Pervasive PSQL v11 SP3 ADO.NET データ プロバイダー リリース ノート
アップデート リリース - 2014 年 5 月

目次

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Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーについて

Pervasive PSQL v11 SP3 は、ADO.NET データ プロバイダーの 4 つのバージョン、3.2、3.5、4.0、および 4.1 バージョンを提供します。デフォルトで、すべてのバージョンがデータベース エンジンと一緒にインストールされます。

メモ  Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダー 4.0 および Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダー 4.1 をご使用の場合は、Pervasive PSQL v11 SP3 は最新のアップデートが適用されている必要があります。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーはマネージ コードのみで構築されており、実行およびデータベースへの接続は完全に共通言語ランタイム(CLR)内で行うことができます。

システム要件

このリリースでの新機能

Pervasive PSQL Pervasive Data Provider for .NET Guide and Reference』の「本リリースでの新機能」を参照してください。

はじめに

ADO.NET のための Pervasive PSQL データ プロバイダーで必要とされるファイルは、2 つの異なったインストールを通して提供されます。Pervasive PSQL データベース エンジン(全エディション)をインストールすると、デフォルトでプロバイダー アセンブリが含まれています。設計時ファイル、サンプル ソース コード、テンプレートおよびライブラリは、ADO.NET アクセス方法用のソフトウェア開発キット(SDK)に含まれています。

プロバイダー アセンブリ

データベース エンジンのインストールは、32 ビット PSQL インストール先の PSQL\bin フォルダー下のバージョンに応じたフォルダーに、プロバイダー アセンブリをコピーします。3.2、3.5、4.0、および 4.1 で個別のフォルダーが使用されます。

.NET Framework のサポートされているバージョンを検出した場合は、次の処理も発生します。

汎用プロバイダーのインスタンス(Pervasive.Data.SqlClient)は常に最新のプロバイダー アセンブリを指します。

PSQL\bin フォルダーにコピーされたプロバイダー アセンブリは、インストール時にプリコンパイルされません。つまり、それらはローカル コンピューター上の Windows ネイティブ イメージ サービスに追加されません。プロバイダー アセンブリをプライベート サイド バイ サイド アセンブリとしてアプリケーションと一緒にインストールし、ターゲット システム上の Windows ネイティブ イメージ サービスに追加したい場合は、インストールにそれらを追加する必要があります。Microsoft MSDN ライブラリで "ネイティブ イメージ サービス" を参照してください。

メモ  データベース エンジンのインストールがバージョン 3.2 より古い Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーを検出すると、古いプロバイダーはアンインストールされます。

設計時ファイル

ASP.NET 用のさまざまな Pervasive メンバーシップ プロバイダーと Visual Studio 統合に必要な設計時ファイルは、AG-TECH PSQL Library からダウンロードできます。それぞれのアセンブリが含まれる SDK インストーラーは AG-TECH PSQL Library からダウンロードできます。

http://www.agtech.co.jp/support/reference/pervasive/psqllib/access_methods/adonet.html

メンバーシップ プロバイダーは、.NET アプリケーションを開発するコンピューターと、そのアプリケーションを実行するクライアント コンピューターにインストールする必要があります。

それぞれのメンバーシップ プロバイダーはインストール中に GAC にインストールされます。

異なるプロバイダーの参照

SDK のインストーラーはサンプル ソース コード、テンプレートおよびライブラリをインストールすることに加え、Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーのために次の統合を実行します。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーをインストール後に Visual Studio をインストールする場合

Pervasive PSQL ADO.NET SDK をインストール後に Visual Studio をインストールした場合は、SDK のインストーラーを再実行します。SDK のインストーラーは Pervasive PSQL メンバーシップ プロバイダーと Visual Studio を統合します。

Logging Application Block の構成

Logging Application Block を正しく機能させるにはアプリケーションに次の行を含める必要があります。

ConfigurationManager.GetSection("Pervasive.Data.SqlClient.Entity");

設計の考慮点

以下の情報は Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーを機能させるためのアプリケーションの設計方法です。

設計方法
解説
アプリケーションは Pervasive PSQL プロバイダーの汎用プロバイダー インスタンスを参照します。
  • アプリケーションは再コンパイルすることなく Pervasive によってリリースされたプロバイダーのアップデートを使用できます。
  • アプリケーションはプロバイダー ファイルを配布する必要がありません。
  • アプリケーションは Pervasive PSQL のインストールおよび Pervasive PSQL パッチによって GAC にインストールされた最新のアセンブリ バージョンを常に使用することができます。
アプリケーションは、Pervasive PSQL プロバイダー 3.2 や Pervasive PSQL プロバイダー 3.5、Pervasive PSQL プロバイダー 4.0、または Pervasive PSQL プロバイダー 4.1 などの、バージョンに応じたプロバイダーのインスタンスを参照します。
  • アプリケーションは GAC にインストールされたプロバイダーの特定のバージョンの最新のパッチを使用します。
  • アプリケーションは Pervasive PSQL によってインストールされたプロバイダーの最新のリリースを使用しません。
アプリケーションはプロバイダーの厳密な名前(公開キーとアセンブリを生成したデジタル署名と、アセンブリのテキスト名、バージョン番号およびカルチャ情報(提供される場合)から成り立つ名前)を参照します。
  • アプリケーションはプロバイダー特定のバージョンを配布します。
  • アプリケーションは特定のプロバイダーをサイド バイ サイド アセンブリとしてアプリケーション インストール フォルダーにインストールします。

Membership Provider for ASP.NET 2.0

ASP.NET ログイン コントロールは、カスタムの Pervasive メンバーシップ プロバイダーを使用して、ユーザー情報を格納するための個々のデータベースを指定します。

