データベース リソースの監視
 
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データベース リソースの監視
Monitor を使用してデータベース リソースを調べる
この章では、以下の項目について説明します。
Monitor の概要
Monitor のグラフィカル ユーザー インターフェイス
Monitor のコマンド ライン インターフェイス
Monitor の概要
Monitor はデータベース エンジンの特定の動作と属性を監視することができるユーティリティです。このユーティリティでは、データベース管理およびアプリケーションのプログラムの診断に役立つ情報を提供します。このユーティリティはトランザクショナル インターフェイスおよびリレーショナル インターフェイスの状況も監視できます。
インターフェイスの各種バージョン
Monitor には 3 つのインターフェイスがあり、これらはすべて同じ機能を提供します。グラフィカル インターフェイスでは、一連のダイアログ ボックスで情報を表します。コマンド ライン インターフェイスでは、設定可能な場所への情報を指示する実行可能プログラムを使用します。 もう 1 つのインターフェイスは Pervasive PSQL Control Center に組み込まれており、データベース エンジンのコンテキスト メニューからアクセスします。
グラフィカル ユーザー インターフェイスの説明については、Monitor のグラフィカル ユーザー インターフェイスを参照してください。
コマンド ライン インターフェイスの説明については、Monitor のコマンド ライン インターフェイスを参照してください。
PCC に組み込まれた Monitor の詳細については、『Pervasive PSQL User's Guide』の Monitor を参照してください。
Monitor のグラフィカル ユーザー インターフェイス
グラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI)バージョンの Monitor は、Windows 32 ビットおよび 64 ビット プラットフォームで実行される 32 ビット Windows アプリケーションです。
Monitor では、ある時点のサーバー稼動状況のスナップショットを作成することができます。スナップショットがどのくらい最近のものであるかは、リフレッシュ レートの間隔によって決まります。デフォルトの間隔は 4 秒です。リフレッシュ レートの設定方法については、Monitor のオプション設定を参照してください。
Monitor の起動
オペレーティング システムの[スタート]メニューまたはアプリ画面から、あるいは Pervasive PSQL Control Center の[ツール]メニューから Monitor にアクセスします。
Monitor はデフォルトでローカル データベース エンジンに接続します。しかし、リモート サーバーへ接続すれば、リモート データベース エンジンのリソースも監視することができます。
リモート サーバーに接続するには
1 Monitor で現在開かれているダイアログがないことを確認してください。
ダイアログが開いていた場合はリモート サーバーに接続することができません。
2 オプション]メニューの[接続]をクリックします。[リモート サーバーに接続]ダイアログが表示されます。
3 サーバー名]フィールドに、監視対象のサーバーの名前または IP アドレスを入力します。
4 ユーザー名]および[パスワード]フィールドにそれぞれサーバーに対するユーザー名とパスワードを入力します。
認証されるためには、指定されたユーザーが、データベース エンジンが起動しているコンピューターに対し管理者レベルの権限を持っているか、そのコンピューター上の Pervasive_Admin グループのメンバーでなければなりません。
5 OK]をクリックします。
サーバーから切断するには
1 Monitor で現在開かれているダイアログがないことを確認してください。
ダイアログが開いていた場合はサーバーから切断することはできません。
2 オプション]メニューの[切断]をクリックします。
3 はい]をクリックします。
Monitor のオプション設定
Monitor オプションを設定するには
1 オプション]メニューから[設定]をクリックします。[Monitor 設定]ダイアログには現在の設定が表示されます。
2 以下のオプションを指定します。
終了時に設定を保存
Monitor を閉じる際、全設定を保存するにはこのオプションを選択します。Monitor により、このダイアログにある設定および各ダイアログにある自動リフレッシュ オプションが保存されます。
