Pervasive PSQL Vx Server(Linux 版)のインストール
Linux における Pervasive PSQL Vx Server のインストールとアンインストールの手順
この章では、Pervasive PSQL Vx Server をインストールおよびアンインストールする手順について説明します。
Pervasive PSQL Vx Server(Linux 版)をインストールする前に
Pervasive PSQL Vx Server をインストールする前に、以下の情報を確認してください。
•リリース ノート - このリリース ノートは配布メディアに収録されている readme_psqlvx.htm に記載されています。ユーザー マニュアルには含まれない最新の製品情報が記述されています。
この製品をインストールするには、root としてログインする必要があります。CD からインストールする場合は、CD のルート ディレクトリに移動する必要があります。
インストール後に問題が発生した場合は、
インストール後のトラブルシューティングを参照してください。
Server
Pervasive PSQL Vx Server のトランザクショナル インターフェイスに、ネットワークを介しドライブの割り当てを使って Windows ベースのクライアントからアクセスする場合は、サーバーに Samba パッケージをインストールしてください。Samba の Web サイト http://www.samba.org を参照してインストールおよび構成の手順を参照してください。
Pervasive PSQL Vx Server をインストールしたら、Samba のパス構成に関する情報が記載されている
Samba 用にサポートされるパスの形式 をお読みください。
Client
Linux クライアントは、Pervasive PSQL 製品がインストールされていない Linux マシン、あるいは Pervasive PSQL Vx Server がインストールされている Linux マシンにインストールすることができます。
お使いのデータベース サーバー エンジンが一定のシステム要件を満たさない場合は、「ステータス
3031:Linux リクエスターがサーバーに接続できません。」を受け取ることがあります。このステータス コードはクライアントとサーバーの互換性がないことを示します。 このエラーではなく、「ステータス
94:アプリケーションでアクセス権のエラーが発生しました。」(アクセス許可エラー)を受け取ることもあります。
インストール スクリプトでは以下の作業を実行します。
•必要な権限が完全にインストールされたかどうかを確認
•ユーザー psql とグループ pvsw を作成(存在していない場合)
•インストールされたファイルの "ユーザー:グループ" 所有権を "psql:pvsw" に設定(未設定の場合)
フル インストール
Pervasive PSQL Vx Server では、RPM および TAR の両方の Linux パッケージでフル インストールを提供します。フル インストールには、必要なエンジンとクライアント ファイル、ユーティリティと完全なユーザー マニュアルが含まれています。フル インストールではパッケージ名に "full" という語は含まれていません。
次の表は、インストール パッケージの概要です。
表 18 Linux 用のインストール
Pervasive PSQL 製品 | インストール タイプ | 含まれるもの |
Vx Server 64 ビット | フル | エンジンとクライアント ファイル、ユーティリティ、マニュアル |
Vx Server 32 ビット | フル | エンジンとクライアント ファイル、ユーティリティ、マニュアル |
Pervasive PSQL Client(64 ビット) | クライアント | クライアント ファイル1 |
Pervasive PSQL Client(32 ビット) | クライアント | クライアント ファイル、ユーティリティ、マニュアル |
Pervasive Backup Agent | ユーティリティ | Continuous オペレーションの実装に対する代替方法を提供するユーティリティ |
1 64 ビット クライアントには最小限のファイルが含まれるため、インストール パッケージは名には "core" という語が含まれます。 |
64 ビット ディストリビューションに関する注記
特定の 64 ビット版 Linux ディストリビューションは、デフォルトでは 64 ビットのコンポーネントと実行可能ファイルのみをサポートします。そのディストリビューション用の配布メディアには 32 ビット ライブラリも含まれますが、デフォルトでこれらはインストールされません。
Pervasive PSQL は 64 ビット版 Linux ディストリビューションをサポートしますが、特定の 32 ビット ライブラリも必要とします。64 ビット版 Linux ディストリビューションを使用する場合、デフォルトで 32 ビット ライブラリがインストールされるかどうかを確認してください。インストールされない場合、次の表を使用して Pervasive PSQL に必要な 32 ビット ライブラリとその他のコンポーネントを特定してください。
