ワークグループ エンジンの構成
 
このページをシェアする                  
ワークグループ エンジンの構成
使用可能なワークグループ エンジン構成について
この章では、ワークグループ エンジンの使用の背後にある概念について説明します。ワークグループ エンジンに使用できる構成について、またその設定手順についても説明します。Gateway Locator ユーティリティを使用したゲートウェイ構成の手順についても取り上げます。
この章には以下のセクションが含まれます。
概要
小規模クライアント/サーバー構成のセットアップ
ピアツーピア構成のセットアップ
ゲートウェイ構成のセットアップ
サービスとしてのワークグループ エンジンの起動
概要
このセクションでは、ワークグループ エンジンの基本的なコンセプトと要件について説明します。ワークグループ エンジンについて、より詳しい情報が必要な場合は、『Advanced Operations Guide』を参照してください。『Advanced Operations Guide』には、ワークグループ エンジン、ゲートウェイ構成のセットアップおよびリダイレクト ロケーター ファイルについての技術的な説明があります。
インストール要件
同じデータに同時にアクセスするすべてのコンピューターにワークグループ エンジンをインストールする必要があります。
オペレーティング システムのセキュリティ
データベース サーバー エンジンでは、ユーザー名に割り当てられた権限によって OS レベルのファイル セキュリティを設定することができます。ワークグループ エンジンではこれを行いません。ワークグループ エンジンが最も一般的に使用される小規模オフィスでは、ネットワークの専門家が不足している場合があり、わずかなセキュリティでデータにアクセスできることが好ましいため、これが理想的であると考えます。
ワークグループの使用に適した状況
ワークグループ エンジンの使用に適する 3 つの主な構成があります。
小規模クライアント/サーバー構成
この構成を行うのは、ワークグループ エンジンがインストールされている 1 台のコンピューター上にすべてのデータが存在し、データの共有に制限がある場合です。この構成は、ほとんどの小規模クライアント/サーバー設定に対応します。
ピアツーピア構成
次に、ワークステーション間でデータを配布するのにワークグループ エンジンを使用する場合です。これをピアツーピア トポロジと言います。この構成は、各アプリケーションで通常はそのデータの多くをローカル ハード ドライブに保存するが、定期的にほかのワークステーションのデータにアクセスする、またはデータをほかのワークステーションと共有する必要がある場合に使用します。
この構成では、各コンピューターでそれぞれデータ ディレクトリまたはディレクトリを共有します。そのデータにアクセスする必要のあるコンピューターは、共有データ ディレクトリに 1 つまたは複数のドライブをマップします。各コンピューターのワークグループ エンジンがそれぞれミニ サーバー エンジンとして動作し、そのコンピューターにあるデータ ファイルの読み込み、または書き込みを行います。
ゲートウェイ構成
ワークグループ エンジンを必要とする 3 つめのトポロジは、MicroKernel エンジンがないサーバー上のファイルにデータが保存されている場合です。これは Unix サーバーや定期的にバックアップを行うほかのタイプのネットワーク ファイル サーバーですが、MicroKernel エンジンをサポートすることができません。このような状況では、サーバーのディレクトリにあるファイルを最初に開いたワークグループ エンジンがそのディレクトリ内の各ファイルへのゲートウェイとなります。その他のワークステーションは、ゲートウェイ エンジンを経由してクライアント サーバー形式でデータにアクセスします。
特定のディレクトリへのゲートウェイ エンジンは、そのディレクトリに ~PVSW~.LOC という名前のファイルを作成することによってそのエンジン自身を識別します。このファイルは「ゲートウェイ ロケーター ファイル」と呼ばれ、ゲートウェイ エンジンが存在するコンピューターのネットワーク名が含まれます。ほかのワークグループ エンジンがこのデータへのアクセスを試行する場合は、ロケーター ファイルを読み込んで、データにアクセスするために通信する必要のあるエンジンの名前を見つけます。
