DataExchange 監視ツールの使用
DataExchange 監視ツールの概要
DataExchange を使用すると、レプリケーション セッションの構成、レプリケーションの開始、レプリケーションの監視、およびそれを記録することができます。これらの操作を実行するツールはレプリケーション進行状況ビューアーとログ ビューアーです。この画面へは Control Center(ZenCC)からアクセスできます。
これらのビューアーについて、以下の項目で説明します。
レプリケーション エンジンおよびサービスの確認
►エンジンおよびサービスの状態を表示するには
1 Control Center(ZenCC)で[レプリケーション-接続されました]ノードを右クリックし、[エンジンとサービスの状態の表示]を選択します。
2 次の図のような[
エンジンとサービスの状態]ダイアログが開きます。
このダイアログに表示されている情報は単なる参照情報であるため、これを編集することはできません。
►データベースの状態を表示するには
1 ZenCC で特定のデータベースの下にあるレプリケーション ノードを右クリックし、[データベース状態の表示]を選択します。
データベースが既にアクティブになっている場合、次のダイアログが表示されます。
ダイアログのフィールドはすべて読み取り専用です。
状態のタイプは以下のとおりです。
•DNA:これは、データベースがレプリケーション システム データベース Database Network Analysis(DNA)であることを示しています。このデータベースは PD00000x のようなデータ ソース名を持ち、DataExchange をインストールしたときに作成されます。
注意: このデータベースを削除しないでください。DataExchange が機能しなくなります。
•ピュア:これは、データベースにレプリケーション制御テーブルが含まれていないことを示します。つまり、データベースがまだアクティブにされておらず、テンプレートでない状態です。
•テンプレート:これは、データベースがレプリケーション テンプレートであることを示します。
2 [閉じる]をクリックして、作業を終了します。
進行状況ビューアーおよびログ ビューアーからのレプリケーションの開始
レプリケーション セッションを手作業で開始することができます。[レプリケーションの開始]ダイアログ ボックスで、レプリケートするデータベース、レプリケーションの種類、およびレプリケートの対象とするサイトを選択することができます。このトピックでは、以下の項目について説明します。
レプリケーション セッションを開始する
►レプリケーションを開始するには
1 ZenCC で Zen エクスプローラーの[レプリケーション - 接続されました]ノードを右クリックして、以下のどちらかを選択します。
•[レプリケーションの開始]
•[
統計およびログ ビュー]を選択して、レプリケーション進行状況ビューアーとログ ビューアーを開きます。次に、ツールバー上の[
レプリケーションの開始]アイコン
をクリックします。
2 [レプリケーションの開始]ダイアログの[ソース データベース]ドロップダウン リストからデータベースを選択します。
3 行いたいレプリケーションの種類をクリックします。次のいずれかのオプションを選択します。
•ソース データベースと選択したサイトの間でデータをレプリケートする
このオプションは、ソース データベースと選択したサイトの間でデータをレプリケートします。このデフォルト設定によって、レプリケーション エンジンは指定されたマシン間でデータをレプリケートし、すべてのデータの競合を解決します。デフォルトの競合制御が使用されるか(最新の変更が有効とされます)、イベント ハンドラー コールバック DLL(アクティブ化時に設定した場合)が使用されます。
•ソース データベースのデータを基に、選択したサイトの全データを削除および置換する
このオプションは、選択したサイトのすべてのデータを削除し、ソース データベースのデータで置換します。レプリケートするサイトの一覧でチェックしたサイトのすべてのデータが削除されます。ソース データベースのデータがそれらのデータに置き換わります。ソース データベースは、1 つまたは複数のサイトのデータを削除または置換するのに使用できます。競合の解決は行われません。
•選択したサイトのデータを基に、ソース データベースの全データを削除および置換する
このオプションは、ローカル サイト(ソース データベース)のすべてのデータを削除し、選択したサイトのデータで置き換えます。選択したサイトは 1 つしか指定できません(1 対 1 の場合)。競合の解決は行われません。
4 ソース データベースとレプリケートしたいサイトをチェックします。レプリケーションに参加させたくないサイトのチェックはオフにします。
5 [レプリケート]をクリックします。
メモ:パートナー サイトのアクティブ化の方法によっては、レプリケートするサイトの一覧に矛盾があるように思われることがあります。
[レプリケーションの開始]ダイアログ ボックスを理解する
パートナー サイトのアクティブ化の方法によっては、レプリケートするサイトの一覧に矛盾があるように思われることがあります。たとえば、パートナー サイト PS1 を作成して第 1 サイトと初期レプリケーションを行います(デフォルトの動作)。次に、パートナー サイト PS2 を作成しても、第 1 サイトと初期レプリケーションを行わなかったとします。
[レプリケーションの開始]ダイアログでソース データベースとして第 1 サイトまたは PS1 を選択した場合、PS2 はレプリケートするサイトとして表示されません。「パートナー サイトに何が起きたのだろう?」という疑問がわきます。PS2 はなぜ一覧にないのでしょう?
一覧に表示されないのは、レプリケーション ネットワークに関する情報(ネットワーク上のサイトなど)もレプリケートされてしまったためです。PS2 をソース データベースとして選択した場合、レプリケートするサイトとして最初のレプリケーション サイトの選択が表示されます。第 1 サイトとレプリケートを行った後、PS2 は第 1 サイトと PS1 の一覧に表示されます。
この一覧の整合性を確実に保つ最も簡単な方法は、各パートナー サイトをアクティブ化したときに第 1 サイトとの初期レプリケーションを行うことです。パートナー サイトは、第 1 サイトとレプリケートするまではほかのサイトとレプリケートできません。
DRE ログにおけるレプリケーション動作の記録
DataExchange レプリケーション エンジン(DRE)はその動作を dre.log ファイルに記録します。このファイルのデフォルトの場所は C:\ProgramData\Actian\Zen\Replication\LogFiles です。ZenCC の[データベース]ブランチ下にある[レプリケーション]アイコンを右クリックし、[統計およびログ ビュー]を選択すると、このファイルにあるレプリケーション動作を確認することができます。テキスト エディターを使用してログ ファイルを直接開くこともできます。
必要に応じて、dre.log のメッセージにユーザーが指定したデータベース、レプリケーション プロジェクト、レプリケーション ネットワーク、およびレプリケーション リリースの名前が含まれます。ローカル データベースはデータ ソース名(DSN)で参照されます。リモート サイトは表示名およびサイト番号で参照されます。リモート サイトは一般的にローカル サイトと同じデータベース名を持ちます。
すべてのレプリケーション ネットワーク上の各サイトには番号が振られます。第 1 サイトが 1,000,000 となり、その後の各サイトでは値が 1 ずつ大きくなります。これらの番号は base 36 番号として表示されます。dre.log は base 36 サイト番号を使用する唯一のログです。
dre.log 内のメッセージの種類は、以下のように、エントリの先頭列の文字によって示されます。
•D - デバッグ
•E - エラー
•I - 情報
•T - トレース
•W - 警告
ログ レベルの設定およびそれらの意味については、
DataExchange Manager での作業で説明します。