終了時にウィンドウ レイアウトを保存
開かれたすべてのダイアログの状態(開いているか閉じているか)および画面表示位置を保存するには、このオプションを選択します。Monitor を再起動すると、そのダイアログが自動的に開かれ、選択した位置に配置されます。この機能により、好みのレイアウトを簡単に再現することができます。
リフレッシュ レート(秒単位)
Monitor がその表示をリフレッシュする間隔を指定します。リフレッシュ レートは秒単位で表します。デフォルトの設定は 4 秒です。指定できるのは整数のみです。
この数値の設定が小さ過ぎると、Monitor は頻繁にリフレッシュするため、データベース エンジンのパフォーマンスに影響を与えることがあります。この現象は特にローカル データベース エンジンを監視する場合に現れます。
 
3 OK]をクリックして設定を保存します。
トランザクショナル インターフェイス リソースの監視
このセクションでは、トランザクショナル インターフェイス(MicroKernel)を監視する以下のオプションについて説明します。
ダイアログ リフレッシュ オプションの設定
アクティブ ファイルの表示
セッション情報の表示
リソース使用状況の表示
通信統計情報の表示
ダイアログ リフレッシュ オプションの設定
Monitor の各種ダイアログにある情報は、以下のように自動または手動でリフレッシュできます。
自動に設定するには、[自動リフレッシュ]オプションを選択します。[Monitor]のオプションで指定した[リフレッシュ レート]に従ってダイアログが更新されます(Monitor のオプション設定を参照してください)。
手動で行うには、[リフレッシュ]をクリックします。
アクティブ ファイルの表示
MicroKernel]メニューの[アクティブ ファイル]をクリックします。[MicroKernel アクティブ ファイル]ダイアログが表示され、現在 MicroKernel によって開かれているファイルをすべて示します。
図 5 [MicroKernel アクティブ ファイル]ダイアログ
ファイルのリスト
ダイアログの左上に[アクティブな MicroKernel ファイル]のリストが表示されます。このスクロール可能なリストには、開いているすべてのファイルの絶対 パスがアルファベット順に表示されます。
ファイルについての詳細情報を表示するには
1 リスト内の目的のファイルをクリックします。
2 ダイアログの左下にある[ファイル情報]セクションに、そのファイルに関する情報が表示されます。
ページ サイズ
ファイルの各ページ サイズ(バイト単位)を表します。
リードオンリー フラグ
このファイルに、オペレーティング システムからリードオンリーのフラグが付けられているかを示します。
レコード ロック
選択したファイルのアクティブ ハンドルのいずれかが、レコード ロックを行っているかどうかを示します。どのアプリケーションもロックされたレコードを読み込むことが可能ですが、レコードの変更や削除ができるのは、ロックを行ったアプリケーションのみです。レコード ロックはファイルを開いたアプリケーションがレコードを更新している期間中にのみかかります。 "はい" はファイルに対し 1 つ以上のレコード ロックが適用されていることを示し、"いいえ" はロックされたレコードがないことを示しています。
トランザクション ロック
選択したファイルのアクティブ ハンドルのいずれかが、トランザクション ロックを行っているかどうかを示します。トランザクション ロックはファイルを開いたアプリケーションがトランザクションの作業をしている期間中にのみかかります。
物理ファイル サイズ KB
ファイルのサイズをキロバイト(KB)で示します。この情報は特に、容量ベースのライセンス モデルでファイルごとの使用データ量を再調査する場合に役立ちます。『Pervasive PSQL User's Guide』の容量ベース ライセンス モデルも参照してください。
Monitor では、個々のファイルのサイズにはキロバイト(KB)、またリソースの使用状況(リソース使用状況の表示)にはメガバイト(MB)の単位を使用することに注意してください。License Administrator ではサイズの単位にギガバイト(GB)を使用しています。これは、使用データがその単位でキーに関連付けられているからです。コンテキストごとに適切な単位を必要とします。
大量レコードの挿入直後にファイルを閉じた場合、Monitor ではそのファイルのサイズの変更が直ちに反映されないので注意してください。たとえば、そのファイルに関する[物理ファイル サイズ KB]の統計情報は、次回そのファイルが読み取りまたは書き込みのために開かれるまで更新されません。
 
ファイル ハンドルのリスト
