butil
説明
Btrieve ユーティリティ butil は、Btrieve ファイルとそのデータの操作や管理のためにコマンド プロンプトで使用されます。butil を使用することで以下の操作が実行できます。
•サーバーのバックアップに使用する Continuous オペレーションの開始と終了。
•最後のバックアップからシステム エラーが発生するまでの間に行ったファイルへの変更の回復。
•ASCII 形式、シーケンシャル形式、および SDF 形式のデータのインポートとエクスポート。
•ファイル間のデータのコピー。
•ファイルのページ キャッシュの事前ロードまたは消去。
•MicroKernel エンジン バージョン情報の取得。
Continuous オペレーションは、Zen ベースのアプリケーションで使用中のファイルをバックアップできる MicroKernel エンジンの機能です。Maintenance ユーティリティの 2 つのコマンド startbu と endbu を使用して、単一または複数のファイルに対する Continuous オペレーションを開始および終了します。
概要
butil
-cache <sourceFile | @listFile>
-CLONE outputFile sourceFile [/O<owner> | /PROMPT] [/pagecompresson | /pagecompressoff] [/recordcompresson | /recordcompressoff] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-CLROWNER sourceFile /O<owner | /PROMPT> [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
@commandFile [commandOutputFile]
-COPY sourceFile outputFile
[/O< owner1 | /PROMPT> [/O<owner2 | /PROMPT>]] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-CREATE outputFile descriptionFile [<Y | N>] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-DROP sourceFile <keyNumber | SYSKEY>
[/O<owner> | /PROMPT] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-ENDBU </A | sourceFile | @listFile> [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-INDEX sourceFile indexFile descriptionFile
[ /O<owner | /PROMPT>] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-LOAD unformattedFile outputFile [/O<owner> | /PROMPT] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-purge <sourceFile | @listFile>
-RECOVER sourceFile unformattedFile [/O<owner |/PROMPT>] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-ROLLFWD <sourceFile | volume | drive | @listFile>
[</L[dumpFile] | /W[dumpFile]> [/T<dataLength>]
[/E<keyLength>] [/H] [/V] [/O<ownerList | owner> | /PROMPT]]
[/A] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-SAVE sourceFile unformattedFile
[Y indexFile | N <keyNumber | -1>] [/O<owner1 | /PROMPT>
[/O<owner2 | /PROMPT>]] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-SETOWNER sourceFile /O<owner | /PROMPT> level [/L][/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-SINDEX sourceFile <descriptionFile | SYSKEY> [keyNumber] [/O<owner> | /PROMPT] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-STARTBU <sourceFile | @listFile> [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-STAT <sourceFile> [/O<owner> | /PROMPT] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
-VER
メモ:Linux および macOS ディストリビューションの場合、すべてのスラッシュ オプションはスラッシュの代わりにハイフンを使用します。たとえば、butil -copy の /O オプションは -O で、butil -copy -O のようになります。また、オーナー ネームではなく /PROMPT を指定すると、コマンドの実行後にはオーナーネーム用の対話型プロンプトを生成します。
オプション
Maintenance ツールのコマンド オプションは、ファイル名以外は大文字小文字が区別されません。
コマンド オプションを指定せずに、または無効なコマンド オプションを指定して butil を実行すると、使用方法のメッセージが表示されます。使用方法のメッセージは、butil には、オプションの /S コマンド ライン引数があることを示します。この引数は Linux、macOS、または Raspbian では無視されます。
ファイルをコピーするときに、元のファイルとコピーされるファイルの両方のオーナーネームが必要な場合、-copy オプションでは次の例に示すように、両方のオーナーネームを指定します。
butil -copy originalFile copiedFile /Od3ltagamm@ /OV3rs10nXIII
最初のオーナーネーム d3ltagamm@ は originalFile を開くために必要です。2 番目のオーナーネーム V3rs10nXIII は copiedFile の作成に使用します。
オーナーネームが対話形式で指定される場合、このコマンドは次に示す例のようになります。
butil -copy originalFile copiedFile /PROMPT /PROMPT
これを実行すると、最初にユーザーは originalFile にアクセスするためのオーナーネームの入力を求められます。そのファイルが開いたら、次に copiedFile に割り当てるオーナーネームの入力が求められます。
butil には、コマンド ファイルを実行するためのオプションもあります。
butil のコマンド、オプションおよび使用例の詳しい説明については、『
Advanced Operations Guide』の
Btrieve の Maintenance コマンド ライン ツール(butil)を参照してください。
関連項目
•Linux または macOS man ページの syslogd
•『Btrieve API Guide』。MicroKernel エンジン の API について説明しています。