Pervasive PSQL 製品 | Linux 64 ビット ディストリビューションから要求される 32 ビット コンポーネント |
•Vx Server 64 ビット •Vx Server 32 ビット •Pervasive PSQL Client(32 ビット) | Pervasive PSQL の RPM および TAR インストール ファイルは、32 ビット GLIBC および LIBSTDC++ ライブラリが存在しているか確認します。これらのライブラリが存在しない場合、Pervasive PSQL Vx Server のインストールは停止し、メッセージを表示します。Pervasive PSQL Vx Server をインストールするには、最初に glibc.i686 および libstdc++.i686 をインストールしておく必要があります。 |
Pervasive PSQL の RPM および TAR インストール ファイルは、32 ビット GTK が存在しているかどうかも確認します。GTK が存在しない場合、Pervasive PSQL Vx Server は警告メッセージを表示します。このメッセージは、32 ビット GTK がインストールされなければ PCC、DDF Builder および GUI 手動認証ユーティリティが機能しないことを通知します。このメッセージの表示後、Pervasive PSQL のインストールは最後まで続行します。 PCC、DDF Builder および GUI 手動認証ユーティリティが動作するようにするには、以下の Linux パッケージをインストールします。 •gtk2.i686 •PackageKit-gtk-module.i686 •libcanberra-gtk2.i686 •gtk2-engines.i686 たとえば、次のように指定します。 yum install gtk2.i686 PackageKit-gtk-module.i686 libcanberra-gtk2.i686 gtk2-engines.i686 上記の 3 つのユーティリティを除けば、32 ビット GTK が存在しなくても Pervasive PSQL は機能することに留意してください。つまり、データベース エンジンは機能し、すべてのコマンド ライン ユーティリティも動作します。また、Pervasive PSQL ライブラリは存在するのでアプリケーションからのアクセスも可能です。クライアント アプリケーションは、32 ビット GTK を必要としなければ機能します。 |
•Vx Server 64 ビット •Vx Server 32 ビット | Pervasive PSQL Vx Server のインストールでは Samba の構成を試みます。ただし、特定の 64 ビット Lnux ディストリビューションでは、Samba はデフォルトでその一部のみがインストールされ有効になっていません。 Samba 共有 PSQLDATA の作成に関するインストール エラーを無視することができます(smb.conf ファイルは存在しますが、それをサポートするものは何もありません)。このエラーは無害なので Pervasive PSQL Vx Server は正常に機能します。 |
RPM を使用した Pervasive PSQL Vx Server のインストール
Linux ディストリビューションに RPM(Red Hat Package Manager)が含まれている場合は、その RPM 形式を使用して Pervasive PSQL Vx Server をインストールすることができます。RPM のバージョンは 4 以上であることが必要です。
ここでは、RPM を使用して以下の Pervasive PSQL Vx Server 製品をインストールする方法について説明します。
インストール後に問題が発生した場合は、
インストール後のトラブルシューティングを参照してください。
Pervasive PSQL Vx Server(Linux 版)のインストール - RPM
次の表や配布メディアを使用してインストール対象のパッケージ名を確認してください。
表 19 Vx Server 用のパッケージ名 - RPM
インストール タイプ | パッケージ名 |
サーバー 64 ビット | Pervasive.SQL-Vx.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm |
サーバー 32 ビット | Pervasive.SQL-Vx.jajp-yy.yy-zzz.zzz.i486.rpm |
すべてのパッケージ名において、yy.yy はリリース番号を示し、zzz.zzz はビルド番号を示します。実際のパッケージ名については配布メディアで確認してください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストール、あるいは以前のバージョンが存在するアップグレード インストールに分類されます。
初めてのインストール
パッケージ マネージャーが必要なファイルをすべてディスクにコピーし(デフォルトのロケーションは、/usr/local/psql)、以下のタスクを実行するインストール後処理スクリプトを実行します。
•ユーザー psql とグループ pvsw を作成