ロケーター ファイルを読み取り専用にすると、常に同じエンジンで特定のディレクトリのファイルを提供させることができます。これは静的なゲートウェイであり、「固定ゲートウェイ」と呼びます。詳細については、固定ゲートウェイをセットアップするにはを参照してください。
ゲートウェイ エンジンは、データ ファイルへのページの読み込みおよび書き込みを行うサーバー エンジンとして動作し、そのキャッシュを最も有効利用することができます。ゲートウェイ機能は、現在のゲートウェイ エンジンにおいて特定のディレクトリ内のファイルを開いているクライアント アプリケーションがない場合は、そのディレクトリのオーナーシップを変更できるよう設計されています。あるデータベース エンジンが、ディレクトリ内の(使用していた)最後のデータ ファイルを閉じると、そのエンジンがロケーター ファイルを解放して削除します。次にデータ ファイルを開いたエンジンが、そのデータ ファイルがあるディレクトリへの新しいゲートウェイ エンジンとなります。
ゲートウェイ エンジンとは
ゲートウェイ エンジン」は、リモート ファイル サーバーにある特定のディレクトリ内のすべてのファイルにアクセスする唯一の経路として動作するワークグループ エンジンです。複数のワークグループ エンジンが同時に同じデータベースにアクセスする場合、これらのエンジンは同時にすべてのファイルを開かず、ファイルを共有することもありません。そのデータベースに最初にアクセスしたワークグループ エンジンがそれらのファイルの一時的な "オーナー" になるので、その他すべてのワークグループ エンジンはゲートウェイ エンジンにコンタクトすることによってデータにアクセスしなければなりません。ゲートウェイ エンジンのみがファイルを開き、そのファイルの読み込み/書き込みを行います。その他のワークグループ エンジンはクライアントとなり、ミニ サーバー エンジンとして動作するゲートウェイ エンジンへリクエストします。
注意: ユーザーがコンピューターをゲートウェイとして使用している間は、そのコンピューターをシャットダウンしないようにしてください。シャットダウンしてしまうとデータが失われます。
データ ファイルが存在するコンピューター上にデータベース エンジンがインストールされていない、またはそのコンピューター上でデータベース エンジンが起動していない場合にのみ、ゲートウェイ エンジンが動作します。
小規模クライアント/サーバー構成のセットアップ
小規模クライアント/サーバー構成で説明したように、ワークグループ エンジンがインストールされている 1 台の中央コンピューター上にあるデータを数台のワークステーションで共有する場合には、このセットアップを使用する必要があります。
複数のコンピューターにデータが存在する、またはデータが存在するコンピューターにデータベース エンジンをインストールできない場合は、ほかの構成を使用する必要があります。
小規模クライアント/サーバー構成をセットアップするには
1 ワークグループ エンジンは、データが存在する中央コンピューターおよびそのデータにアクセスするすべてのコンピューターにインストールする必要があります。
データが存在する中央コンピューターの起動時にはその ワークグループ エンジンも必ず起動されるようにしてください。これは、中央コンピューター以外のコンピューターのデータベース エンジンがデータにアクセスする前に完了している必要があります。ワークグループ エンジンをサービスとしてインストールした場合はデフォルトで起動します。デフォルトでは、新規でインストールする場合、ワークグループ エンジンはサービスとして実行します。ワークグループ エンジンをアプリケーションとしてインストールした場合は、コンピューターの起動時に必ずアプリケーションを開始するようにしてください。サービスとしてのワークグループ エンジンの起動を参照してください。
メモ: データが存在するコンピューターが起動時にデータベース エンジンを起動していない場合は、誤ってゲートウェイ構成が適用されます。ほかのワークグループ エンジンがデータにアクセスしようとしたときに、ローカル データベース エンジンが起動していないと、アクセスを試行するデータベース エンジンが自身をそのデータ ファイルのゲートウェイとして確立します。

