はい。
それらのファイルを FastReport VCL のレポートファイル(.fr3 形式)に一括変換するコマンドラインツールが用意されております。
https://www.fast-report.com/public_download/FRConverter.zip
※ツールは QuickReport 6、ReportBuilder 19、Rave Reports にて動作が確認されています。
なお、移行可能なデータは帳票データのみとなります。
- 埋め込みスクリプトなどは手動で移行する必要があります
- 帳票を生成するための(Delphi や C++Builder の)コードは手動で移行する必要があります
コマンドラインツールの使用方法を提示します。
レポートの dfm ファイルは、テキスト形式である必要があります。
変換の際には、フォームを右クリックし、「テキスト形式DFM」がチェックされていることを確認してください。
また、フォームの名前が “NameofForm : TNameofForm” のような場合、”NameofForm : TForm” のようになるように 1 行目を変更してください。念のため、行を書き換える場合、元のプロジェクトはバックアップしておいてください。
ファイルを変換する場合、コマンドプロンプトを起動し、ファイルが保存されているフォルダーに移動してコマンドを実行します。
例1)ヘルプを呼び出すには、-h パラメーターを使用します
FRConverter.exe -h
例2)指定した種類のレポートを FastReport のレポートテンプレートへ変換します
FRConverter.exe -f:QR MyReport.dfm MyReport.fr3 FRConverter.exe -f:RB TT.rtm TT.fr3
ここで、使用しているパラメータは次の通りです。
-f:< コンバータータイプ > – コンバーターの種類を指定します
< コンバータータイプ >:
QR : QuickReport (*.dfm または *.qr2)
RB : ReportBuilder (*.rtm)
RR : Rave Reports (*.rav)
MyReport.dfm – 変換元ファイル名
MyReport.fr3 – 変換先ファイル名
TT.rtm – 変換元ファイル名
TT.fr3 – 変換先ファイル名
例3)「-split」オプションの使用例です
-split : ページを分割します (QuickReport のみ)
複数の TQuickRep オブジェクトがある場合、FRConverter は dfm をいくつかのテンプレートに分割し、これらのオブジェクトの名前で現在のディレクトリに保存し、これらのページを含むテンプレートも保存します。
FRConverter.exe -f:QR -split MyReport.dfm MyReport.fr3
結果は次のようなファイルに分割されます: MyReport.fr3、<Name_TQuickRep1>.fr3、<Name_TQuickRep2>.fr3 など
例4)複数のファイルを一括変換する例です
FRConverter.exe -f:QR *.dfm *.fr3
ここでは、QuickReport で作成された拡張子 .dfm のレポートを FastReport VCL のレポートテンプレート(.fr3)に一括変換しています。