MicroKernel アクティブ ファイル]ダイアログの右上には[選択されたファイルのハンドル]のリストが表示されます。このスクロール可能なリストには、選択したファイルに関連するアクティブ ハンドルが表示されます。各ハンドルは、名前(通常はユーザーのログイン ID)、またはデータベース エンジンのクライアント リストへのインデックスで表されます。
ファイル ハンドルについての詳細情報を表示するには
1 リスト内の目的のハンドルをクリックします。
2 ダイアログの下部中央にある[ハンドル情報]セクションに、そのハンドルに関する情報が表示されます。
接続番号
クライアントのネットワーク接続番号を表示します。クライアントがネットワーク接続を持たない場合、このフィールドには "NA"(適用外)と表示されます。
タスク番号
サーバーまたは Windows クライアントで発生するプロセスのタスク番号を表示します。
サイト
ユーザー プロセス(ローカルまたはリモート)のロケーションを示します。
ネットワーク アドレス
ネットワーク上の呼び出し元プロセスのロケーションを表示します。
呼び出し元プロセスが SPX の場合、ネットワークのノード/ネットワーク アドレスの先頭に S: と表示されます。 たとえば S: 65666768 00000000001 のように表示されます。
呼び出し元プロセスが TCP/IP の場合、アドレスの先頭には次のように T が付きます。
T: 180.150.1.24
T: 1234:5678:0000:0000:0000:0000:9abc:def0、あるいは
T: <mymachine.mydomain.mycompany>.com
オープン モード
アプリケーションでファイルの特定のハンドルを開くのに使用する方法を表示します。有効なオープン モードは以下のとおりです。
ノーマル - ファイルを開いたアプリケーションでノーマル共有読み込み/書き込みアクセスが可能
アクセラレイティド - ファイルを開いたアプリケーションで共有読み込み/書き込みアクセスが可能
リードオンリー - ファイルを開いたアプリケーションで読み込み専用モードでアクセスできるが、ファイルの変更は不可
エクスクルーシブ - ファイルを開いたアプリケーションでエクスクルーシブなアクセス モードが使用可能。呼び出し元アプリケーションが閉じるまで、ほかのアプリケーションからファイルを開くことはできません。
Monitor では、すべてのオープン モードについて、非トランザクションまたは共有ロックが適用可能な場合は、その状態も示します。
レコード ロック タイプ
現在ハンドルで扱われているレコード ロックの種類を表示します。レコード ロックには、[シングル]、[マルチ]、[なし]の 3 種類があります。
シングル レコード ロックの場合、ユーザーは一度に 1 つのレコードをロックすることができます。マルチ レコード ロックの場合、ユーザーは一度に複数のレコードをロックすることができます。
ウェイト状態
このハンドルで、なんらかのロックによってユーザーが待機しているかどうかを次のように表示します。[レコード ロック ウェイト]、[ファイル ロック ウェイト]、または[なし]。
トランザクション タイプ
現在ハンドルで扱われているトランザクション ロックの状態を表示します。トランザクションには、[排他]、[並行]、および[なし]の 3 種類があります。
 
セッション情報の表示
現在のセッションおよびファイルのリストや各セッションのファイル ハンドルを表示することができます。「セッション」とは、トランザクショナル エンジン インターフェイスによって使用されるクライアント ID、またはリレーショナル エンジン インターフェイスへの接続と定義されます。「クライアント ID」とは、データベース トランザクション コンテキストを一意に識別するために、アプリケーション、クライアント プラットフォームおよびデータベース エンジンによって提供される要素を組み合わせた 16 バイトの構造体と定義されます。
セッション情報は、トランザクショナル インターフェイスおよびリレーショナル インターフェイスを介して確立されたセッションを示します。(リレーショナル インターフェイスによってのみ確立されたセッションを表示させる場合は、SQL アクティブ セッションの表示を参照してください)。
セッションを表示するには
MicroKernel]メニューの[アクティブ セッション]をクリックします。[MicroKernel アクティブ セッション]ダイアログが表示されます。
図 6 [MicroKernel アクティブ セッション]ダイアログ
セッションのリスト