•インストールされたファイルの "ユーザー:グループ" 所有権を "psql:pvsw" に設定
•評価ライセンスの適用
•DEMODATA テスト データベースに新しい ODBC DSN(データ ソース名)を作成
•Samba 構成ファイルが見つかった場合
•新しい Samba 共有 PSQLDATA を作成
•新しい Samba 共有 PVPIPE$ を作成
•Pervasive PSQL Vx Server デーモンの起動スクリプトおよび停止スクリプトを作成
•Pervasive PSQL Vx Server デーモン(mkded)を起動
►RPM を使用して Pervasive PSQL Vx Server をインストールするには
メモ: Linux マシンに旧バージョンの Pervasive PSQL Vx Server がある場合は、
アップグレード インストールを参照してください。
1 root ユーザーとしてログインします。
2 RPM パッケージが現在のディレクトリにあることを確認し、以下のコマンドを入力します。
rpm -ivh <Vx Server 用のパッケージ名>
メモ: 使用するパッケージ名については、
Vx Server 用のパッケージ名 - RPMを参照してください。インストールを実行するためには適切なリリース番号とビルド番号を指定する必要があります。実際のパッケージ名については配布メディアで確認してください。
RPM パッケージが別のディレクトリにある場合、パッケージ名の前にパスを付けてください。
アップグレード インストール
古いバージョンの Pervasive PSQL Vx Server が既にインストールされている場合は、その製品をアンインストールしてから Pervasive PSQL Vx Server 製品をインストールする必要があります。
Pervasive PSQL Vx Server のアンインストールの詳細については、
Pervasive PSQL Vx Server(Linux 版)のアンインストールを参照してください。
Pervasive PSQL Client(Linux 版)のインストール - RPM
Pervasive PSQL Client のインストール パッケージの名前は以下の規則に従います。
表 20 クライアント用のパッケージ名 - RPM
インストール タイプ | パッケージ名 |
クライアント 64 ビット | Pervasive.SQL-Client-Core.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm |
クライアント 32 ビット | Pervasive.SQL-Client.jajp-yy.yy-zzz.zzz.i486.rpm |
すべてのパッケージ名において、yy.yy はリリース番号を示し、 zzz.zzz はビルド番号を示します。実際のパッケージ名については配布メディアで確認してください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストール、あるいは以前のバージョンが存在するアップグレード インストールに分類されます。
メモ: クライアント 64 ビットのインストールには、特定のユーティリティ、ドキュメントまたは SDK コンポーネントは含まれていません。それらをインストールするには、クライアント 64 ビットとクライアント 32 ビットの両製品をインストールする必要があります。これは Windows 版 Pervasive PSQL Client と同じであるため、詳細については
Windows での Pervasive PSQL Client のインストール を参照してください。
初めてのインストール
►RPM を使用して Pervasive PSQL Client をインストールするには
1 root ユーザーとしてログインします。
2 RPM パッケージが現在のディレクトリにあることを確認し、以下のコマンドを実行します。
rpm -ivh <クライアント用のパッケージ名>
メモ: 使用するパッケージ名については、
クライアント用のパッケージ名 - RPMを参照してください。インストールを実行するためには適切なリリース番号とビルド番号を指定する必要があります。実際のパッケージ名については配布メディアで確認してください。
RPM パッケージが別のディレクトリにある場合、パッケージ名の前にパスを付けてください。
アップグレード インストール
古いバージョンの Pervasive PSQL クライアントが既にインストールされている場合は、それをアンインストールしてから本クライアントをインストールする必要があります。
Pervasive PSQL のアンインストールの詳細については、
Pervasive PSQL Vx Server(Linux 版)のアンインストールを参照してください。
TAR を使用した Pervasive PSQL Vx Server のインストール
Linux ディストリビューションが RPM をサポートしていない、あるいは RPM を使用したくない場合は、TAR 形式を使用して Pervasive PSQL Vx Server をインストールすることができます。
ここでは、TAR を使用して以下の Pervasive PSQL Vx Server 製品をインストールする方法について説明します。
