インターフェイス ライブラリ
この章では、以下の項目について説明します。
インターフェイス ライブラリの概要
Windows アプリケーションからトランザクショナル インターフェイスにアクセスする適切な方法は、コンパイル時に Btrieve Glue DLL を参照するライブラリにリンクすることです。Glue DLL は、インターフェイス DLL にアプリケーションを接着する役目を果たします。接着剤のように、Glue DLL はアプリケーションとインターフェイス DLL の間に介在する薄い層です。Glue DLL は、以下のアクションを正常に実行する役割を担っています。
1 インターフェイス DLL をロードする。
2 インターフェイス DLL にバインドする、つまり、インターフェイス DLL からシンボルをインポートする。
どの段階でも、Glue DLL で障害状態が発生した場合は、アプリケーションが障害をユーザーに伝えるための適切なステータス コードを Glue DLL が発行します。
表
31 には、アプリケーションがリンクできるライブラリ、およびロードする DLL を示します。
表 31 トランザクショナル インターフェイス プログラミング ライブラリ
オペレーティング システムとコンパイラ1 | Glue DLL | リンク ライブラリ |
Windows 32 ビット(Microsoft Visual C++、Watcom、Embarcadero) | W3BTRV7.DLL | W3BTRV7.LIB |
Windows 64 ビット | W64BTRV.DLL | W64BTRV.LIB |
1 コンパイラ対応ライブラリは、さまざまなサブディレクトリ内にあります。Win32 アプリケーションをリンクするには、Microsoft コンパイラを使用する場合に \Win32 ディレクトリを使用し、Embarcadero または Watcom コンパイラを使用する場合に \Win32x ディレクトリを使用します。 |
Linux
Linux には glue コンポーネントがありません。アプリケーションはインターフェイスを実装する共有ライブラリに対して直接リンクします。Linux 32 ビットおよび 64 ビット アプリケーション用のトランザクショナル インターフェイス リンク ライブラリはいずれも libpsqlmif.so です。
Pervasive PSQL アプリケーションの配布
Pervasive PSQL データベース エンジンでアプリケーションを開発する予定であれば、アプリケーションを配布する場合に以下の条件を心得ておいてください。
Pervasive PSQL の配布規則
Pervasive PSQL でアプリケーションを開発した後、製品を配布する場合は Pervasive とのライセンス契約に注意してください。配布権に関するご質問は、Pervasive のマーケティング部署にお問い合わせください。
Pervasive PSQL ActiveX ファイルの登録
次の表に、Pervasive の ActiveX インターフェイスで構築されたアプリケーションの実行に必要なファイルを示します。
表 32 再配布可能なファイル
ファイル | 場所 | 説明 |
ACBTR732.OCX | システム ディレクトリ | Pervasive PSQL データ ソース コントロール |
ACCTR732.OCX | システム ディレクトリ | Pervasive PSQL バウンド コントロール |
PEDTCONV.DLL | システム ディレクトリ | データ変換用 DLL |
PBTRVD32.DLL | システム ディレクトリ | メタ データ処理用 DLL |
SBTRV32.DLL | システム ディレクトリ | IDS 通信用 DLL |
SWCOMP32.DLL | システム ディレクトリ | データ圧縮用 DLL |
Pervasive PSQL ActiveX ファイルと必要な DLL を配布した場合、ActiveX ファイルが正しく機能するように ActiveX ファイルを登録する必要があります。これらのファイルを登録するには次の 2 種類の方法があります。
•InstallShield などの現行のインストール用ユーティリティの多くは、インストール処理中に ActiveX コントロールを自動的に登録するよう変更することができます(詳細については、お使いになる特定のインストール用ユーティリティのマニュアルを参照してください)。
•ActiveX コントロールを登録するもう 1 つの方法は、再配布可能なファイル REGSVR32.EXE をインストールし、インストール中またはインストール後に実行する方法です。これは単純な ActiveX 登録用ユーティリティで、登録する ActiveX の名前をコマンドライン パラメーターとして受け取ります(たとえば、REGSVR32 C:\MyInstall\ACBTR732.OCX)。
Pervasive PSQL を開発したアプリケーションとともにインストールする
Pervasive PSQL インストールのカスタマイズに関する情報は、『Installation Toolkit Handbook』を参照してください。