BA15 : Backup Agent へようこそ
  
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Backup Agent へようこそ
Backup Agent の概要
Backup Agent は、Zen で提供される Continuous オペレーション機能を実装するための代替方法を提供します。
このドキュメントでは Backup Agent で作業を行うための手順を詳しく説明します。これは Backup Agent をインストールおよび使用するユーザーを対象としています。また、Zen データベースのライブ バックアップ作業を担当するプログラマーやシステム管理者にも役立ちます。
インストール要件およびインストール手順、使用方法、さらに Backup Agent をアプリケーションに組み込むためのリファレンス情報を記載しています。また、インストールに関する一般的な質問に対する回答も記載しています。
このセクションには、以下のトピックがあります。
Backup Agent の概要
Backup Agent コンポーネント
Backup Agent のデータベース エンジン要件
Backup Agent の概要
Backup Agent を使用すれば、Zen データベース ファイルに対する Continuous オペレーションの設定と管理を簡単かつ迅速に行うことができます。Continuous オペレーションの設定と管理は、Zen データベースのバックアップを行う際の重要な部分です。Backup Agent は開いているファイルに対する Continuous オペレーションの設定と管理を自動的に処理し、バックアップ中でもアプリケーションからデータを利用できるようにします。バックアップ作業が完了すると、Backup Agent は自動的に Continuous オペレーションからファイルを取り出し、バックアップ中にキャプチャされたすべての変更をロール インします。
本製品の機能
Backup Agent は、現在市場で数多く販売されている一般的なバックアップ アプリケーションとシームレスに動作します。
特定のファイル名のリストを入力する必要がある Zen ユーティリティの Continuous オペレーション機能とは異なり、Backup Agent は、バックアップ中に開かれたファイルも自動的に管理します。
Zen と Backup Agent を共にインストールし、そのエージェントを実装してお使いのバックアップ ルーチンで動作させれば、Zen データベースのバックアップを開始する準備が整います。特別な設定は必要ありません。
メモ:Backup Agent 自身が Zen データベース ファイルをバックアップするわけではありません。これは現在のバックアップ ソリューションを補足することを目的にデザインされています。
Backup Agent は、Zen Enterprise Server および Cloud Server の最新バージョンに含まれるオプション製品です。
Backup Agent はデフォルトではインストールされません。データベース エンジンのインストール後に、メディアからインストールする必要があります。インストール選択ダイアログで Backup Agent を選択してください。
ライセンス
Zen Enterprise Server または Cloud Server がインストールされている同じマシンに Backup Agent をインストールする場合、別個の製品キーは必要ありません。これら Zen 製品のいずれかがシステムで実行されていれば、製品キーの入力は求められません。
Backup Agent を別個の製品として使用している場合は、1 台のマシンにのみインストール可能であることに注意してください。製品キーがない場合は、評価版として Backup Agent をインストールすることができます。評価版の有効期限を過ぎると、Backup Agent の起動時にエラー メッセージが表示されます。
最初に評価版としてインストールした場合でも、後で License Administrator を使用して期限なし製品キーを適用することができます。License Administrator の使用法の詳細については、『Zen User's Guide』を参照してください。Windows 上では、コマンド ライン ユーティリティの clilcadm によって製品キーを管理することもできます。clilcadm の詳細については、『Zen User's Guide』を参照してください。
Backup Agent コンポーネント
このトピックでは、Backup Agent を構成するコンポーネントについて説明します。ソフトウェア開発キット(SDK)に付属している 2 つのユーティリティ コンポーネントは、ビジネスのニーズに応じて、お使いのバックアップ ルーチンにエージェントを簡単に組み込む 3 つの方法を提供します。
コマンド ライン ユーティリティ
コマンド ライン インターフェイス(CLI)ユーティリティ(pvbackup.exe)は、Backup Agent によって提供されるアクセス方法の 1 つです。市場で販売されている一般的なバックアップ製品で実装する場合は、実行可能コマンドを事前コマンドおよび事後コマンド設定に追加するだけです。この実装によって、お使いのバックアップ ソフトウェアは自動的に、バックアップを行う前にエージェントを開始し、バックアップが完了した後にエージェントを停止します。この方法を使用すれば、定期的なバックアップにおいて Zen データの一貫性と信頼性が確実に保持されます。
GUI ユーティリティ