ダイアログの左上に[アクティブな MicroKernel セッション]のリストが表示されます。このスクロール可能なリストには、アルファベット順にアクティブ セッションの名前が表示されます。各セッションは、名前(通常はユーザーのログイン ID)、またはデータベース エンジンのクライアント リストへのインデックスで表されます。
セッションについての詳細情報を表示するには
1 目的のセッションをクリックします。
2 ダイアログの左下にある[セッション情報]セクションに、そのセッションに関する情報が表示されます。
接続番号
セッションのネットワーク接続番号を表示します。そのセッションがネットワーク接続を持たない場合、このフィールドには "NA"(適用外)と表示されます。
タスク番号
サーバーで、または Windows クライアントから発生するプロセスのタスク番号を表示します。
サイト
セッション プロセス(ローカルまたはリモート)のロケーションを示します。
ネットワーク アドレス
ネットワーク上の呼び出し元プロセスのロケーションを表示します。呼び出し元プロセスが SPX の場合、ネットワークのノード/ネットワーク アドレスの先頭に S: と表示されます。 たとえば S: 65666768 00000000001 のように表示されます。
呼び出し元プロセスが TCP/IP の場合、アドレスの先頭には次のように T が付きます。
T: 180.150.1.24
T: 1234:5678:0000:0000:0000:0000:9abc:def0、あるいは
T: <mymachine.mydomain.mycompany>.com
単独マシンの複数のクライアントを異なる TCP/IP アドレスで接続する場合、各アドレスはそのクライアントに対して有効です。ただし、データベース エンジン内部的には、クライアントと関連付けられるアドレスは、そのクライアントによって使用される実際のアドレスではないかもしれません。これは、データベース エンジンが同じマシンからの複数のクライアントを特定および管理するからです。その結果、Monitor はエンジン情報を報告しているので、このユーティリティでは実際のアドレスではなく、関連付けられたアドレスが表示される可能性があります。
使用中ロック数
セッションが現在使用中のロック数。
トランザクション タイプ
セッションが現在扱っているトランザクション ロックの種類。トランザクションには、[排他]、[並行]、および[なし]の 3 種類があります。
読み込みレコード数
セッションがファイルを最初に開いてから現在までに読み込んだレコードの数。
挿入レコード数
セッションが挿入したレコードの数。
削除レコード数
セッションが削除したレコードの数。
更新レコード数
セッションが更新したレコードの数。
ディスク アクセス数
セッションがディスク アクセスを要した回数。開いたばかりのファイルでは、ディスク アクセスについての情報は表示できません。
キャッシュ アクセス数
このクライアントが L1 キャッシュに失敗し、要求を満たすために L2 キャッシュまたはディスクから L1 キャッシュへページを移動した回数を示します。
セッションのファイル ハンドル
ダイアログの右上に[選択されたセッションのハンドル]のリストが表示されます。このスクロール可能なリストには、選択したセッションに関連するアクティブ ファイル ハンドルが表示されます。MicroKernel は、セッションでファイルを開くたびにハンドルを作成します。1 つのセッションが同じファイルに対していくつかのハンドルを持つことができます。
セッションのファイル ハンドルについての詳細情報を表示するには
1 目的のセッション ファイル ハンドルをクリックします。
2 ダイアログの中段右側にある[ハンドル情報]セクションに、そのハンドルに関する情報が表示されます。
オープン モード
オープン モードを参照してください。
レコード ロック タイプ
レコード ロック タイプを参照してください。
ウェイト状態
ウェイト状態を参照してください。
トランザクション タイプ
トランザクション タイプを参照してください。
 
現在のセッションの削除
現在のセッションを削除すると、そのセッションはアクティブ セションのリストから削除され、セッションのデータベース エンジンへの接続が切断されます。セッションが開いていたすべてのファイルが閉じられ、割り当てられていたすべてのリソースが解放されます。
注意: 現在のセッションを削除すると、その時点で発生している処理によっては、データが不正になる、レコードが不完全になる、またはトランザクションが中止される可能性があります。
セッションを削除するには
1 目的のセッション名をクリックします。
2 以下の操作のいずれかを実行します。
[現セッションの削除]をクリックすると、選択したセッションは削除されます。
[全セッションの削除]をクリックすると、現在のセッションはすべて削除されます。
