データベース管理の概念
 
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データベース管理の概念
データベース管理について
Pervasive PSQL v11 SP3 は、Pervasive Software の MicroKernel Database エンジンを中心に構成された総合的なデータベース管理システムです。Pervasive PSQL により、インストールおよび管理が容易になり、高度な信頼性とパフォーマンスが実現します。Pervasive PSQL は事実上メンテナンスなしで何か月も何年も実行できますが、そのユニークな機能を理解し、役に立つタスクの実行方法を学ぶことにより、そのすべてを自分のものにすることができます。このマニュアルでは、Pervasive PSQL エンジンと関連するデータベースのチューニング、構成および管理の方法を説明します。
設定
データベース セキュリティ
データの保存と復元
トラブルシューティング
有用なユーティリティ
設定
データベース エンジンのサーバーとクライアントそれぞれについて別個に構成することができます。この設定により、ビジネスの要件に基づいて、エンジンのパフォーマンスを最適化することができます。
下図は、オペレーティング システムでのアプリケーション プログラムからデータベース ファイルへのフローを示しています。データベース エンジンはアプリケーション プログラムとデータ ファイルの間に存在します。
図 1 データベース エンジン設定の概念図
サーバーに設定可能な項目は以下のとおりです。
アクセス
通信プロトコル
互換性(以前のバージョンの MKDE との互換性)
データの整合性
デバッグ
ディレクトリ
メモリの使用
パフォーマンス
クライアントに設定可能な項目は以下のとおりです。
アクセス
通信プロトコル
パフォーマンス
セキュリティ
アプリケーションの特性
これらの構成は PCC を使用して行います。設定に関する作業とリファレンスについては、設定リファレンスを参照してください。
データベース セキュリティ
Pervasive PSQL データベースへのアクセスはいくつかの方法で保護されています。管理レベルのセキュリティはオペレーティング システムを介して設定されます。オペレーティング システムのネイティブなセキュリティ メカニズムを使用して、Pervasive PSQL データベースを誰が管理できるかを制御することができます。
Pervasive PSQL はユーザーおよびグループ レベルの関連するセキュリティも提供します。誰がどのような資格でデータにアクセスできるかを制御することができます。たとえば、Pervasive PSQL データベース内の各テーブルで、ユーザーまたはグループがテーブルに対し、SELECT、UPDATE、INSERT、DELETE、ALTER TABLE を実行できるかどうかを指定することができます。
データベース全体に対しパスワードを設定してセキュリティを確立することができます。この時点で、データベースにアクセスする権限を与えられたユーザーのみが Master という名前のデフォルト ユーザーとなります。その後、ユーザーやグループを追加することができます。
セキュリティは PCC 内で設定することができます。 また、GRANT および REVOKE の 2 つの SQL(Structured Query Language:構造化照会言語)ステートメントもサポートされています。GRANT および REVOKE を使用すると、列レベルでセキュリティを設定することもできます。
GRANT 構文はトランザクショナル オーナー ネームと統合され、リレーショナル アクセスの場合にもオーナー ネームを使用することができます。
セキュリティ、オーナー ネーム、ユーザーおよびグループに関する詳細は、第 7 章を参照してください。
データの保存と復元
データのバックアップはデータベースの保護とトラブル復旧を確実にするための重要な手順です。Pervasive PSQL データベースをバックアップおよび復元するにはいくつかの方法があります。
Pervasive PSQL データベースにアクセスするアプリケーションを停止することができる仕事の場合、オペレーティング システムやサードパーティ製ソフトウェアを使ってデータベース ファイルをバックアップおよび復元することができます。
アーカイブ ログはオペレーティング システムのユーティリティを補完するのに使用できるもう 1 つのバックアップ方法です。アーカイブ ログを使用すると、最後のバックアップ以降のすべてのデータベース操作のログを保存することができます。システム障害が発生した場合、バックアップからデータ ファイルを復元し、ログ ファイルから変更をロールフォワードして、データベースをシステム障害発生前の状態に戻すことができます。
Continuous オペレーションを使用すると、データベース エンジンが実行中でユーザーが接続中でも、データベース ファイルのバックアップを行うことができます。Continuous オペレーションの開始後、データベース エンジンはアクティブなデータ ファイルを閉じ、すべての変更をテンポラリ データ ファイル(デルタ ファイルと呼びます)に格納します。バックアップが完了したら、Continuous オペレーションを解除します。データベース エンジンはデルタ ファイルを読み込み、元のデータ ファイルにすべての変更を適用します。
データベースのバックアップおよび復元に関する追加情報については、ログ、バックアップおよび復元を参照してください。
トラブルシューティング
Pervasive PSQL User's Guide』および『Getting Started with Pervasive PSQL』マニュアルには、トラブルシューティングに関する情報が含まれています。 『Getting Started with Pervasive PSQL』マニュアルには Pervasive PSQL 製品のインストールに関するトラブルシューティングの情報が記載されています。『Pervasive PSQL User's Guide』には FAQ のリストに加えて一般的なトラブルシューティングの情報が記載されています。
そのほかに使用できるトラブルシューティングの情報源には、顧客の実際の解決方法や一般的な問題に基づいた Pervasive Software ナレッジ ベース、および Pervasive Software Web サイトのテクニカル サポートがあります。
有用なユーティリティ
Pervasive PSQL には、データベースの制御および管理に役立つようデザインされたさまざまなユーティリティが付属しています。Pervasive PSQL の主なユーティリティの一覧については、『Pervasive PSQL User's Guide』を参照してください。カスタム インストールを実行した場合は、インストールされないユーティリティもあることに注意してください。『Getting Started with Pervasive PSQL』を参照してください。