Zen v15 SP1 の新機能
新機能および変更された機能の概要
この Zen v15 SP1 の一般提供リリース、バージョン 15.10 では、以下の新機能と変更が含まれています。
このドキュメントは、リリース後にも更新される可能性があります。最新バージョンは、
弊社 Web サイトからご参照ください。
プラットフォーム サポートの変更
•Zen v15 SP1 から、Windows 11 および Windows Server 2022 がサポートされるようになりました。
•このリリースは Windows 11 バージョン 21H2 および Windows Server 2022 バージョン 21H2 で正常に動作することを確認済みです。
システム データ v2
Zen v15 で 13.0 形式のデータ ファイルにシステム データ v2 を導入しました。これにより、Btrieve キー 125 および 124 にそれぞれ対応する列名 sys$create および sys$update を使用して、レコード作成とレコード更新のタイムスタンプにアクセスできます。Zen v15 SP1 で、これらの Btrieve キーは TIMESTAMP(7) 型で、YYYY-MM-DD HH:MM:SS.sssssss(セプタ秒精度付き)という形式になりました。詳しい説明とクエリの作業例については、『
SQL Engine Reference』の
システム データ v2 のアクセスを参照してください。
Zen SQL
このリリースでは、Zen SQL について以下の新機能が含まれています。
•DATEFLOOR は、タイムスタンプを、指定された間隔に最も近い値に切り捨てるための汎用スカラー関数です。この関数は Zen SQL の拡張機能です。
•EVERYN は、レコードを一定の間隔(たとえば「6 秒ごと」など)でグループ化する場合に、タイムスタンプを切り捨てるための汎用スカラー関数です。この値を PARTITION BY や GROUP BY で使用すると、InfluxDB の GROUP BY TIME 機能に相当する結果を返すことができます。この関数は Zen SQL の拡張機能です。
•新しい ILIKE 演算子は、LIKE の大文字小文字を区別しないバージョンです。この関数は Zen SQL の拡張機能です。
•LAG は、前の行から値を取得するための標準ウィンドウ関数です。
このリリースでは、Zen v15 で適用されたウィンドウ制限のうち 2 つは取り除かれました。
•OVER 句に PARTITION BY は必要でなくなったため、結果セット全体を 1 つのパーティションにすることが可能になりました。
•PARTITION BY 列がベース列である必要はなくなりました。
詳細については、『SQL Engine Reference』の SELECT のトピックを参照してください。
パフォーマンスの向上
Zen v15 SP1 では以下の点でパフォーマンスが向上します。
•このリリースでは、インデックス付きの列を使用する SQL クエリの実行時間を短縮することができます。このパフォーマンス向上を利用するには、データ ファイルが 13.0 形式であり、Zen v15 SP1 データベース エンジンでインデックスが作成されている必要があります。既存のファイルの形式が 13.0 より前である場合は、Zen v15 SP1 で 13.0 にリビルドする必要があります。既に 13.0 形式になっているファイルは、インデックスをすべて削除し、Zen v15 SP1 で作成し直す必要があります。
•クライアント トレースのパフォーマンスが向上し、エンジン トレースと同等になりました。
Zen 64 ビット ODBC DSN セットアップ
配列フェッチのキャッシュに使用されるバッファーのデフォルト サイズが 8 KB から 64 KB に増えました。この値には、1 から 64 KB までの任意の数値を設定できます。
ADO.NET のサポート
Zen v15 SP1 ADO.NET SDK には以下の変更点があります。
•Zen ADO.NET SDK(.NET Framework 用)では、Data Tools と Visual Studio 2022 との統合をサポートします。
•ADO.NET データ プロバイダー 4.5 で .NET 6 がサポートされるようになりました。
•.NET 6 は、データ プロバイダー 4.5 を .NET 5 および .NET 3.x と互換性のあるものにします。
•データ プロバイダー 4.5 用 SDK のサンプルは、Visual Studio 2022 を必要とし、.NET 6 フレームワークを対象とするようにアップグレードされました。
•Microsoft Entity Framework 6.1 以降のサポートが追加されました。
•ADO.NET データ プロバイダー 4.4 は Zen v15 から変更されていません。
システム データ V2 を使用したファイルの最適化
システム データ V2 を使用するデータ ファイルを最適化できるようになりました。
PSA から ZenSA への名称変更
Pervasive System Analyzer(PSA)は Zen System Analyzer(ZenSA)という名称に変更され、それに伴ってログ ファイルの名称も psa.log から zensa.log に変更されました。
Zen 製品のインストール時における製品の構成のカスタマイズ
bcfg_install.txt ファイルを作成してそれを ptksetup.ini ファイルと同じフォルダーに置くことで、Zen 製品のインストール時に、デフォルトの Zen 製品構成の設定を上書きできるようになりました。各製品のダウンロードには、このファイルのバリエーション bcfg_install_<製品名>_<言語>.txt があります。このファイルには、Zen Server、Client、Workgroup Engine または Reporting Engine のインストール時に、これらの製品を自動的に構成するための手順が記載されています。
ドキュメント
このリリースのドキュメントは、新機能または変更された機能を反映して更新されています。また、インターネット アドレス(URL)および製品名の変更や既存の説明をより分かりやすくするための改訂も行われました。