと Visual Studio 統合に必要な設計時ファイルは、 AG-TECH PSQL Library からダウンロードできます。アセンブリ バージョンごとに独自の SDK インストーラーが用意されています。

メンバーシップ プロバイダーは、.NET アプリケーションを開発するコンピューターと、そのアプリケーションを実行するクライアント コンピューターにインストールする必要があります。

それぞれのメンバーシップ プロバイダーはインストール中に GAC にインストールされます。

異なるプロバイダーの参照

SDK のインストーラーはサンプル ソース コード、テンプレートおよびライブラリをインストールすることに加え、PSQL ADO.NET データ プロバイダーのために次の統合を実行します。

PSQL ADO.NET データ プロバイダーをインストール後に Visual Studio をインストールする場合

PSQL ADO.NET SDK をインストール後に Visual Studio をインストールした場合は、SDK のインストーラーを再実行します。SDK のインストーラーは PSQL メンバーシップ プロバイダーと Visual Studio を統合します。

Logging Application Block の構成

Logging Application Block を正しく機能させるにはアプリケーションに次の行を含める必要があります。

ConfigurationManager.GetSection("Pervasive.Data.SqlClient.Entity");

設計の考慮点

以下の情報は PSQL ADO.NET データ プロバイダーを機能させるためのアプリケーションの設計方法です。

設計方法
解説
アプリケーションは PSQL プロバイダーの汎用プロバイダー インスタンスを参照します。
  • アプリケーションは再コンパイルすることなく Actian Corporation によってリリースされたプロバイダーのアップデートを使用できます。
  • アプリケーションはプロバイダー ファイルを配布する必要がありません。
  • アプリケーションは PSQL のインストールおよび PSQL パッチによって GAC にインストールされた最新のアセンブリ バージョンを常に使用することができます。
アプリケーションは PSQL プロバーダー 4.0 や PSQL プロバイダー 4.2 のようなバージョンに応じたプロバイダーのインスタンスを参照します。
  • アプリケーションは GAC にインストールされたプロバイダーの特定のバージョンの最新のパッチを使用します。
  • アプリケーションは PSQL によってインストールされたプロバイダーの最新のリリースを使用しません。
アプリケーションはプロバイダーの厳密な名前(公開キーとアセンブリを生成したデジタル署名と、アセンブリのテキスト名、バージョン番号およびカルチャ情報(提供される場合)から成り立つ名前)を参照します。
  • アプリケーションはプロバイダー特定のバージョンを配布します。
  • アプリケーションは特定のプロバイダーをサイド バイ サイド アセンブリとしてアプリケーション インストール フォルダーにインストールします。

Membership Provider for ASP.NET 2.0

ASP.NET ログイン コントロールは、カスタムの PSQL メンバーシップ プロバイダーを使用して、ユーザー情報を格納するための個々のデータベースを指定します。

カスタムのメンバーシップ プロバイダーの記述に関する情報は、http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/f1kyba5e.aspx から入手できます。

メンバーシップ プロバイダーの場所については、ライブラリを参照してください。

ライブラリとサンプルに含まれるサンプルの ASP.NET アプリケーションは、ユーザーの作成、パスワードの変更、パスワードの回復、およびユーザーの検証を行う方法を示しています。

ライブラリ

SDK セットアップ プログラムは以下に示すライブラリを PSQL\Bin フォルダーの内のバージョン別のフォルダーにコピーします。『Getting Started with PSQL』の「PSQL ファイルはどこにインストールされますか?」も参照してください。

ライブラリ
説明
PSQL.Membership.Provider.dll
ASP.NET ログイン コントロールから PSQL データベースの使用を可能にします。
PSQL.VisualStudio.DataTools.dll
Visual Studio の開発環境でサーバー エクスプローラー統合のために使用されます。

