Zen v14 SP1 リリース ノート
一般リリース – 2020 年 4 月
目次
Zen v14 SP1 の一般リリースへようこそ。当リリースには新機能が含まれるほか、不具合修正や既存の機能に対する強化も行われています。詳細については、v14 の『What’s New in Zen』を参照してください。
このリリース ノートには以下のトピックが含まれます。
このドキュメントは Zen のインストールに含まれていますが、リリース後に更新されることがあります。この最新版は常に Actian Web サイトで公開されます。
概要
製品のエディション
このリリースに含まれているエディションを以下にオペレーティング システム別にリストします。
Windows
Windows IoT Core
Linux
macOS
Raspbian 32 ビット
サポートされるプラットフォーム
このリリースは、個別に示していない限り、以下のオペレーティング システムの 32 ビット版および 64 ビット版の両方での動作を検証済みです。ただし、日本語版では Windows Nano Server はサポートしません。プラットフォームのサポートの詳細については、『What’s New in Zen』と『Getting Started with Zen』を参照してください。
このリリースは Windows 10 バージョン 1909 で正常に動作することを確認済みです。
Zen のインストールは、Docker for Windows との動作確認が完全に行われています。
Zen Enterprise Server(Windows IoT Core 版)では、Btrieve、DTI、ODBC の SDK が使用可能です。Zen のマニュアル全体を通して、Enterprise Server への言及はすべて Windows IoT Core システム上のインスレーション、また Windows のパーソナル コンピューターや Windows サーバー エディション上のインスレーションにも該当します。
最新のサービスパックを適用して、すべてのオペレーティング システムを更新することを推奨します。
製品認証
Zen データベース エンジンには評価インストール用のトライアル キーが付属しています。このトライアル キーには Enterprise Server 用に 20 ユーザー、Workgroup 用に 5 ユーザー、および Cloud Server 用に中規模サイズ(20 GB)の制限が設けられています。
本リリースの Zen をインストールしている場合、インストール時またはインストール後に License Administrator ユーティリティを使用して製品を認証する必要があります。
認証に関する詳しい情報については、以下のトピックで説明します。
Windows での認証
Windows では、Zen Enterprise Server、Cloud Server または Workgroup に対して製品認証が要求されます。製品認証は、インストール中に実行するか、またはインストール後に License Administrator ユーティリティを使用して実行することができます。インストール中に Cloud Server を認証するにはインターネット接続が必要です。インストール後に Cloud Server を認証する場合は、『Zen User's Guide』に概説されている別の認証手順を参照してください。
メモ:現在、Windows IoT Core x86 および ARM32 では、プロキシ サーバー経由のオンライン認証はサポートされていません。
Windows 上でのプロキシ サーバーを経由したライセンス認証アクセス
Windows Internet Explorer を使用してプロキシ サーバーを設定することを推奨しています。プロキシ サーバーが Internet Explorer 以外から設定されている場合は、Internet Explorer を介して再設定することをお勧めします。Internet Explorer を使用することができない場合は、以下の手順を使用してください。これらの手順には Windows のレジストリ編集作業が含まれています。
注意: レジストリの編集は高度な操作です。誤って編集すると、オペレーティング システムが起動できなくなる恐れがあります。必要であれば、経験豊富な技術者に依頼して編集を行ってもらってください。Actian Corporation はレジストリの破損に対して責任を負いません。
次の 2 つのキーでプロキシ サーバーの設定を保存できます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Actian\Zen\ELS
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wow6432Node\Actian\Zen\ELS
Zen のすべてのエディションが 1 番目の ELS キーを使用します。Zen が 64 ビット Windows で稼働する場合は 2 番目の ELS キーも使用します。License Administrator では両方の場所でプロキシ サーバーのサブキーを確認します。
以下の手順に従って、プロキシ サーバー用のレジストリ設定を編集します。どの手順もすべて行う必要があります。
1
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wow6432Node を探します。見つかったら、\Actian\Zen\ELS 下に以下のレジストリ サブキーを追加します。
2
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Actian\Zen の下で、上記の \Actian\Zen\ELS 下への追加として挙げたレジストリ サブキーを追加します。
メモ:Zen 自身で必要なのは proxy_host および proxy_port サブキーの値のみです。お使いのプロキシ サーバーの設定によっては、proxy_userid と proxy_passwd も追加する必要があるかもしれません。
3
Linux での認証
