用語集
レプリケーションの用語
DataExchange Manager
レプリケーション ネットワーク内の作業、ユーザー、およびサイトを管理するためのグラフィカル ユーザー インターフェイスです。DataExchange Manager では以下の作業を行うことができます。
•レプリケーション スケジュールの管理
•サイト情報の管理
•ローカルまたはリモート サイトの管理
DNA
Database Network Analysis。レプリケーション システム データベース。
ODBC
Open Data Base Connectivity。さまざまなデータ ソースに接続するために使用される標準プログラミング インターフェイス。DataExchange は ODBC を使用して、ODBC がサポートするすべてのデータベースに接続します。
アクセラレイティド
Btrieve 7.x、8.x、9.5、および 13.0 では、データ ファイルの更新時の応答時間がノーマル モードに比べて短縮されたファイル オープン モードを示します。ただし、アクセラレイティド モードでは、MicroKernel ログ機能を使用できません。このため、MicroKernel は、アクセラレイティド モードで開いたファイルに対するトランザクション一貫性保持やアトミシティを保証できません。
Btrieve 6.x を使用している場合、アクセラレイティド モードはノーマル モードと同じです。ただし、アクセラレイティド モードでデータ ファイルを開くと、ファイルにトランザクショナルとしてフラグを付ける効果がなくなります。
アクティブ化
レプリケーション用の新規データベースを作成するか、または既存のデータベースを有効にし、そのデータベースをサイトに属するものと確定する処理。
アクティブ化されたデータベース
別のサイトのデータベースとデータのレプリケートを行うことができる、特定のサイトのデータベース。ほかのサイトは同じレプリケーション ネットワークのメンバーである必要があります。アクティブ化されたデータベースは、レプリケーション ネットワークを構成するサイトに関する情報を持つレプリケーション テンプレートのコピーを保持しています。
暗号化
暗号化は、内容を知られないようにメッセージの外観を変えて内容を隠すことです。暗号化されたメッセージは暗号文と呼び、元のメッセージおよび復号されたメッセージは平文(プレーンテキスト)と呼びます。
インプレースのアクティブ化
レプリケーション テンプレートを使用するか、テンプレートからエクスポートしたデザインを使用することによる、既存のデータベースのアクティブ化。
グローバル一意識別子
レプリケーションの間、複数のサイトが同じテーブルに新しいレコードを多数作成したとしても、ネットワーク全体で一意であることが保証されているレコード ID。
サイト
TCP/IP ネットワークで ODBC インターフェイスを介してほかのサイトとデータベース情報をレプリケートおよび同期化できる、レプリケーションが有効なデータベース。ローカルのレプリケーションが有効なデータベースは、アクセスするユーザー数や格納されているデータ量に関係なく、それぞれ 1 つのサイトです。サイトは次のものを指します。
•それ自体のローカル データベースを持つ 1 台のコンピューター
•ローカル ネットワークで共有されているローカル データベース
•数百または数千のユーザーが使用する大規模なクライアント-サーバー型データベース
サブスクリプション
レプリケーション ネットワーク上でほかのサイトとレプリケートするためのサイトの認証。
制御テーブル
データベース内のレプリケートされたテーブルは、それに関連付けられた制御テーブルを持ちます。制御テーブルは対応するユーザー テーブルの各レコードのためのレコードを格納しています。また、レコードの作成日、レコードの最終更新日などの関連情報を格納します。レプリケートする各テーブルに制御テーブルを作成することにより、Zen はレプリケーションを有効にするために既存のテーブルに何も変更を加えなくてよいことを保証します。
第 1 サイト
すべてのレプリケーション ネットワークには第 1 サイトがあります。これはレプリケーションで最初にアクティブ化されるサイトです。第 1 サイトは、レプリケーション可能なサイトなどのレプリケーション ネットワーク全体の情報を保持しています。また、データベース全体のコピーも保持しています。レプリケーション ネットワーク内のその他のサイトはパートナー サイトです。
テンプレート
「レプリケーション テンプレート」を参照してください。
ネットワーク
ネットワークは、互いにレプリケートすることができるサイトの集合です。ネットワークと呼ぶ別個の環境を複数作成することができます。それぞれのネットワークでは異なるバージョンのデータベースを実行することができます。たとえば、Production ネットワークでバージョン 1.0 を、Test ネットワークではバージョン 2.0 を、それぞれ別個の異なるデータで実行することができます。
パートナー サイト
レプリケーション ネットワーク内の第 1 サイト以外のすべてのサイトです。
ピアツーピア
レプリケーション ネットワーク構成の 1 つで、すべてのノードはそのサイズ、データ量、場所に関係なく、ネットワーク内のほかのサイトに対し完全に同等なものとして動作します。各ノードはレプリケーション エンジンを使用してレプリケーションをスケジュールおよび管理し、レプリケーション処理の負荷を共有します。ピアツーピアは、デフォルトのレプリケーション ネットワーク構成です。
プロジェクト
1 つのプロジェクトはレプリケートされる 1 つのデータベースを表します。異なるデータベースを有効にするたびに、新しいプロジェクトを指定する必要があります。プロジェクトは多数のネットワークおよびリリースを保持します。
変更の取得/変更の適用
変更の取得/変更の適用メカニズムは、レプリケーションの主要なサブシステムで、レプリケートされたデータベースへの変更の追跡および伝播に使用されます。変更の取得は、データベース アプリケーションの実行と並行して起こりますが、変更の適用はデータベースの同期化中に起こります。DataExchange の変更の取得メカニズムはログを基にしていません。最も新しい変更のみを格納する制御テーブルに基づいています。これはデータベースの現在の状態を反映するものであり、ログに基づいたメカニズムのような以前の状態の履歴ではありません。
リフレッシュ
一定方向のデータの流れを伴う同期化のモードで使用される用語で、一般的にレプリケーションと呼ばれるデフォルトの双方向のデータの流れを伴うものの対義語です。リフレッシュは、主となるサイトを指定することによる競合解決を手動で無効にするのに使用されます。たとえば、「refresh local」操作は指定されたサイトのデータですべてのローカル データを上書きします。
リリース
リリースはデータベース スキーマの変更を表します。したがって、データベース スキーマを変更するたびに新しいリリースを作成する必要があります。レプリケーション プロジェクトは複数のネットワークおよびリリースを保持します。
レプリケーション
デフォルトのデータベース同期化モードで、競合解決規則に基づいた 2 つ以上のサイト間の双方向のデータの流れによって生じます。
レプリケーション エンジン
レプリケーション処理を管理するコンポーネント。すべてのレプリケーションはバックグラウンドで実行され、ユーザーが指定したスケジュールに従って完全に自動化することができます。
Zen Control Center には、以下の処理を実行できるレプリケーション エンジンへのユーザー インターフェイスがあります。
•レプリケーション サイトのリモート管理
•レプリケーション ノードの現在の状況の表示
•レプリケーション動作の履歴の問い合わせ
•レプリケーション状況と情報のマルチ ビューの提供
•レプリケーション メッセージ/ログのフィルタリング
レプリケーション テンプレート
ユーザーのデータベース テーブル、レプリケーション制御テーブル、システム テーブルおよびオプションでユーザー データを含むデータベースのコピー。
レプリケーション ネットワーク
互いにレプリケートできるサイトの集合。レプリケーション ネットワークは複数のリリースを保持することができます。
ローカル テーブル
レプリケートされないテーブル。各サイトは別個のローカル ファイルを保持することができます。