メンバーシップ プロバイダー要件

◎ メンバーシップ プロバイダーの使用手順

これで、ASP.NET のログイン コントロールは PSQL Membership Provider を使用するようになります。

ユーザー テーブル スクリプト
CREATE TABLE Users 
( 
  PKID UniqueIdentifier NOT NULL PRIMARY KEY, 
  Username Char (255) NOT NULL, 
  ApplicationName char (255) NOT NULL, 
  Email Char (128) NOT NULL, 
  Comment Char (255), 
  "Password" Char (128) NOT NULL, 
  PasswordQuestion Char (255), 
  PasswordAnswer Char (255), 
  IsApproved SmallInt, 
  LastActivityDate DateTime, 
  LastLoginDate DateTime, 
  LastPasswordChangedDate DateTime, 
  CreationDate DateTime, 
  IsOnLine SmallInt, 
  IsLockedOut SmallInt, 
  LastLockedOutDate DateTime, 
  FailedPasswordAttemptCount Integer, 
  FailedPasswordAttemptWindowStart DateTime, 
  FailedPasswordAnswerAttemptCount Integer, 
  FailedPasswordAnswerAttemptWindowStart DateTime 
) 
WEB.CONFIG の修正例
<connectionStrings> 
<add name="PsqlServices" connectionString="ServerDSN=ASPNETPSQL;" /> </
connectionStrings> <system.web> 
<membership defaultProvider="PsqlMembershipProvider" 
userIsOnlineTimeWindow="120"> 
<providers> 
<clear /> 
<add  
name="PsqlMembershipProvider"  
type="PSQL.Membership.PsqlMembershipProvider"  
connectionStringName="PsqlServices" 
enablePasswordRetrieval="true" 
enablePasswordReset="true" 
requiresQuestionAndAnswer="true"  
writeExceptionsToEventLog="true"  
debug="false" 
passwordFormat="Clear"/> 
</providers> 
</membership> </system.web>

IPv6 環境

PSQL ADO.NET データ プロバイダーは、IPv6 環境(IPv4/IPv6 混在または IPv6 のみ)をサポートしています。

ドキュメント

PSQL SDK ドキュメントの『PSQL Data Provider for .NET Guide』および『PSQL Programmer’s Guide』が .NET アプリケーションの開発に役立ちます。

サンプル

以下の表は ADO.NET データ プロバイダーで提供されるサンプルの要約です。デフォルトで、この SDK のインストールでは、サンプル ファイルを ProgramData\Actian\PSQL\ado.net フォルダー内のバージョン別のフォルダーにコピーします。注意:アプリケーション データの場所はオペレーティング システムによって異なります。詳細については、『Getting Started with PSQL』の「PSQL ファイルはどこにインストールされますか?」を参照してください。

フォルダー
サンプル
サンプルの目的
Provider
CommandBuilder
SQL ステートメントからコマンドを作成します
CreateDatabaseObjects
テーブルあるいはストアド プロシージャのようなデータベース オブジェクトを作成します
DataAdapter
データ アダプターを使用して、データの読み取りや変更を行います
DataGridUpdate
グリッド コントロールの中でデータを更新します
DataReader
データ リーダーを使用して、データを取得します
Escapes
Escape ステートメント中でエスケープ シーケンスを処理します
LimitingRows
結果セットから返される行数を制限します
LocalTransactions
トランザクションを処理します
LongDataTypes
LONGVARCHAR のような長いデータ型を使用します
ScalarValue
値を返すスカラー関数を実行します
StoredProcedures
ストアド プロシージャを使用します
MembershipProvider
ASP.NET ログイン コントロールと共にメンバーシップ プロバイダーを使用するための ASPX ファイル
さまざまなログイン活動や、パスワードの変更などを行います
Enterprise Library
Microsoft Enterprise Library を使用したサンプル
Microsoft Enterprise Library の使用法を示します

既知の問題

PSQL v12 の既知の問題はすべて PSQL Web サイトで公開されています。

免責事項

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