Linux では、Zen Enterprise Server または Cloud Server に対して製品認証が要求されます。製品認証は、インストール後に License Administrator ユーティリティを使用して実行する必要があります。Zen v14 の認証にはインターネット接続が必要です。インストール後に認証を行う場合は、『Zen User's Guide』に概説されている別の認証手順を参照してください。
メモ:現在、Linux openSUSE AArch64 および Raspbian ARM32 では、プロキシ サーバー経由のオンライン認証はサポートされていません。
macOS での認証
macOS では、Zen Enterprise Server または Cloud Server に対して製品認証が要求されます。製品認証は、インストール後に License Administrator ユーティリティを使用して実行する必要があります。Zen v14 の認証にはインターネット接続が必要です。インストール後に認証を行う場合は、『Zen User's Guide』に概説されている別の認証手順を参照してください。
Linux、macOS、および Raspbian 32 ビットにおけるプロキシ サーバーを経由したライセンス認証アクセス
Linux、macOS、および Raspbian 32 ビット システムの場合、ライセンス認証できるようにプロキシ サーバーを設定するには、els.ini ファイルを編集する必要があります。Zen では、これらのオペレーティング システムにおけるプロキシ アクセスの設定に、これ以外の方法はサポートしていません。
1
2
メモ:Zen で必要なのは proxy_host および proxy_port の値のみです。お使いのプロキシ サーバーの設定によっては、proxy_userid と proxy_passwd も追加する必要があるかもしれません。
3
クライアントの互換性
Windows と Linux の場合、Zen v14 Enterprise Server および Workgroup は PSQL v13 Client をサポートします。ただし、Zen v14 以降の Client のみがサポートされる Windows IoT Core と Raspbian 32 ビットを除きます。
macOS サーバーの場合、クライアントは 14.00 以降でなければなりません。
Zen と共に Audit for PSQL、Backup Agent、または DataExchange をアップグレード
PSQL v13 または古いバージョンの Zen と共にインストールされた Audit for PSQL、Backup Agent、および DataExchange は、アンインストールしたうえで、Zen v14 にアップグレードする必要があります。アンインストールする前にそれらの設定を保管しておくことをお勧めします。その設定を、アップグレードされたバージョンを再インストールして設定する際に使用することができます。
新機能と改善点
Zen の本リリースで提供される新機能と変更された機能については、『What’s New in Zen』を参照してください。このドキュメントはインストールされるドキュメントに含まれています。また、Actian Web サイトのダウンロード ページから入手することもできます。ポータル版は、製品リリース後に更新されることがあるので、最新の情報についてはポータル版を参照することをお勧めします。
Zen のインストール
このセクションでは製品のインストールについて説明します。このセクションを読む前に、製品認証の内容についてよくご確認ください。
インストール ファイルは弊社 Web サイトからダウンロードできます。
Zen の最終一般提供(GA:General Availability)リリースをインストールする前に、ベータ版や RC 版のようなプレリリース版を削除する必要があります。
本製品を初めてインストールする、またはアップグレードを初めて行うときに、インストールに関する詳しい説明をお読みになりたい場合は、『Getting Started with Zen』をご覧ください。このマニュアルは弊社 Web サイトで参照できます。
インストール手順は、Zen が実行されるプラットフォームによって異なります。
以下のトピックで、インストールに関する詳しい情報を提供します。
Windows へのインストール
インストールを開始するには、インストールしたい Zen 製品の種類に応じたインストーラー アプリケーション(Install_*.exe)を実行し、手順に従ってください。
Zen インストーラーは自動的にオペレーティング システムのビット アーキテクチャを検出して正しいコンポーネントをインストールします。32 ビットまたは 64 ビットのインストーラー アプリケーションを選択する必要はありません。
次の表は Windows オペレーティング システムでの Zen インストーラーについて説明しています。
Windows へのインストールまたはアップグレードに関する重要な注意事項
次の情報は、Windows システム上の Zen ユーザーにのみ適用されます。
Install_Zen_<インストールタイプ>.exe /s /v" /l*v \"%temp%\Zenv14_InstallLogFileName.log\" MSIFASTINSTALL=1"
Zen Control Center または DDF Builder を使用する予定であれば、シャープ記号(#)、パーセント記号(%)、および 2 つの円記号(\\、UNC パスの指定に使用されます)の文字は Zen 製品のインストール パスで使用しないでください。これら 2 つのユーティリティは、インストール パスにこれらの文字が含まれていると実行できません。
Windows 上でのサイレント インストール
Zen のサイレント インストールを行うには、この例に示すように Quiet モード コマンド ライン オプション /qn を使用してインストールを実行します。
Install_Zen<インストールタイプ>.exe /s /v"/qn /l*v \"%temp%\Zenv14_InstallLogFileName.log\""
この例では Windows の一時フォルダーにインストール ログ ファイルを作成します。