インストール後に問題が発生した場合は、
インストール後のトラブルシューティングを参照してください。
Pervasive PSQL Vx Server(Linux 版)のインストール - TAR
Pervasive PSQL Vx Server のインストール パッケージの名前は以下の規則に従います。
表 21 Vx Server 用のパッケージ名 - TAR
インストール タイプ | パッケージ名 |
Vx Server 64 ビット | Pervasive.SQL-Vx.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.tar.gz |
Vx Server 32 ビット | Pervasive.SQL-Vx.jajp-yy.yy-zzz.zzz.i486.tar.gz |
すべてのパッケージ名において、yy.yy はリリース番号を示し、 zzz.zzz はビルド番号を示します。実際のパッケージ名については配布メディアで確認してください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストール、あるいは以前のバージョンが存在するアップグレード インストールに分類されます。
初めてのインストール
►TAR を使用して Pervasive PSQL Vx Server をインストールするには
1 root ユーザーとしてログインします。
2 /usr/local ディレクトリに変更します。
cd /usr/local
3 次のコマンドを入力して tar を /usr/local にコピーします。
cp <tar へのパス>/<Vx Server 用のパッケージ名> .
メモ: 使用するパッケージ名については、
Vx Server 用のパッケージ名 - TARを参照してください。インストールを実行するためには適切なリリース番号とビルド番号を指定する必要があります。実際のパッケージ名については配布メディアで確認してください。
4 次のコマンドを使用して tar をアンパックします。
tar -xzf <Vx Server 用のパッケージ名>
5 ディレクトリをインストール スクリプトがある /usr/local/psql/etc フォルダーに変更します。
cd psql/etc
6 インストール前のスクリプトを実行します。
sh preinstall.sh
7 インストール後のスクリプトを実行します。
sh postinstall.sh
アップグレード インストール
Pervasive PSQL Server または Pervasive PSQL Workgroup から Pervasive PSQL Vx Server へアップグレードすることはできません。Pervasive PSQL Server または Pervasive PSQL Workgroup がインストール済みの物理または仮想マシンに Pervasive PSQL Vx Server をインストールすることはできません。
Pervasive PSQL のアンインストールの詳細については、
Pervasive PSQL Vx Server(Linux 版)のアンインストールを参照してください。
Pervasive PSQL Client(Linux 版)のインストール - TAR
Pervasive PSQL Client のインストール パッケージの名前は以下の規則に従います。
表 22 クライアント用のパッケージ名 - TAR
インストール タイプ | パッケージ名 |
クライアント 64 ビット | Pervasive.SQL-Client-Core.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.tar.gz |
クライアント 32 ビット | Pervasive.SQL-Client.jajp-yy.yy-zzz.zzz.i486.tar.gz |
すべてのパッケージ名において、yy.yy はリリース番号を示し、 zzz.zzz はビルド番号を示します。実際のパッケージ名については配布メディアで確認してください。
インストールは、以前のバージョンが存在しない初めてのインストール、あるいは以前のバージョンが存在するアップグレード インストールに分類されます。
メモ: クライアント 64 ビットのインストールには、特定のユーティリティ、ドキュメントまたは SDK コンポーネントは含まれていません。それらをインストールするには、クライアント 64 ビットとクライアント 32 ビットの両製品をインストールする必要があります。これは Windows 版 Pervasive PSQL Client と同じであるため、詳細については
Windows での Pervasive PSQL Client のインストール を参照してください。
初めてのインストール
►TAR を使用して Pervasive PSQL Client をインストールするには
1 root ユーザーとしてログインします。
2 /usr/local ディレクトリに変更します。
cd /usr/local
3 次のコマンドを入力して tar を /usr/local にコピーします。
cp tar へのパス/<クライアント用のパッケージ名> .
