Pervasive DataExchange へようこそ
 
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Pervasive DataExchange へようこそ
Pervasive DataExchange の概要
Pervasive DataExchange をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。この章では、以下の項目について説明します。
Pervasive DataExchange の新機能
Pervasive DataExchange について
Pervasive DataExchange の機能概要
DataExchange のインストール場所
DataExchange ライセンス
Pervasive DataExchange の新機能
このバージョンの Pervasive DataExchange では、以下の機能が新しくなっています。
現在のバージョンの Pervasive PSQL をサポートします。
Pervasive PSQL では、Java のユーザー インターフェイスからレプリケーション機能の使用や管理を行います。
「PDC」というプレフィックスで始まるテーブル名のレプリケーションをサポートします。
Pervasive DataExchange について
Pervasive DataExchange は、Pervasive Software のデータベース レプリケーション ソリューションです。2 つ以上の Pervasive PSQL データベース間でデータを高い信頼性で移動することにより、現在のバックアップ システムを維持したり、データをレポーティング サーバーに送ったり、また、複数のリモート データベースを同期させます。つまり、Pervasive DataExchange はお客様のデータをレプリケートする際に役立ついくつかの手段を提供します。
Pervasive DataExchange には Real-Time Backup および Data Synchronization の 2 つのエディションがあります。次の表に Pervasive DataExchange の機能の概要をエディションごとに示します。
表 1‑1 Pervasive DataExchange エディションの比較
機能
エディション
 
Real-Time Backup
Data Synchronization
一方向レプリケーション
* 
* 
双方向レプリケーション
 
* 
スクリプトによるセットアップ
* 
 
データ駆動型レプリケーション
 
* 
Pervasive DataExchange の機能概要
DataExchange の技術により、DataExchange レプリケーション ネットワーク内で、どれか 1 つの Pervasive PSQL データベースの変更を捕捉し、それをほかのデータベースと共有することができます。各データベースは DataExchange によって補強されます。DataExchange では、レプリケーション イベント ハンドラーおよびレプリケーション エンジンの 2 つのソフトウェア コンポーネントを Pervasive PSQL データベースに追加します。
レプリケーション イベント ハンドラー(REH)は、直接 Pervasive PSQL データベース エンジンに接続されます。REH はデータベース エンジン内で動作する DLL のセットであるため、データベースが実行中であればレプリケーション イベント ハンドラーも実行されます。データベース エンジンは、変更のイベント(追加、更新、削除)が発生したときに REH をアクティブにします。REH は REH のプライベート制御テーブルの 1 つにそのイベントを書き込みます。
レプリケーション エンジンは、実際のレプリケーション処理を行う別のプロセスです。これは制御テーブルを読んで、最後のレプリケーション セッション以降どのレコードが変更されたかを判断します。次にこれらの変更をパケットにまとめ、DataExchange ネットワークに参加しているほかのレプリケーション エンジンと共有します。ほかのエンジンはこの変更をそれぞれのデータベースに適用します。レプリケーション処理は、継続的に、スケジュールされた期間ごとに、または要求に応じて行われます。レプリケーション エンジンはネットワークの常時接続を必要としないので、DataExchange はダイヤル アップ接続のリモート ユーザーのような断続的に接続する状況にも適しています。
通知エージェント
通知エージェント(略して「エージェント」)は、DataExchange がインストールするコンポーネントです。このコンポーネントの目的は、レプリケーションのエラーが発生した場合に電子メールを起動することです。このエージェントでは、メール サーバーと通信するために標準的な SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)が必要です。
エージェントがインストールされるのは、マシンに Pervasive PSQL サーバー製品が含まれている場合のみであることに注意してください。Pervasive PSQL ワークグループ製品の環境に DataExchange をインストールした場合には、エージェントは使用できません。
Pervasive DataExchange User's Guide』の dxagent を参照してください。
レプリケーション固有のファイル
DataExchange は、レプリケーションを行うマシンに独自のテーブルを追加します。使用するテーブルには、システム設定とレプリケーション制御の 2 つのタイプがあります。設定テーブルには、レプリケーション中のデータベース、データがレプリケートされるサイト、レプリケーション スケジュールなどの情報が記録されます。
制御テーブルはデータ ファイルを追跡し、データの各レコードのレプリケーション状態を記録します。各データ テーブルまたはファイルには対になる制御テーブルがあります。同様に、各データ レコードには対になる制御テーブルのレコードがあります。この制御テーブルによって、レプリケーション エンジンはどのレコードをいつレプリケートするかを判断します。
DataExchange のレプリケーション設定や制御用のテーブルは、レプリケートするファイルと一緒に保存するか、または独自のデータベースに別々に保存することができます。保存場所はレプリケーションの実行方法により異なります。テーブル全体のレプリケーションは個々のレプリケーション データベースで実行できます。
本マニュアルでは、単純なレプリケーションを紹介します。利用可能なあらゆる種類のレプリケーション ソリューションについては、『Pervasive DataExchange User's Guide』で取り上げています。
DataExchange のインストール場所
Pervasive DataExchange は、Pervasive PSQL サーバー エンジンまたはワークグループ エンジンが実装されている同じコンピューターにインストールする必要があります。Pervasive DataExchange をインストールするための準備も参照してください。
DataExchange ライセンス
DataExchange を使用し、2 台以上のコンピューター間でデータをレプリケートするにはライセンス(製品キー)が必要です。インストール プログラムはライセンス文字列の入力を要求し、これをデコードして有効かどうかを確認します。
Pervasive DataExchange Real-Time Backup Edition は、第 1 サイトとパートナー サイトの 2 台のマシンにのみインストールすることができます。それぞれのサイトでライセンスが必要ですが、両サイトで同じライセンスを使用することができます。
ライセンスがない場合は、評価版として Pervasive DataExchange Real-Time Backup Edition をインストールすることができます。評価版の有効期限を過ぎると、レプリケーション エンジンを起動しようとしたときにエラー メッセージが表示されます。お使いのオペレーティング システムのイベント ビューアーを使用して、アプリケーション イベント ログのエラーをご覧ください。
最初に評価版としてインストールして、後でライセンス コードを適用することもできます。評価ライセンスを正規ライセンスで置き換えるには、以下の手順を行ってください。
評価版ライセンスから正規ライセンスにアップグレードするには
1 製品キーは次の場所から入手してください。
AG-TECH ライセンス証書
2 ライセンスを購入する場合は、株式会社エージーテックの営業本部(sales@agtech.co.jp)までご連絡ください。『Pervasive DataExchange User's Guide』のその他のヘルプの入手方法も参照してください。
3 Pervasive PSQL の License Administrator ユーティリティを使用してライセンスを適用してください。『Pervasive PSQL User's Guide』で License Administrator に関する章を参照してください。