カスタムのメンバーシップ プロバイダーの記述に関する情報は、http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/f1kyba5e.aspx から入手できます。

メンバーシップ プロバイダーの場所については、ライブラリを参照してください。

ライブラリとサンプルに含まれるサンプルの ASP.NET アプリケーションは、ユーザーの作成、パスワードの変更、パスワードの回復、およびユーザーの検証を行う方法を示しています。

ライブラリ

セットアップ プログラムは以下に示すライブラリを Program Files\Pervasive Software\PSQL\Bin\ADONET3.2 または ADONET3.5 フォルダーにインストールします。『Getting Started with Pervasive PSQL』の「Pervasive PSQL ファイルがインストールされる場所」も参照してください。

ライブラリ
説明
PSQL.Membership.Provider.dll
ASP.NET ログイン コントロールから PSQL データベースの使用を可能にします。
PSQL.VisualStudio.DataTools.dll
Visual Studio の開発環境でサーバー エクスプローラー統合のために使用されます。

サンプル

以下の表は Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーで提供されるサンプルの要約です。デフォルトで、この SDK のインストールでは、サンプル ファイルを ProgramData\Pervasive Software\PSQL\ado.net ディレクトリ内のバージョン別のフォルダーにコピーします。

注意:アプリケーション データの場所はオペレーティング システムによって異なります。詳細については『Getting Started with Pervasive PSQL』の「Pervasive PSQL ファイルがインストールされる場所」を参照してください。

フォルダー
サンプル
サンプルの目的
Provider
CommandBuilder
SQL ステートメントからコマンドを作成します
CreateDatabaseObjects
テーブルあるいはストアド プロシージャのようなデータベース オブジェクトを作成します
DataAdapter
データ アダプターを使用して、データの読み取りや変更を行います
DataGridUpdate
グリッド コントロールの中でデータを更新します
DataReader
データ リーダーを使用して、データを取得します
Escapes
Escape ステートメント中でエスケープ シーケンスを処理します
LimitingRows
結果セットから返される行数を制限します
LocalTransactions
トランザクションを処理します
LongDataTypes
LONGVARCHAR のような長いデータ型を使用します
ScalarValue
値を返すスカラー関数を実行します
StoredProcedures
ストアド プロシージャを使用します
MembershipProvider
ASP.NET ログイン コントロールと共にメンバーシップ プロバイダーを使用するための ASPX ファイル
さまざまなログイン活動や、パスワードの変更などを行います
Enterprise Library
Microsoft Enterprise Library を使用したサンプル
Microsoft Enterprise Library の使用法を示します

メンバーシップ プロバイダー要件
メンバーシップ プロバイダー使用手順
  1. V2 メタデータを使用して Pervasive PSQL データベースを作成します。(『Pervasive PSQL User's Guide』の「新規データベースを作成するには」を参照)。
  2. 下に示した "ユーザー テーブル スクリプト" を使用してテーブルを作成します。
  3. WEB.CONFIG の membership セクションを修正します。下に示した「WEB.CONFIG の修正例」を参照してください。

これで、ASP.NET のログイン コントロールは Pervasive Membership Provider を使用するようになります。

ユーザー テーブル スクリプト
CREATE TABLE Users 
( 
  PKID UniqueIdentifier NOT NULL PRIMARY KEY, 
  Username Char (255) NOT NULL, 
  ApplicationName char (255) NOT NULL, 
  Email Char (128) NOT NULL, 
  Comment Char (255), 
  "Password" Char (128) NOT NULL, 
  PasswordQuestion Char (255), 
  PasswordAnswer Char (255), 
  IsApproved SmallInt, 
  LastActivityDate DateTime, 
  LastLoginDate DateTime, 
  LastPasswordChangedDate DateTime, 
  CreationDate DateTime, 
  IsOnLine SmallInt, 
  IsLockedOut SmallInt, 
  LastLockedOutDate DateTime, 
  FailedPasswordAttemptCount Integer, 
  FailedPasswordAttemptWindowStart DateTime, 
  FailedPasswordAnswerAttemptCount Integer, 
  FailedPasswordAnswerAttemptWindowStart DateTime 
) 
WEB.CONFIG の修正例
<connectionStrings> 
<add name="PsqlServices" 
connectionString="ServerDSN=ASPNETPSQL;" /> </
connectionStrings> <system.web> 
<membership defaultProvider="PsqlMembershipProvider" 
userIsOnlineTimeWindow="120"> 
<providers> 
<clear /> 
<add  
name="PsqlMembershipProvider"  
type="PSQL.Membership.PsqlMembershipProvider"  
connectionStringName="PsqlServices" 
enablePasswordRetrieval="true" 
enablePasswordReset="true" 
requiresQuestionAndAnswer="true"  
writeExceptionsToEventLog="true"  
debug="false" 
passwordFormat="Clear"/> 
</providers> 
</membership> </system.web>

IPv6 環境

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダー 3.5 以降は、IPv6 環境(IPv4/IPv6 混在または IPv6 のみ)をサポートしています。これより前のバージョンのデータ プロバイダーを IPv6 のみの環境で使用すると、予期しない結果が生じる可能性があります。

ドキュメント

Pervasive PSQL SDK ドキュメントの『Pervasive PSQL Pervasive Data Provider for .NET Guide and Reference』および『Pervasive.SQL Programmer's Guide』が .NET アプリケーションの開発に役立ちます。

既知の問題

Pervasive PSQL v11 SP3 の既知の問題はすべて Web サイトで公開されています。最新の既知の問題については、http://www.agtech.co.jp/download/update/pervasive/psqlv11.html をご覧ください。

免責事項

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