オプションとして、インストールの完了後に Zen の認証を行うには、License Administrator コマンド ライン ツール clilcadm.exe を使用します。
"<Zen のインストールパス>\bin\clilcadm.exe" -a <key>
Windows IoT Core へのインストール
本リリースは Windows IoT Core での動作を検証済みです。これらのプラットフォームにおけるインストールまたはアップグレードの詳細については、『Getting Started with Zen』を参照してください。
インストール パッケージ
Windows IoT Core の場合、Zen は次の表で示すように、フル サーバーおよびクライアントのインストールを提供します。フル サーバー インストールには、必要なエンジン関連ファイル、クライアント関連ファイル、およびユーティリティが含まれます。クライアント インストールでは、ユーティリティを含む、クライアントのサポートに必要なファイルのみを提供します。次の表は、インストール パッケージのリストです。インストールには、Microsoft PowerShell や .zip アーカイブ形式が使用されます。
1 yy.yy および zzz.zzz は、製品のリリース番号とビルド番号を表す数字に置き換わります。
Linux へのインストール
Zen v14 は Red Hat Enterprise Linux 7、OpenSUSE、および CentOS での動作を検証済みです。Linux 上で Zen v14 をインストールまたはアップグレードする手順については、『Getting Started with Zen』を参照してください。
Postinstall.sh について
Actian Zen の postinstall.sh スクリプトは Linux の insserv("install service" の省略) というモジュールに依存します。ディストリビューションによっては、このモジュールを insserv-compat に置き換えます。
insserv-compat をインストールする必要があるかどうかを判断するには、コマンド プロンプトで insserv --help を実行します。既にインストールされていれば、ヘルプ情報が表示されます。インストールされていなければ、insserv-compat が見つからなかったことを示すエラー メッセージが表示されます。insserv-compat では Linux ディストリビューションに応じて異なるコマンドを使用します。たとえば、SUSE システムのプロンプトでは、次のコマンドを実行します。
zypper install insserv-compat
これで insserv --help を実行すると、対象のヘルプ情報が表示されます。
Zen をインストールする前に、insserv-compat をインストールしていなかった場合は、先に説明したように insserv-compat をインストールしてから次のコマンドを実行します。
systemctl enable actianzen
これで、Linux の再起動後に、Zen エンジンが自動的に起動するようになります。
インストール パッケージ
Linux の場合、Zen では RPM および TAR の両方の Linux パッケージでフル サーバー インストールとクライアント インストールを提供します。フル サーバー インストールには、エンジン関連ファイル、クライアント関連ファイル、ユーティリティ、および完全なユーザー マニュアルが含まれています。クライアント インストールでは、ユーティリティとドキュメントを含む、クライアントのサポートに必要なファイルのみを提供します。次の表は、インストール パッケージのリストです。
Zen-EnterpriseServer-jajp-linux-yy.yy-zzz.zzz..x86_64.rpm
Zen-EnterpriseServer-jajp-linux-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz
Zen-CloudServer-jajp-linux-yy.yy-zzz.zzz..x86_64.rpm
Zen-CloudServer-jajp-linux-x86_64-yy.yy.zzz.zzz..tar.gz
Zen-Client-jajp-linux-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm
Zen-Client-jajp-linux-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz
メモ:Glibc および stdc++ パッケージは Client Access をインストールするための必須条件です。Client Access のインストール前に、yum コマンドを使用して Linux ディストリビューションのリポジトリからこれらのパッケージを追加できます。
Zen-Client-Access-jajp-linux-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm
Zen-Client-Access-jajp-linux-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz
1 yy.yy および zzz.zzz は、製品のリリース番号とビルド番号を表す数字に置き換わります。
メモ:Linux で以前のバージョンの PSQL から Zen v14 へアップグレードするには、まず既存のバージョンをアンインストールする必要があります。また、システムでまだ実行している可能性がある psql ユーザー所有のプロセスをすべて停止する必要があります。
macOS へのインストール
Zen v14 は macOS 10.14 での動作を検証済みです。このオペレーティング システムにおける Zen v14 のインストールまたはアップグレードの手順については、『Getting Started with Zen』を参照してください。
インストール パッケージ