この状況は、ローカルのワークグループ エンジンを再起動する前にデータをリクエストするコンピューターがないことを確認した上で、データが存在するコンピューターをシャットダウンし、再起動することによって解決することができます。データ ディレクトリから ~PVSW~.LOC ファイルを削除してゲートウェイが再確立されないようにする必要があります。

ゲートウェイのみがファイルを提供するように設定したい場合は、Gateway Locator ユーティリティを使用して静的なロケーター ファイルを設定するのが最も良い方法です。
2 データが存在するディレクトリを共有にして、ほかのコンピューターがドライブをそのデータ ディレクトリにマップできるようにします。
3 データにアクセスすると予想される各ワークステーションが、中央コンピューターの名前付きデータベースにアクセスできることを確認してください。『Advanced Operations Guide』の名前付きデータベースを参照してください。
セットアップが完了しました。データが存在するコンピューター上のワークグループ エンジンがミニ サーバーとして動作し、そのコンピューターにあるデータへのリクエストをすべて実行します。
ピアツーピア構成のセットアップ
ピアツーピア構成で説明したように、多くの異なるコンピューター上にデータが存在し、複数のワークステーションでローカル データを共有する状況で、各コンピューターにワークグループ エンジンがインストールされている場合には、このセットアップを使用する必要があります。
この構成は、すべてのワークグループ エンジンがサーバーとしてデータを共有することを除けば、前述の小規模クライアント/サーバー設定と似ています。
1 台のコンピューターにのみデータが存在する、またはデータが存在するコンピューターにデータベース エンジンをインストールできない場合は、ほかの構成を使用する必要があります。
ピアツーピア構成をセットアップするには
1 データが存在するコンピューターごとにワークグループ エンジンをインストールし、そのデータにアクセスするすべてのコンピューターにもワークグループ エンジンをインストールする必要があります。
データが存在する各コンピューターの起動時にはその ワークグループ エンジンも必ず起動されるようにしてください。これは、データーが存在するコンピューター以外のコンピューターのデータベース エンジンがデータにアクセスする前に完了している必要があります。ワークグループ エンジンをサービスとしてインストールした場合はデフォルトで起動します。デフォルトでは、新規でインストールする場合、ワークグループ エンジンはサービスとして実行します。ワークグループ エンジンをアプリケーションとしてインストールした場合は、コンピューターの起動時に必ずアプリケーションを開始するようにしてください。サービスとしてのワークグループ エンジンの起動を参照してください。
メモ: データが存在するコンピューターが起動時にデータベース エンジンを起動していない場合は、誤ってゲートウェイ構成が適用されます。ほかのワークグループ エンジンがデータにアクセスしようとしたときに、ローカル データベース エンジンが起動していないと、アクセスを試行するデータベース エンジンが自身をそのデータ ファイルのゲートウェイとして確立します。

この状況は、ローカルのワークグループ エンジンを再起動する前にデータをリクエストするコンピューターがないことを確認した上で、データが存在するコンピューターをシャットダウンし、再起動することによって解決することができます。データ ディレクトリから ~PVSW~.LOC ファイルを削除してゲートウェイが再確立されないようにする必要があります。

ゲートウェイのみがファイルを提供するように設定したい場合は、Gateway Locator ユーティリティを使用して静的なロケーター ファイルを設定するのが最も良い方法です。
2 データが存在するそれぞれのコンピューターで、そのデータがあるディレクトリを共有にし、ほかのコンピューターがそのデータ ディレクトリにドライブをマップできるようにします。
3 データにアクセスすると予想される各ワークステーションが、データが存在する名前付きデータベースにアクセスできることを確認してください。『Advanced Operations Guide』の名前付きデータベースを参照してください。
また、各ワークグループ エンジンは自身の物理ドライブのローカル データにアクセスできることも確認してください。
4 セットアップが完了しました。データが存在する各コンピューター上のワークグループ エンジンがミニ サーバーとして動作し、そのコンピューターにあるデータへのリクエストをすべて実行します。
また、各ワークグループ エンジンはローカル データのアクセスも処理します。つまり、そのコンピューター上のアプリケーションから同じコンピューター上にあるデータへのデータベース リクエストを行います。
ゲートウェイ構成のセットアップ
ゲートウェイ構成で説明したように、データベース エンジンがインストールされていないコンピューター上にデータ ファイルが存在する場合にのみ、このセットアップを使用する必要があります。
すべてのコンピューターにデータベース エンジンがインストールされている場合は、ほかの構成を使用する必要があります。
メモ: データが存在するコンピューターが起動時にデータベース エンジンを起動していない場合は、誤ってゲートウェイ構成が適用されます。ほかのワークグループ エンジンがデータにアクセスしようとしたときに、ローカル データベース エンジンが起動していないと、アクセスを試行するデータベース エンジンが自身をそのデータ ファイルのゲートウェイとして確立します。

この状況は、本章で説明したように固定ゲートウェイを指定するか、またはローカルのワークグループ エンジンを再起動する前にデータをリクエストするコンピューターがないことを確認した上で、データが存在するコンピューターをシャットダウンし、再起動することによって解決することができます。データ ディレクトリから ~PVSW~.LOC ファイルを削除してゲートウェイが再確立されないようにする必要があります。

ゲートウェイのみがファイルを提供するように設定したい場合は、Gateway Locator ユーティリティを使用して静的なロケーター ファイルを設定するのが最も良い方法です。
動的または固定ゲートウェイ
2 つの異なるゲートウェイ構成をセットアップすることができます。デフォルトの動作は、「動的」ゲートウェイ構成です。この構成では、リモート データ ファイルを最初に開いたエンジンが、ディレクトリ内のすべてのファイルを閉じるまでゲートウェイ エンジンとして機能します。次にデータ ファイルを開いたエンジンが新しいゲートウェイ エンジンになります。この構成は最も柔軟性がありますが、エンジンが複数のネットワーク プロトコルを試行したり、既存のゲートウェイ エンジンをチェックするので、データベースへの初期接続に時間がかかります。
メモ: 複数の共有データ ソースを扱うピアツーピア構成で動的ゲートウェイを使用しないでください。この構成はサポートされているので設計どおりに動作しますが、複数のエンジンが複数あるデータの場所の間でオーナーシップをやり取りするので、接続に著しく時間がかかります。また、リモート コンピューター上のワークグループ エンジンがローカルのハード ドライブにあるデータのゲートウェイとなる状況が発生する可能性もあります。ローカルのワークグループ エンジンの方がより高いパフォーマンスでデータを提供できる場合、この待ち時間は明らかに無駄なものです。