リソース使用状況の表示
MicroKernel]メニューの[リソース使用状況]をクリックします。[MicroKernel リソース使用状況]ダイアログ ボックスが表示されます。
図 7 [MicroKernel リソース使用状況]ダイアログ
 
このダイアログでは、MicroKernel が最後に起動してから現在まで使用されているリソースを表示します。[MicroKernel 稼働時間]セクションには、MicroKernel が起動されている時間が、週、日、時、分、秒で示されます。
このダイアログでは各リソースに対して以下の統計情報が表示されます。
現在値 - そのリソースの現在の値を表示。
ピーク値 - MicroKernel が起動してから現在までにそのリソースが記録した最高値を表示。
最大値 - そのリソースで使用できる最大値を表示。
データベース エンジンは、これらのリソースのうちいくつかの最大値を動的に制御します。ユーザー数、セッション数および使用中データの最大値は製品ライセンスによって決まります。『Pervasive PSQL User's Guide』のライセンス モデルを参照してください。
リソースが監視対象の Pervasive PSQL 製品のタイプに適用されない場合、そのリソースの各統計情報には "N/A"(適用外)が表示されます。たとえば、"ユーザー数" は Pervasive PSQL Vx Server には適用されません。このため、Pervasive PSQL Vx Server が監視される場合は、[ユーザー数]の[現在値]、[ピーク値]および[最大値]には "N/A" が表示されます。同様に、Pervasive PSQL Server が監視される場合は、[セッション数]と[使用中データ MB]の[最大値]には "N/A" が表示されます。
ただし、Pervasive PSQL Vx Server の使用を検討されている場合、[セッション数]および[使用中データ MB]の現在値やピーク値の予測が必要です。そのため、それらの統計情報は PSQL Server でも表示されますが、実施はされません。これらの統計情報については、その値に関わらず通知は送信されません。
以下のリソースに関する使用状況の情報が表示されます。
ファイル数
MicroKernel によって現在開かれているファイル数。
ハンドル数
アクティブ ハンドルの数。MicroKernel は、ユーザーがファイルを開くたびにハンドルを作成します。1 つのセッションが同じファイルに対していくつかのハンドルを持つことができます。
クライアント数
MicroKernel にアクセス中のクライアントの数。1 台のマシンで複数のクライアントがデータベース エンジンに同時にアクセスできます。データベース エンジンはクライアント一覧を動的に管理します。クライアント数はコンピューターのメモリによってのみ制限されます。
「クライアント」とは、クライアント ID(トランザクショナル エンジン インターフェイス)によって、またはリレーショナル エンジン インターフェイスへの接続によって確立されたセッションをいいます。データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースへのアクセスなど、独自の内部処理用にさまざまなクライアント セッションを使用します。クライアント数は、内部的なクライアント セッションと非内部的なクライアント セッションの両方を示します(セッション数を参照)。
ワーカ スレッド数
MicroKernel の並行プロセスの数。
ユーザー数
同時に接続しているユーザー数。この最大値は、使用許諾契約書に従って許可される、最大ユーザー数です。
セッション数
データベース エンジンによって使用されているセッション数。「使用されているセッション数」は端的に「セッション数」ともいいます。この最大値は、使用許諾契約書に従って許可される最大セッション数を示します。この最大値は、「セッショ数の制限値」ともいいます。
セッション数は、トランザクショナル インターフェイスまたはリレーショナル インターフェイスを介して確立されたすべてのセッションを示します。
セッション数に関するメッセージは、Pervasive PSQL のさまざまなログ リポジトリに記録されます。『Pervasive PSQL User's Guide』のPervasive PSQL メッセージ ログを参照してください。
データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースへのアクセスなど、独自の内部処理用にさまざまなセッションを使用します。これらの内部セッションについてはセッション数を消費しません。
使用中データ MB