メモ: 使用するパッケージ名については、
クライアント用のパッケージ名 - TARを参照してください。インストールを実行するためには適切なリリース番号とビルド番号を指定する必要があります。実際のパッケージ名については配布メディアで確認してください。
4 次のコマンドを使用して tar をアンパックします。
tar -xzf <クライアント用のパッケージ名>
アンパックによって "psqlclient" という名前のディレクトリが作成されます。
5 ディレクトリを Pervasive PSQL インストール スクリプトがある /usr/local/psql/etc フォルダーに変更します。
cd psql/etc
6 インストール前のスクリプトを実行します。
sh clientpreinstall.sh
7 インストール後のスクリプトを実行します。
sh clientpostinstall.sh
アップグレード インストール
古いバージョンの Pervasive PSQL クライアントが既にインストールされている場合は、それをアンインストールしてから本クライアントをインストールする必要があります。Pervasive PSQL のアンインストールの詳細については、
Pervasive PSQL Vx Server(Linux 版)のアンインストールを参照してください。
Linux での Pervasive PSQL Vx Server のインストール後
以下のトピックは Pervasive PSQL Vx Server のインストール後の確認に役立ちます。
RPM でインストールした製品の確認
次の表は、RPM パッケージャーがインストールしたパッケージを調べることができるコマンドの一覧です。このコマンドは大文字小文字が区別されます。
表 23 インストールされた Pervasive PSQL Vx Server パッケージを調べるための RPM コマンド
Pervasive PSQL Vx Server パッケージ | インストールを調べるための RPM コマンド |
Server | rpm -q Pervasive.SQL-Vx.jajp |
Client | rpm -q Pervasive.SQL-Client.jajp このコマンドの実行結果では、インストールされた特定のクライアント バージョン(Pervasive.SQL-Client-release-build)を返します。 |
すべてのインストール | rpm -qa | grep Pervasive |
データベース エンジンが起動するかどうかのチェック
オプションで、インストール後処理スクリプトが終了したら、Linux の ps ユーティリティを使用してデータベース エンジンが実行されているかどうかを確認できます。コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。
ps -e | egrep mkded
サーバー設定プロパティ
一般的に、Pervasive PSQL Vx Server のデフォルト設定はそのまま使用しても問題はありません。設定を変更する必要がある場合は、
設定を参照してください。
すべての設定を調査する場合は、『
Advanced Operations Guide』の
設定リファレンスを参照してください。
クライアント設定
Linux クライアントのすべての設定については、『
Advanced Operations Guide』の
Linux クライアント設定プロパティで説明しています。
Linux クライアントおよび Monitor ユーティリティ
この情報は、静的 IP アドレスを使用する Linux クライアントのみを対象とした説明です。DHCP を使用し、DSN で名前付きアドレスを解決する場合この説明は無用です。
Pervasive PSQL Monitor ユーティリティを使用して Linux クライントを監視する場合、ネットワークを介して転送されるクライアント IP アドレスには「ホスト」ファイルで設定されている値を使用します。システム名と IP がこの「ホスト」ファイルに追加されていない場合は、ネットワーク通信では 127.0.0.1 または ::1(IPv6 ループバック アドレス)というローカル ホストの IP アドレスが使用されます。
ループバック アドレスを正しい IP に修正した、あるいはシステム名と IP を Linux クライアントの「ホスト」ファイルに追加した場合、Monitor ユーティリティにはクライアント名が正しく表示されます。
セッション数または使用データの制限の引き上げ
インストール後のある時点で、製品キーで提供されるセッション数または使用データ量に対する初期値を増加させることができます。『
Pervasive PSQL User's Guide』の
セッション数と使用データの制限値を引き上げるを参照してください。
インストール後の操作に関する一般的な質問
インストール後に問題が生じた場合は、
インストール後のトラブルシューティングを参照してください。製品のインストール後の操作に関する一般的な質問は次のとおりです。
Pervasive PSQL Vx Server ではどのようなファイルがどのディレクトリにインストールされますか?