この状況を防ぐには、各コンピューターの起動時に、そのすべてのコンピューター上のワークグループ エンジンが起動するようにしておきます。また、通常、ワークグループ エンジンはユーザーがログオンするまで起動しないので、各コンピューターでログオンしておく必要があります。

各コンピューター上にあるデータ ファイルのゲートウェイとしてそれぞれのコンピューターを固定で割り当てることによって、この状況を防ぐこともできます。このタスクを実行する方法については、固定ゲートウェイをセットアップするにはを参照してください。
もう 1 つの構成は、「永続」または「固定」ゲートウェイ構成と言います。この構成では、特定のディレクトリのゲートウェイ エンジンとして、特定のエンジンを割り当てます。ほかのエンジンがデータにアクセスしようとしたときに、このエンジンが起動していなかった場合は、エラー コードが返されデータを使用することはできません。
動的ゲートウェイをセットアップするには
1 これはデフォルトの動作です。各コンピューターのワークグループ エンジンが、名前付きデータベース(およびそのデータ)にアクセスできることを確認してください。『Advanced Operations Guide』の名前付きデータベースを参照してください。
これでゲートウェイは、リモート データにアクセスするワークグループ エンジンに応じて動的に割り当てられます。
固定ゲートウェイをセットアップするには
特定のディレクトリに対して固定ゲートウェイ エンジンを指定するには、固定ゲートウェイ エンジンにする名前が含まれる ~PVSW~.LOC ファイルの属性を読み取り専用に変更する必要があります。このタスクを実行する方法はいくつかあります。
Gateway Locator ユーティリティを使用する
1 オペレーティング システムの[スタート]メニューまたはアプリ画面から Gateway Locator にアクセスします。
2 ターゲット ディレクトリ]フィールドに、固定ゲートウェイをセットアップするためのデータ ファイルが含まれているディレクトリのパスを入力または参照します。
3 ディレクトリ ステータス]領域で[変更]をクリックします。表示されるダイアログ ボックスで[ゲートウェイを割り当てる]オプションをクリックし、ゲートウェイにするコンピューターのネットワーク名を入力または参照します。[OK]をクリックします。
4 Gateway Locator のメイン ウィンドウに戻り、[永続割り当て]のチェックをオンにします。[終了]をクリックします。
DOS コマンド ラインを使用する
1 DOS コマンド プロンプトで ATTRIB +R コマンドを使用し、~PVSW~.LOC ファイルの属性を変更します。
たとえば、現在のディレクトリがファイルの存在するディレクトリの場合、次のコマンドを入力することができます。
ATTRIB +R ~PVSW~.LOC
Windows エクスプローラーを使用する
1 固定ゲートウェイを割り当てるためのディレクトリに含まれる ~PVSW~.LOC ファイルを右クリックします。ショートカット メニューから[プロパティ]を選択します。
2 プロパティ]ウィンドウの[全般]タブで、[属性]セクション内にある[読み取り専用]チェック ボックスをクリックします。[OK]をクリックします。
Gateway Locator ユーティリティでの作業
Gateway Locator ユーティリティでは、ネットワークにおけるゲートウェイ構成の制御と確認が行えます。このセクションでは、さまざまな目的でこのユーティリティを使用する方法について説明します。
このユーティリティを使用すれば、特定のディレクトリにあるデータ ファイルのゲートウェイとして使うワークグループ エンジンをユーザーが指定したり変更することができます。Gateway Locator ユーティリティは、PSQL v12 ワークグループ エンジンでのみ使用することができます。
Gateway Locator は、ロケーター ファイル ~PVSW~.LOC を読み込んで操作することにより動作します。このファイルは、ゲートウェイ エンジンを割り当てた任意のディレクトリに常駐します。このファイルがロック(使用中)されている場合、Gateway Locator は、その特定のディレクトリのゲートウェイとして使われるワークグループ エンジンを見つけることはできますが、変更することはできません。
Gateway Locator ユーティリティを起動するには
1 オペレーティング システムの[スタート]メニューまたはアプリ画面から Gateway Locator にアクセスします。
図 3 Gateway Locator のメイン ダイアログ ボックス
 