同時に開く全データ ファイルのサイズ(MB 単位)。この最大値は、使用許諾契約書に従って許可される、同時に開く全データ ファイルの総量です。この最大値は、「使用データの制限値」ともいいます。
使用データの値は、データ ファイルが初めて開かれたときに増加します。データ ファイルが既に開かれていれば、それ以降に開く際には総量に加算されません。使用データは、開くファイルのサイズが増加した場合にも増えます。既に開かれているファイルのサイズが大きくなって使用データの制限を超えても、そのファイルに対する操作は引き続き許可されます。
使用データの値は、データ ファイルを開いた最後のユーザーがそのデータ ファイルを閉じたとき減少します。複数のユーザーが同じデータ ファイルにアクセスできるので、そのデータ ファイルを開いたすべてのユーザーがそのファイルを閉じないと使用データは減少しません。
データに関するメッセージは、Pervasive PSQL のさまざまなログ リポジトリに記録されます。『Pervasive PSQL User's Guide』のPervasive PSQL メッセージ ログを参照してください。
データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースなど、独自の内部処理用にさまざまなファイルを使用します。内部処理に使用するファイルによって使用データの値が増えることはありません。
大量レコードの挿入直後にファイルを閉じた場合、Monitor ではそのファイルのサイズの変更が直ちに反映されないので注意してください。たとえば、そのファイルに関する[使用中データ MB]の統計情報は、次回そのファイルが読み取りまたは書き込みのために開かれるまで更新されません。
トランザクション数
トランザクションの数。このリソースの最大値に制限はありません。
ロック数
レコード ロックの数。このリソースの最大値に制限はありません。
通信統計情報の表示
MicroKernel]メニューから[通信]をクリックします。[MicroKernel 通信統計情報]ダイアログが表示されます。
図 8 [MicroKernel 通信統計情報]ダイアログ
 
 
このダイアログでは、MicroKernel が最後に起動されてから現在までのデータベース エンジンの通信統計情報が表示されます。[MicroKernel 稼働時間]セクションには、MicroKernel が起動されている時間が、週、日、時、分、秒で示されます。
該当する場合、このダイアログではリソースに対して以下の統計情報が表示されます。
現在値 - そのリソースの現在の値を表示。
ピーク値 - MicroKernel が起動してから現在までにそのリソースが記録した最高値を表示。
最大値 - そのリソースで使用できる最大値を表示。
以下の通信リソースの動作状況を監視できます。
MicroKernel 稼働時間
MicroKernel が起動されている時間が、週、日、時、分、秒で示されます。
処理済リクエスト総数
データベース エンジンが処理している、ワークステーションやリモート、サーバーベース アプリケーションからのリクエストの数。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
SPX 処理済リクエスト数
データベース エンジンが処理している、クライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの SPX リクエストの数。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
TCP/IP 処理済リクエスト数
データベース エンジンが処理しているクライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの TCP/IP リクエストの数。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
NetBIOS 処理済リクエスト数
データベース エンジンが処理している、クライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの NetBIOS リクエストの数。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
接続タイムアウト数
Auto Reconnect がクライアントに再接続を試行するときのタイムアウトの回数。自動再接続タイムアウトも参照してください。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
接続復元数
AutoReconnect 機能が接続タイムアウトから回復に成功した回数を示します。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
