インターフェイス ライブラリ
この章では、以下の項目について説明します。
インターフェイス ライブラリの概要
Windows アプリケーションから MicroKernel エンジンにアクセスする適切な方法は、コンパイル時に Btrieve Glue DLL を参照するライブラリにリンクすることです。Glue DLL は、インターフェイス DLL にアプリケーションを接着する役目を果たします。接着剤のように、Glue DLL はアプリケーションとインターフェイス DLL の間に介在する薄い層です。Glue DLL は、以下のアクションを正常に実行する役割を担っています。
1 インターフェイス DLL を読み込む。
2 インターフェイス DLL にバインドする、つまり、インターフェイス DLL からシンボルをインポートする。
どの段階でも、Glue DLL で障害状態が発生した場合は、アプリケーションが障害をユーザーに伝えるための適切なステータス コードを Glue DLL が発行します。
表
27 には、アプリケーションがリンクできるライブラリ、および読み込む DLL を示します。
表 27 MicroKernel エンジン プログラミング ライブラリ
オペレーティング システムとコンパイラ1 | Glue DLL | リンク ライブラリ |
---|
Windows 32 ビット(Microsoft Visual C++、Watcom、Embarcadero) | W3BTRV7.DLL | W3BTRV7.LIB |
Windows 64 ビット | W64BTRV.DLL | W64BTRV.LIB |
1 コンパイラ対応ライブラリは、異なるサブディレクトリ内にあります。Win32 アプリケーションをリンクするには、Microsoft コンパイラを使用する場合は \Win32 ディレクトリを使用し、Embarcadero または Watcom コンパイラを使用する場合は \Win32x ディレクトリを使用します。Nano Server または Windows IoT Core などの UWP プラットフォーム向けのアプリケーションをリンクするには、\winuwp ディレクトリを使用します。 |
Linux および macOS
Linux および macOS には glue コンポーネントがありません。アプリケーションはインターフェイスを実装する共有ライブラリに対して直接リンクします。Linux 32 ビットと、Linux および macOS 64 ビット アプリケーション用の MicroKernel エンジンのリンク ライブラリはいずれも libpsqlmif です。
Zen アプリケーションの配布
Zen データベース エンジンでアプリケーションを開発する予定であれば、アプリケーションを配布する場合に以下の条件を心得ておいてください。
Zen の配布規則
Zen でアプリケーションを開発した後、製品を配布する場合は Actian Corporation とのライセンス契約に注意してください。配布権に関するご質問は、弊社のマーケティング部署にお問い合わせください。
Zen を開発したアプリケーションと共にインストールする
Zen インストールのカスタマイズに関する情報は、『Installation Toolkit Handbook』を参照してください。