Backup Agent におけるもう 1 つのアクセス方法は、グラフィカル ユーザー インターフェイス ユーティリティの pvbackupgui.exe です。これは[スタート]メニューまたはスタート画面から、あるいは Zen Control Center 内からアクセスすることができます。このインターフェイスでは、ボタンをクリックするだけでエージェントを開始および停止することができます。コマンド ライン インターフェイスで要求されるようなコマンドやパラメーターを呼び出す必要はありません。この方法を使用すれば、必要に応じて Zen データのバックアップをいつでも迅速に、ほとんど設定を必要としないで行うことができます。
コントローラー
Backup Agent のコントローラー コンポーネントは、エージェントの各種ユーティリティに共通するインターフェイスを提供する DLL で構成されています。このコントローラーはイベント ハンドラーとの通信をすべて処理します。
一貫性保持ファイル リスト
一貫性保持ファイル リスト(dfl.txt)は、Backup Agent によって生成され、本プログラムのデータ パスに置かれます。デフォルトのデータ パスは、インストール時に <Zen のアプリケーション データ ディレクトリ>\PBA\Data に設定されます。このファイルには、任意の時点で Continuous オペレーションの対象となっている全ファイルのリストが含まれます。ファイルを Continuous オペレーション モードに置くと、そのファイルは自動的にリストへ追加されます。同様に、ファイルが Continuous オペレーション モードから抜けると、そのファイルはリストから削除されます。
除外対象ファイル リスト
除外対象ファイル リスト(efl.txt)は、<Zen のアプリケーション データ ディレクトリ>\PBA\Data に置かれます。この除外対象ファイル リストにファイルを記載すれば、Backup Agent はそれらのファイルを Continuous オペレーションに置かれているファイルの中から除外することができます。
イベント ハンドラー
イベント ハンドラーは Backup Agent 内部で動作します。このコンポーネントの主な目的は、ファイルに対し Continuous オペレーションを適用できるようにするために、それらのファイルが開かれるのを防ぐことにあります。Backup Agent はデータベース エンジンおよびコントローラーと連動して、Backup Agent インターフェイスから要求されるすべてのオペレーションまたはイベントを処理します。イベント ハンドラーは、その名前が示すとおり、Backup Agent 内で起こるすべてのイベントを処理します。
選択対象ファイル リスト
選択対象ファイル リスト(ifl.txt)は、<Zen のアプリケーション データ ディレクトリ>\PBA\Data に置かれます。この選択対象ファイル リストにファイルを記載すれば、Backup Agent はそれらのファイルを Continuous オペレーションに置かれているファイルに加えることができます。
Backup Agent をオンにするとすぐに、このリスト内のファイルは Zen エンジンによって現在開かれているかどうかにかかわらず、Continuous オペレーションに置かれます。
ログ ファイル
Backup Agent では、イベント ハンドラーからの情報メッセージや警告メッセージを報告する baevent.log というファイルを保持します。Windows プラットフォームでは、このファイルは <Zen のアプリケーション データ ディレクトリ>\PBA\Logs に置かれます。この場所はインストール時に設定され、構成で変えられません。
ログ ファイルの最大サイズは 50 MB に設定されていて、変更することはできません。このサイズ制限に達すると、ファイルはアーカイブ目的のため、baevent.1、baevent.2 などの名前付け規則を使用して自動的に名前が変更されます。Backup Agent は最大 5 つのアーカイブ ログ ファイルを保持できます。
ソフトウェア開発キット(SDK)
Windows 環境の Backup Agent にはアプリケーション プログラミング インターフェイス(API)が含まれており、これを使えば開発者はソフトウェア アプリケーションに直接 Backup Agent を組み込むことができます。この API を必要なヘッダー ファイルやライブラリ ファイルに加えて、SDK を構成します。SDK を使用してアプリケーションに Backup Agent を直接組み込めば、最高レベルのバックアップ データが保証されます。
Backup Agent リリース ノート
Backup Agent をインストールする前に、Readme ファイル readme_ba.htm をお読みいただくことをお勧めします。このファイルには、本製品のマニュアルには含めることができなかったが、製品をインストールして使用するために必要な情報が記載されています。
Readme ファイルはインストール CD のルートにあります。
インストール後に Readme ファイルをご覧いただくこともできます。インストール場所からファイルにアクセスできます。
最終的に、最新版のリリース ノートは弊社 Web サイトで確認できます。
Backup Agent のデータベース エンジン要件
Backup Agent を使用するために必要なことは以下のとおりです。
Backup Agent v15 は Zen v15 と一緒に使用する必要があります。Backup Agent v15 は、以前のバージョンの Zen では動作しません。
Zen Enterprise Server または Cloud Server がインストールされている場合、Backup Agent に別個の製品キーは必要ありません。