通信スレッド数
MicroKernel で現在処理中のリモート リクエストの数。ここには、ローカルのリクエストについての情報は含まれません。処理中のリモートおよびローカル スレッドの合計については、リソース使用状況の表示を参照してください。
データベース エンジンは必要に応じて、通信スレッド数を許容される最大値まで動的に増加させます。Windows および Linux プラットフォームでは、最大値は 1,024 です。
通信スレッドは Monitor のリクエストを処理するためにも使用されるので、現在の通信スレッド数にはこの数も含まれています。この状態は正常です。
リモート セッション総数
データベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。最大数は動的で、ゼロが表示されます。
SPX リモート セッション数
SPX プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
TCP/IP リモート セッション数
TCP/IP プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
NetBIOS リモート セッション数
NetBIOS プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
リレーショナル インターフェイス リソースの監視
このセクションでは、リレーショナル インターフェイスの監視について説明します。
SQL アクティブ セッションの表示
SQL セッション情報
SQL アクティブ セッションの表示
SQL アクティブ セッションでは、リレーショナル インターフェイスへの接続を介して確立されたセッションのみを表示します。(セッションの確立がトランザクショナル インターフェイス経由かリレーショナル インターフェイス経由かに関わらず)すべてのセッションを表示させる場合は、セッション情報の表示を参照してください。
SQL アクティブ セッションを表示するには
SQL]メニューの[アクティブな接続]をクリックします。[SQL アクティブ セッション]ダイアログが表示されます。
図 9 [SQL アクティブ セッション]ダイアログ
 
SQL セッション情報
ダイアログ上部の[アクティブ セッション]ラベルには、SQL アクティブ セッションの数が表示されます。[ユーザー名]ボックスには、データベース エンジンに接続しているユーザー名のリストが表示されます。ユーザー名は、デフォルトで Windows のログイン ID が設定されていますが、これが使用不可の場合、ユーザー名は[不明]に設定されます。
選択したユーザー名についての詳細情報が[セッション情報]セクションに表示されます。
クライアント ホスト名
選択されたユーザー名に対応するクライアント マシンの名前。使用不可の場合、[不明]に設定されます。
ネットワーク アドレス
選択されたユーザー名のクライアント マシンの IP または SPX アドレス。使用不可の場合、[不明]に設定されます。
表示される値には、"IP"、"SPX"、"Shared Memory" および "不明" があります。
クライアント アプリケーション
接続したアプリケーションまたはモジュール。使用不可の場合、[不明]に設定されます。
データ ソース名
クライアント アプリケーションによって参照される、DSN の名前。
接続状態
選択されたユーザーの接続状態。接続状態のタイプは次のとおりです。
[アクティブ] - セッションには開いているファイルがあります。
[アイドル] - セッションには開いているファイルがありません。
[無効] - アクティブ セッションは削除されていますが、SQL コードの処理が終了されていないことを示す一時的な状態。適切な終了時点で、そのセッションは[SQL アクティブ セッション]ダイアログに表示されなくなります。
[不明] - 状態を入手できません。
アクティブ/アイドル時間
接続がアクティブまたはアイドルになってからの時間(ミリ秒単位)を表示します。
総接続時間
接続が確立されてからの時間(秒単位)を表示します。
SQL アクティブ セッションのリストをリフレッシュするには
1 セッション リストのフレッシュ]をクリックします。
2 上記以外の方法を用いる場合は、[自動リフレッシュ]オプションを選択し、[リフレッシュ レート]に設定した一定時間間隔でリフレッシュを行います。Monitor オプションを設定するにはを参照してください。
SQL アクティブ セッションを削除するには
1 ユーザー名]リスト内で目的のユーザー名をクリックします。
2 セッションの削除]をクリックします。