メモ: Gateway Locator はデータ ディレクトリ用にゲートウェイを設定するために使用できます。データ ディレクトリの場所はこのツールでは保存されません。したがって、[変更]をクリックする前にディレクトリ パスを必ず設定する必要があります。
2 ターゲット ディレクトリ]で、検索または変更するゲートウェイ エンジンのデータ ファイルが含まれているディレクトリのパスを入力または参照します。
3 デフォルトのターゲット ディレクトリは、現在の作業ディレクトリです。[...]ボタンをクリックすると、次のダイアログ ボックスが表示され、ターゲット ディレクトリを選択することができます。
図 4 Gateway Locator の[フォルダーの参照]ダイアログ ボックス
ゲートウェイ ワークグループ エンジンの検索
ターゲット ディレクトリを選択して、[リフレッシュ]ボタンをクリックすると、選択したディレクトリ(存在する場合)のゲートウェイ エンジンの名前が[割り当てられたゲートウェイ]ボックスに表示されます。選択したディレクトリ用のゲートウェイが存在しない場合は、ボックスに[割当てなし]と表示されます。
ゲートウェイ ワークグループ エンジンの変更
ターゲット ディレクトリの選択後は、[変更]をクリックし、特定のディレクトリのゲートウェイとして機能させるワークグループ エンジンを選択します(そのディレクトリのロケーター ファイルがロックされている場合、このボタンは使用不可になります)。次のダイアログ ボックスが表示されます。
図 5 [ゲートウェイの割り当て]ダイアログ ボックス
ゲートウェイとするサーバーのマシン名を入力または参照します。
図 6 [コンピュータの参照]ダイアログ ボックス
サービスとしてのワークグループ エンジンの起動
デフォルトでは、新規でインストールする場合、ワークグループ エンジンはサービスとして実行します。エンジンをサービスとして実行することにより、オペレーティング システムが起動したときに、エンジンを自動的に起動させることができます。ユーザーはエンジンを起動するためにログインする必要はありません。ワークグループ エンジンをサービスとして起動する場合、トレイ アイコンは表示されません。
インストール時の選択により、ワークグループ エンジンをコンソール アプリケーションとして実行させることができます。あるいは、以前のバージョンのワークグループが "アプリケーションとして実行" としてインストールされている状態でアップグレードを実行すると、そのアップグレード インストールでもアプリケーションとして実行するように設定されます。どちらの場合であっても、ワークグループ エンジンをサービスとして実行させたい場合は、そのように設定できます。
設定
ワークグループ エンジンをアプリケーションではなくサービスとして実行させるには、PSQL v12 ワークグループを再インストールする必要があります。インストール時に、エンジンのインストール モード設定のダイアログ ボックスで[サービスとしてインストールする]を選択します。PSQL Workgroup(Windows 版)のインストールを参照してください。
メモ: エンジンをサービスとして実行する場合はサービスとしてログオン権限が必要です。デフォルトのローカル システム アカウント以外のユーザー アカウントで、エンジンをサービスとして実行するようにした場合、Windows のコントロール パネルでそのサービスの[ログオン]プロパティを変更する必要があります。
Windows プラットフォーム場合、別のマシンにある PSQL データベースにアクセスするには、有効なユーザー名とパスワードが必要です。「システム アカウント」には、別のマシン上にある PSQL データベースへのアクセス権がありません。
PSQL ワークグループ サービスから別のマシンにあるデータベースにアクセスする場合は、そのマシンへの有効なユーザー名とパスワードを指定する必要があります。ただし、別のマシン上で起動している PSQL ワークグループがローカルで使用可能で、それが代わりにデータベースへのアクセスに使用できる場合は、ユーザー名やパスワードの指定は必要ありません。PSQL ワークグループ サービスのプロパティにアクセスします([サービス]ダイアログでワークグループ サービスをダブルクリックします)。[ログオン]セクションの[アカウント]オプションを選択し、有効なユーザー名とパスワードを指定します。
サービスの停止
サービスを停止して再開始する(ただしサービスを永続的に削除はしない)場合は、単にマシンを再起動します。
Windows プラットフォームでのサービスの停止は、ほかのサービスを停止する手順と同じです。
Windows 上でエンジンをサービスとして停止するには
1 Windows のコントロール パネルで[管理ツール]をクリックし、[サービス]をダブルクリックします。
2 ワークグループ エンジンに割り当てたサービス名を右クリックし、[停止]をクリックします。