macOS の場合、Zen では TAR および DMG の両方のパッケージでフル サーバー インストールとクライアント インストールを提供します。フル サーバー インストールには、必要なエンジン関連ファイル、クライアント関連ファイル、ユーティリティ、および完全なユーザー マニュアルが含まれています。クライアント インストールでは、ユーティリティとドキュメントを含む、クライアントのサポートに必要なファイルのみを提供します。次の表は、インストール パッケージのリストです。
Zen-EnterpriseServer-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz..tar.gz
Zen-EnterpriseServer-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.dmg
Zen-CloudServer-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz..tar.gz
Zen-CloudServer-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.dmg
Zen-Client-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.tar.gz
Zen-Client-jajp-macos-x86_64-yy.yy.zzz.zzz.dmg
1 yy.yy および zzz.zzz は、製品のリリース番号とビルド番号を表す数字に置き換わります。
メモ:macOS および Raspbian 32 ビットで以前のバージョンから Zen v14 へアップグレードするには、まず既存のバージョンをアンインストールする必要があります。
Raspbian 32 ビットへのインストール
本リリースは、Raspbian 32 ビットでの動作を検証済みです。このプラットフォームにおけるインストールまたはアップグレードの詳細については、『Getting Started with Zen』の Linux に関する記述を参照してください。
インストール パッケージ
Raspbian 32 ビットの場合、Zen では TAR パッケージでフル サーバー インストールとクライアント インストールを提供します。フル サーバー インストールには、必要なエンジン関連ファイル、クライアント関連ファイル、ユーティリティ、および完全なユーザー マニュアルが含まれています。クライアント インストールでは、ユーティリティとドキュメントを含む、クライアントのサポートに必要なファイルのみを提供します。次の表は、インストール パッケージのリストです。
1 yy.yy および zzz.zzz は、製品のリリース番号とビルド番号を表す数字に置き換わります。
macOS および Raspbian 32 ビットへのインストールに関する重要な注意事項
macOS および Raspbian 32 ビット システム上にインストールする場合は次の情報が適用されます。これらの注意事項はすべて、SMB/CIFS ネットワーク プロトコルの Samba の実装を使用したアクセスおよび認証に関することです。Linux で Samba を設定する手順は macOS および Raspbian 32 ビットにも適用されますが、以下に示す例外があります。
 
詳細については、『Advanced Operations Guide』の「サーバー設定プロパティ」を参照してください。
Zen unixODBC のソース コード
GNU General Public Licensing(GPL)に従って、Linux、macOS、および Raspbian 32 ビット システムでは Zen unixODBC 機能用のソース コードが、psql-unixODBC-2.2.11.tar.gz としてインストールの /etc ディレクトリに再配布されます。
インストールに含まれる JRE コンポーネント
Zen は、OpenJDK の JRE 8 を Windows、Linux ベースのシステム、および macOS 上のインストレーションにバンドルします。このバージョンは OpenJDK 8、Update 222、ビルド 10(8u222b10)です。Zen インストールに干渉することなく、このコピーをそれ以降の OpenJDK 8 のアップデートと置き換えることができます。
Backup Agent のインストール
Backup Agent は、Zen Enterprise Server と一緒に使用する場合は個別のライセンスが不要です。これは Zen Enterprise Server for Windows に含まれています。Backup Agent を Zen Workgroup と一緒に使用するには、個別のライセンスが必要です。
Windows IoT Core
現在、Windows IoT Core では Backup Agent v14 はサポートされません。
Linux Red Hat、openSUSE、および CentOS
Linux Red Hat、openSUSE、および CentOS の場合、Zen v14 をインストールする前に、既存のバージョンの Backup Agent を手動でアンインストールしておく必要があります。Zen v14 をインストールした後で、Backup Agent v14 を手動でインストールすることができます。
macOS
現在、macOS では Backup Agent v14 はサポートされません。
Raspbian 32 ビット
現在、Raspbian 32 ビットでは Backup Agent v14 はサポートされません。
修正された問題と既知の問題
修正履歴および既知の問題については、弊社 Web サイトで参照できます。
使用に関する注意
このセクションでは、インストール後の本製品の使用時に起こりうる状況について説明します。
Windows の場合
 
Set-ItemProperty -Path HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\CodePage -Name ACP -Value 932
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