アクティブ セッションによる大きな SQL ブロックの実行中にそのセッションを削除すると、一時的な接続状態として「無効」になる可能性があります。このセッションは、データベース エンジンが適切な終了ポイントに到達すると表示されなくなります。
注意: アクティブ セッションを削除すると、その時点で発生している処理によっては、データが不正になる、レコードが不完全になる、またはトランザクションが中止される可能性があります。
Monitor のコマンド ライン インターフェイス
Monitor のコマンド ライン インターフェイス(CLI)バージョンは、GUI バージョンと同様の監視機能を提供します。
CLI Monitor は、Pervasive PSQL でサポートされる Windows および Linux プラットフォームで動作します。
Windows では、実行可能プログラムは bmon.bat です。これはデフォルトで Pervasive PSQL インストール ディレクトリ内の \bin ディレクトリにインストールされます。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Pervasive PSQL ファイルはどこにインストールされますか?を参照してください。
Linux では、実行可能プログラムの名前は bmon といい、デフォルトでは /usr/local/psql/bin ディレクトリにあります。Linux 上で bmon を実行するには、一定の要件を満たしている必要があります。この要件は、もう 1 つの Java ユーティリティである bcfg と同様です。Linux での bcfg の実行要件および Linux での bcfg の実行に関するトラブルシューティング ガイドを参照してください。
構成ファイル
bmon はその設定を提供するために構成ファイルを必要とします。Pervasive PSQL は、monconfig.txt という名前のサンプルの構成ファイルを用意しています。このファイルは、デフォルトで Pervasive PSQL のインストール ディレクトリの \bin ディレクトリにあります。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Pervasive PSQL ファイルはどこにインストールされますか?を参照してください。
構成できる設定については、サンプル構成ファイル内のコメントを参照してください。
監視の出力
bmon からの出力をコンソールおよびログ ファイルのいずれかまたは両方にリダイレクトすることができます。たとえば、アプリケーションは、コンソールから、またはログ ファイルで特定の状態を調べてから適切な動作を行うことができます。
設定ファイルに出力先を指定することができます。
コマンド構文
bmon -f [filepath]config_file [-runonce]
オプション
-f
設定ファイルが入力をユーティリティに提供することを指定するために必要なパラメーターです。
filepath
設定ファイルのパス。省略すると、bmon は設定ファイルをローカル ディスクで検索します。
config_file
設定ファイルの名前。ファイル名は、自由に選択できます。
-runonce
ユーティリティを 1 度実行したら終了するように指示するオプション パラメーターです。runonce パラメーターは、bmon をバッチ ファイルで使用する場合に特に役立ちます。
runonce パラメーターを省略した場合のキーボードのキー応答
runonce パラメーターは省略可能です。省略した場合、ユーティリティは設定ファイルの設定を実行し、次にリフレッシュ レートに指定された時間停止します。停止中に、表 42 に示すキーボードのキー応答をユーティリティに送ることができます。
リフレッシュ レートにゼロを設定すると、ユーティリティは有効なキーボードのキー応答があるまで無限に停止します。設定ファイルのリフレッシュ レート設定(refreshrate)により、停止する時間を指定します。デフォルトで、リフレッシュ レートは最小値である 5 秒に設定されます。
表 42 bmon リフレッシュ レートおよびキーボードのキー応答
リフレッシュ レート
キーボードのキー応答
refreshrate=0
(有効なキーボードのキー応答を受け取るまで停止)
Q(または q) + Enter は、bmon の実行を停止します。
R(または r) + Enter は、監視を更新します(bmon を再実行します)。
refreshrate=seconds_to_pause
seconds_to_pause は 5 以上の整数
seconds_to_pause 秒の間停止)
Q(または q) + Enter は、bmon の実行を停止します。