下記の表は、Pervasive PSQL Vx Server 製品を Linux にインストールした場合の主要なディレクトリとファイルの一覧です。$PVSW_ROOT は、ファイルがインストールされるルート ディレクトリを指します。デフォルトで、これは /usr/local/psql に設定されます。特に示されていない限り、主要なディレクトリやファイルは 32 ビット製品と 64 ビット製品で同じです。
アップグレード インストールの場合、既存の Pervasive PSQL ファイルが最新のバージョンに更新されます。
表 24 Linux に インストールした Pervasive PSQL Vx Server 製品用の主要なディレクトリとファイル
$PVSW_ROOT からのパス | 主要ファイル | 説明 | インストールの適用対象 |
./ | LICENSE | ライセンス情報 | サーバー |
./bin | | バイナリ ファイル、実行可能ユーティリティなど | サーバーとクライアント |
./bin/plugins | | ユーティリティやドキュメント用のファイルに関するディレクトリ | サーバーとクライアント |
./data/DEMODATA | | Pervasive PSQL Vx Server サンプル データベース | サーバー |
./data/samples | | サンプルの Btrieve ファイル、オルタネート コレーティング シーケンス ファイルおよび DefaultDB システム データベース | サーバー |
./etc | | | サーバーとクライアント |
| .PSRegistry | 各種設定の Pervasive レジストリ(このディレクトリとその下位ディレクトリ) | サーバー |
| btpasswd | ユーザー パスワード ファイル | サーバー |
| dbnames.cfg | データベース名のマスター テーブル | サーバー |
| odbc.ini | ODBC 設定 | サーバーとクライアント |
| | 以下の状況用のシェル スクリプト •製品のインストール前 •製品のインストール後 •製品のアンインストール前 •製品のアンインストール後 | サーバーとクライアント |
./lib | | 32 ビット共有オブジェクトのライブラリ | サーバーとクライアント |
./lib64 | | 64 ビット共有オブジェクトのライブラリ メモ:このディレクトリは 64 ビット サーバーまたはクライアントをインストールした場合にのみ存在します。 | サーバーとクライアント |
./log | | トランザクション ログ ファイルのディレクトリ | サーバーとクライアント |
./man/man1 | | コマンドライン ユーティリティ用の man page | サーバーとクライアント |
ドキュメントにアクセスする方法は?
Pervasive PSQL Vx Server でインストールされるドキュメントには以下のものがあります。
•コマンドライン ユーティリティ用の man page
•Pervasive PSQL ドキュメント ライブラリ(『Pervasive PSQL Vx Product Guide』を含む)
•Pervasive PSQL Vx Server リリース ノート
man page
コマンドライン ユーティリティ用には man page が提供されます。man page を使用できるようにするには、MANPATH 環境変数に $PVSW_ROOT/man を追加します。
man page は Pervasive PSQL Vx Server Server または Pervasive PSQL Client のインストール時に一緒にインストールされます。これらはユーザー マニュアルのインストールには含まれていません。
ドキュメント ライブラリ
Pervasive PSQL のドキュメント ライブラリには、Pervasive PSQL エンジンおよびソフトウェア開発者キット用のユーザー マニュアル、またデータベース用語の用語集などユーザー向けドキュメントの完全なセットが含まれています。
►Pervasive PSQL ドキュメント ライブラリを表示するには
1 ターミナル ウィンドウを開きます。
2 次のいずれかを実行します。
a. root ユーザーとして
/usr/local/psql/bin/pcc
b. psql ユーザーとして
pcc
ドキュメント ライブラリのビューアーは Pervasive PSQL Control Center(PCC)に組み込まれていることに注意してください。ドキュメント ライブラリは、PCC インターフェイスの[ようこそ]ビュー、[ヘルプ]メニュー、F1(Windows)または Shift + F1(Linux)キーを押すことによって開くことができます。
リリース ノート
readme_psqlvx.htm のリリース ノートにはユーザー マニュアルには含まれない最新の情報が記載されています。リリース ノート ファイルは /usr/local/psql/docs/ ディレクトリにあります。
ユーティリティを起動しようとしたらエラーになりました。
『
Pervasive PSQL User's Guide』の
Linux での PCC の起動、および『
DDF Builder User's Guide』の
コマンド ラインから DDF Builder を起動するを参照してください。
Pervasive PSQL Vx Server(Linux 版)のアンインストール
このセクションでは、Pervasive PSQL Vx Server の RPM および TAR ディストリビューションをアンインストールする方法について説明します。
RPM バージョン
次の表は、Pervasive PSQL Vx Server の各種パッケージをアンインストールするための RPM コマンドの一覧です。このコマンドを実行する前に、su コマンドを使って root ユーザーとしてログインしておく必要があります。
表 25 Pervasive PSQL Vx Server パッケージをアンインストールするための RPM コマンド
アンインストールするパッケージ | 使用する RPM コマンド |
Vx Server 32 ビットまたは 64 ビット | rpm -e Pervasive.SQL-Vx.jajp |
Pervasive PSQL Client 32 ビットまたは 64 ビット | rpm -e Pervasive.SQL-Client.jajp |
メモ: アンインストール プログラムではシステム データベースの DEFAULTDB と SYSTEMDB を削除しません。
TAR バージョン
次の表は、Pervasive PSQL Vx Server の各種パッケージをアンインストールするためのシェル スクリプトの一覧です。このコマンドを実行する前に、su コマンドを使って root ユーザーとしてログインしておく必要があります。
表 26 Pervasive PSQL Vx Server パッケージをアンインストールするための TAR コマンド
アンインストールするパッケージ | 実行するスクリプト1,2 |
Vx Server 32 ビットまたは 64 ビット | sh preuninstall.sh sh postuninstall.sh メモ:このスクリプトは、preuninstall、postuninstall の順に実行してください。 |
Pervasive PSQL Client 32 ビットまたは 64 ビット メモ:32 ビットおよび 64 ビットの両方のクライアントをインストールしていた場合は、次のセクションを参照してください。 | sh clientpreuninstall.sh sh clientpostuninstall.sh メモ:このスクリプトは、clientpreuninstall、clientpostuninstall の順に実行してください。 |
1スクリプトはその保存場所であるディレクトから実行することを前提としています。たとえば、/usr/local/psql/etc or /usr/local/psql/pbs/etc です。 2 製品のアンインストール後に、アンインストール スクリプト自体を削除することができます。 たとえば、次のように指定します。 rm preuninstall.sh rm postuninstall.sh rm client*.sh |
32 ビットおよび 64 ビット クライアントのアンインストール
お使いのマシンに 32 ビットと 64 ビットのクライアントが両方インストールされていた場合、アンインストール スクリプトでアーキテクチャ オプションを渡すことによっていずれか一方または両方をアンインストールすることができるようになります。アーキテクチャ オプションなしでスクリプトを実行すると、デフォルトのオプションによって両方のクライアントが削除されます。
例
64 ビット クライアントのみをアンインストールするには、次のコマンドを実行します。
/usr/local/psql/etc/clientpreuninstall.sh -a x86_64
/usr/local/psql/etc/clientpostuninstall.sh -a x86_64
32 ビット クライアントは今までどおり完全に使用できます。
32 ビット クライアントのみをアンインストールするには、次のコマンドを実行します。
/usr/local/psql/etc/clientpreuninstall.sh -a x86
/usr/local/psql/etc/clientpostuninstall.sh -a x86
64 ビット クライアントは今までどおり完全に使用できます。
32 ビットおよび 64 ビット クライアントの両方をアンインストールするには、次のコマンドを実行します。
/usr/local/psql/etc/clientpreuninstall.sh
/usr/local/psql/etc/clientpostuninstall.sh